「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「ヘンリー・キッシンジャー」について考えてみる<2022年05月29日

2023-04-02 19:05:00 | ウクライナ紛争

ヘンリー・キッシンジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC

私ごときが、評価できるような人物ではありません。
滔々たる略歴を持つ偉大な外交官であり学者です。
しかし、既に過去の人でもあります。

「眠れる獅子」を、目覚めさせた最大の功労者です。
現在の共産主義中国の発展の基礎を創った、中国にとっては大恩人です。
中国は、永世最高名誉顧問の称号を贈ってもいいのではないかと思います。

どんなに優れた経歴や学識があろうと、評価されるべきは結果であろうと思います。

もし、キッシンジャーが存在しなければ、中国の姿は今とは、全く違っていたと思います。現在のアメリカの最大にして最強のライバル中国の発展に大きく貢献したのは、事実です。

つまり、アメリカ外交を大きく間違えさせたのは、「ヘンリー・キッシンジャー」その人であると思います。

(一部引用)
冷戦政策の再構築を意図したニクソン政権期の外交の中で、キッシンジャーは重要な役割を果たした。1971年にはニクソンの「密使」として、当時中ソ対立でソ連と緊張状態にあった中華人民共和国を極秘に二度訪問。周恩来中国首相と直接会談を行い、米中和解への道筋をつける。
(引用終わり)

更には?
「2022年5月24日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムでのビデオ講演で、早期にロシアとの戦争を終わらせるためにウクライナがロシアに領土を割譲すべきと発言した。」

これには、驚きました。
「ミュンヘン会談 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%B3%E4%BC%9A%E8%AB%87

ミュンヘン会談の内容と、何ら変わるところがありません。1938年9月29日から30日に開催されました。

と同時に「ヘンリー・キッシンジャー」の本質が見えました。

自分が現代世界史に与えた悪影響を何ら考えていないし、その思想は第二次世界大戦のころと大して進化していません。生きる「化石」だというべきです。
仮にそう考えたとしても、言うべきことではないと思います。今、国家の存亡をかけてロシアと戦争しているウクライナに負けろ!と言うのと同じ発言です。

信じられないし、あり得ない!と、思いました。

知識と識見と実績は、非常に大きいことは事実です。
しかし、それが世間によい影響があったかどうかは、全然別の問題です。

「ヘンリー・キッシンジャー」がアメリカ外交や政治に与えた影響の結果として・・
21世紀の時代になって、太平洋の覇権をめぐりアメリカと中国のせめぎ合いの構図は、鮮明になりました。
これを「功績」とは、評価しないと思います。

政治音痴の優秀な学者と言うのが、私の評価です。
学者のままでいて、政治の世界に足を踏み入れるべきではなかったし、その結果として現在の国際政治に与えた悪影響は、果てしもなく巨大であると評価せざるを得ません。

☆これは私だけの考えではありません

キッシンジャー「戦争終結のためロシアに領土を割譲せよ」
Henry Kissinger Blasted for Telling Ukraine to Give Territory to Russia
2022年5月26日(木)13時43分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/post-98753.php

 

 ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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