ウクライナ国防省情報総局の副局長、プーチンほかロシア閣僚らの暗殺に言及=独ウェルト紙
2023年5月26日(金)09時55分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/05/post-101733.php
2022年2月24日、ロシア軍の軍事侵略によりウクライナ紛争が始まりました。
その未明、ロシア軍は特殊作戦を実行しました。特殊部隊を空路送り込み、ウクライナの大統領府を襲撃しました。そこでウクライナ政府要人の主立った人間を暗殺して、ウクライナ政府を破壊するためです。この暗殺計画は、実行に移され際どい所でウクライナの警備関係者が、暗殺部隊の撃退に成功しました。
ロシア軍の電撃作戦の主な部分が、この計画です。つまり、「首都キーウが三日で陥落し3週間でウクライナを制圧する」と言うロシア側のスケジュールの根幹を占めるのが、この暗殺計画でした。
それに失敗したため首都キーウ攻防戦が始まりました。ロシア軍の予定では、政府首脳を失ったウクライナ軍は、ほぼ無抵抗で敗走するというのが、当時のロシア軍の目論見でした。暗殺計画が失敗したため、全てが狂いました。
その後、首都キーウ攻防戦に敗北したロシア軍は甚大な損害を出して撤退しました。
そして、作戦計画をルハンスク州とドネツク州の占領作戦に変更しました。その流れの中で、今の現状があります。
おそらくトップの暗殺は、双方とも狙っているでしょう。しかし、ウクライナとロシアでは結果が違うと思います。ウクライナは大統領が暗殺されても、ロシアとの戦いを止めることは、ないと思います。むしろ、更に奮い立ちロシアとの戦争を継続すると思います。
一方、ロシアの方は全然、違います。独裁者が排除されれば、ロシア政府は混乱すると思います。意思決定者が一人しかおらず、その後の意思決定をする者がいないからです。
ウクライナの関係者が暗殺するだけではなく、何らかの形でロシアの独裁者が排除されれば、この戦争はすぐ停戦になるでしょう。ロシア軍は、占領地から撤退する以外に方法はないと思います。撤退しなければ、ウクライナ軍に殲滅されるでしょう。
ロシアにとっても損害だけが出続けて、何の利益もないこの戦争を継続する意味は、もはやないと思います。継続すればするほどロシアは弱体化するのは、誰の目にも明らかです。
つまり、ウクライナとロシアの双方に戦争の終結はメリットがあります。戦争を終結させるために、どうすれば良いかは双方にとって同じ方法があります。独裁者を排除することです。どっちが、どのように行うかは分かりませんが多分、双方とも同じことを考えているかもしれません。戦争を早期に終結させるには、それ以外方法がなければ?
デメリットの多い方が、動くかもしれません。