大谷翔平の32号は191キロ球団最速弾 打球速度トップ4を独占、驚異のパワー見せつける
[2024年7月28日11時10分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202407280000459.html
翔平君が凄いな!と思う点は、いくつかあります。
(1)去年の9月に右ひじを故障して9月にTJ手術を受け、その後は2月までリハビリ。リハビリ自体は、現在も続けています。
https://full-count.jp/2023/09/21/post1446489/
術後は、出来るリハビリは限られていたと思います。
ボールを打つ練習(テイーバッテイングなど)を開始したのは、2月にキャンプイン後少したってからです。
その後、シート・バッテイングからオープン戦に出場しながら慎重に調整を進めました。それほど多くは出場しませんでした。あくまで試合でのプレーの影響を見ながらの軽めの調整です。
その後、韓国での開幕戦に臨みました。
これだけでも凄いことだと思います。
DHとは言え、こんなに短期間で調整してレギュラーとして出場できるのが、凄いことです。
ほぼ同時に水原一平スキャンダルに巻き込まれました。1か月以上続きました。この精神的負担の大きさは、ちょっと想像が出来ません。大きすぎるものであった事は確かです。
このような事情を乗り越えての今の活躍です。
(2)ドジャーズへの世紀の移籍の精神的負担も大きかったでしょう。その後引っ越しや新居の購入やら、諸々の雑事がありました。
新しいチームにも馴染まなければ、なりません。
幸いチームメイトは、温かく翔平君を迎え入れてくれました。スキャンダルの時も翔平君を支えてくれました。
そんなこともあり、翔平君は移籍からスキャンダル騒動を乗り切ることが出来ました。
まだあります。リーグが変われば対戦するチームも全部初めてに近い相手が多いです。交流戦はあったにせよ初めて対戦する投手が多かったと思います。
これらの投手と多く対戦しながら、普通の成績を上げることすら難しいと思います。
普通でない成績を上げていますね❓
(3)打者としての大きな技術的進歩
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E7%BF%94%E5%B9%B3
翔平君が23歳でメジャーに行ったときは、まだ投手としても打者としてもこれからの選手です。
その後、二刀流として色々な面で進歩してきました。
打者として見てみると❓
始のころは優れた長距離打者としての才能は見えますが、全然未完成のバッターです。OPSの高さは目につきますが、それ以外は「いい選手」程度の評価です。
HR打者としての実績を示したのは2021年(4年目)です。
この年46本のホームランを打ち、塁打数も300を超えてきて一流のバッターの仲間入りをしました。
2022年は、やや調子を落としました。
2023年に本格的に超一流の成績を上げました。
打撃成績が全項目で高いレベルで安定しました。
(全項目でレベルが高くなったのは技術的に大きく進歩したという意味です)
OPSもメジャーに行って初めて「1.066」と大台に乗りました。これが超一流の証明です。
(1)(2)のハンデイがありながら、(オフに打撃練習は出来ません。)今年、更に打撃技術が進化して安定しています。
それは打率と安打数に現れています。
打率・安打数・長打数・塁打数、そして打点や得点でも自己記録を更新すると思います。
これだけの打撃技術の進歩を投手の練習と併せて長年、行ってきた点が優れています。
努力の天才ですね❓
この点は、王貞治さんを彷彿させます。
投手と打者の両方の練習をしながら、打撃技術においては人並外れた進歩を示すところが、天才的ですね。
誰にもまねが出来ません。
(4)翔平君が更に進歩するために必要なこと
それは選球眼を高めることです。
現時点の比較ならジャッジに一日の長があります。
翔平君がジャッジに劣っているのは選球眼です。
ジャッジの出塁率⇒.437、OPS1.109
翔平君の出塁率⇒.402、OPS 1.039
この差は何か❓(四死球)
ジャッジ⇒87
翔平⇒60
この差が出塁率の差になりOPSの差になっています。
ジャッジはボールをほとんど振らないから四球が多い。
翔平君はボールを振ることがジャッジより多いから四球が少ない。
結果としてそれがHR数や打点の差になる。
※過去の偉大な打者は例外なく出塁率が高いです。四球も多いです。
(5)私の個人的な希望は、二刀流は早めに終わりにしてほしいと思います。
打者に専念してホームランバッターとしてのベーブルース2世を目指してほしいと思います。
ベーブルースのような打者は、もう出てこないと思います。誰が凄い・などと比較論がありますが、全部の数字をトータルするとベーブルース以上の打者は、過去にはいません。
今後も出てこないと思います。
翔平君なら打者に専念して努力すれば、あるいは数年でも近いレベルで活躍できるかもしれません。
それが出来るのは翔平君、唯一人です。
打者に専念すれば、あと10年は現役で活躍できると思います。何とか二刀流は止めて打者に専念してほしいものだと思います。
やはり翔平君のライバルは、アーロン・ジャッジではなく伝説のベーブルースだと思います。
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