「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2024MLB>ポストシーズンのNYメッツとロイヤルズの躍進の陰にあるのは❓

2024-10-08 19:18:24 | MBL & プロ野球

私の日記を読むとメジャーファンだと思うかもしれません。
単なるショウヘイ・追っかけです。
しかし、もう一つメジャーの球団経営を知ることが自分の勉強になる部分があります。
メジャーには30の球団があります。
上手くいっているところもあれば、ド壺の悲哀に沈んでいる球団もあります。
どうして、そんなに差があるか❓不思議ですよね❓
そして、ド壺の底に喘いでいた球団が復活したり(ロイヤルズ)、低迷していた球団が急に活躍したり(NYメッツ)します。
その原因(理由)を探ることは、組織運営を知ることです。まあ私が、そのような立場になることは、ありませんが何でも勉強です。
「どうやったら成功するのか❓」
これは、他のことでも応用できると思います。

今年のワイルドカードシリーズでのNYメッツとロイヤルズの活躍には、本当に驚きました。
ロイヤルズなんか去年106敗した、ド壺チームの典型です。それが、ど~して今シーズンワールドカードシリーズで勝ち上がれるの❓

メッツもそうです。
ロイヤルズほどではありませんが、近年低迷していたボロ・チームです。
それが、どうして今年ミラクル・メッツに変身したんだ❓
不思議でしょう。
手品には種があります。

オリオールズの復活も同じでした。
他のチームでも長期低迷から脱して良い成績を収めるチームは、全部同じです。
何だと思いますか❓
⇒頭脳を入れ替えることです。
これは、全部同じです。
復活したチームには、GMや編成本部長に有能な人材が招聘されています。
逆に言うと、この部分が劣化してくるとチームは勝てなくなり財務基盤の弱いチームは弱体化しド壺に沈んでいきます。
例え以前優秀なGMや編成本部長でも時間とともに劣化していくケースもあります。昔は有能だったけれど、今はダメのケースです。
強いチームを作ろうと思ったら「仲良しクラブ」ではだめだと言うことです。

(1)カンザスシティ・ロイヤルズ
ロイヤルズがムーア編成本部長の解任発表 16年以上の長期政権に幕
2022.9.22 08:41 Thursday
http://www.mlb.jp/2022/09/22/51668/
マイク・マシーニー
2020年から監督、2022年成績不振で解任
マット・クアトラーロ(50歳)
2023年から監督
デイトン・ムーア
2006年6月~GM
2014年リーグ優勝29年ぶり
2015年ワールドシリーズ制覇30年ぶり
2019年ジョン・シャーマンらのグループに売却

オーナーの交代が大きな理由だろうと思いますが、実績のあったムーア編成本部長を解任しました。能力の衰えが理由です。
同時にGMに昇格したJ.J.ピコーロが現在、編成担当も兼任しているのではないか・と思います。
2024.9.1 12:32 Sunday
『ロイヤルズが緊急補強 ファム、グリエルなどベテラン3人を獲得』
http://www.mlb.jp/2024/09/01/70792/

監督も2023年からマット・クアトラーロ(50歳)に変えています。
このような編成担当兼任のGMの昇格や新監督の招聘が今季のロイヤルズの躍進を支えているのではないか・と思います。

(2)NYメッツ
メッツのオーナーも変わりました。
2021.12.30
メッツ・コーエン氏が1.8兆円でトップ、最下位は40分の1…MLBオーナーの純資産
https://full-count.jp/2021/12/30/post1172242/
新オーナーの「金がいくらかかっても構わんから、絶対Wシリーズ優勝しろ!」と言う大号令の下、メッツはチームの強化をしましたが、さっぱり結果が出ません。
そこでオーナーは❓
・・・・・・・・・・・・・
バック・ショーウォルター
2022年~監督~解任
カルロス・メンドーサ(44歳)
ヤンキースのベンチコーチ
2023年11月14日監督就任
【MLB】メッツのエプラーGMがわずか2年で辞任 大谷翔平、山本由伸ら獲得への影響は!?
2023/10/06 08:44
https://www.sanspo.com/article/20231006-Z246SV524NEAJH5N3CPMTUE23E/?outputType=theme_mlb

メッツのエプラーGMが辞任、理由はスターンズ氏の編成本部長就任 「私の退任を意味した」
[2023年10月6日10時48分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202310060000309.html

不振のメッツ、元ブルワーズのスターンズ氏を空席続いた編成本部長に 米報道
[2023年9月13日10時57分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202309130000263.html

☆エプラー氏の上に新編成本部長を採用する
デービッド・スターンズ (年齢 39歳) ハーバード大学
編成本部長(2023年10月 - )
2015年9月ブルワーズのGM
2019年1月には野球部門編成本部長を兼任
GMの座を自らの補佐であったマット・アーノルドへ譲った。2022年に編成本部長を退任。
・・・・・・・・・・

多分、退任したエプラーGMはオーナーが招聘したのであろうと思います。結果を出せないので容赦なくGM職の上に新編成本部長職を設けて、新編成本部長を招聘しました。
「あんた、いらないよ」
と言われたのと同じですからエプラーGMは辞任しました。
新編成本部長に招聘されたデービッド・スターンズ (年齢 39歳)は、ブルワーズでGMや編成本部長の重職を務めていましたが、2022年に退任して事実上フリーになっていました。
ハーバード大学 卒のエリートですが、野球の経験はほとんどないでしょう。しかし、ブルワーズでは確かに結果を出しています。ブルワーズは毎年地区優勝するようになりました。しかし、その上に行けません。多分、予算の問題でしょうね❓
そこでフリーの立場になりWシリーズ優勝したい球団からのオファーを待っていたのだろうと思います。

今の若いカルロス・メンドーサ(44歳)監督は2023年11月に就任していますから、デービッド・スターンズ新編成本部長が招聘したのだろうと思います。
デービッド・スターンズ は編成本部長に就任すると直ぐにチーム再建の方針を変えました。
有力選手を金で集めて即席にチームを作るのではなく(退任したエプラーGMのやり方)数年かけて若手主体にチームを強化する方針を示しました。
だから今年は再建のための年であり、ポストシーズンでこれほどの成果は期待していなかったと思います。

若いカルロス・メンドーサ(44歳)監督の招聘もバッチリだったようでプレーオフに進出しただけでなく、地区シリーズでもミラクル・メッツを演じています。

(3)つまり、Wシリーズで優勝したければ、それに必要な頭脳を揃えなければ、ダメだと言うことです。
ヤンキースも似た部分がありますが、ドジャースです!
有力選手を金で集めては、毎年のようにポストシーズン早期敗退を繰り返しています。

これは球団の頭脳の部分が劣化いていることを明確に示しています。
金に飽かせて有力選手を集めれば地区優勝は出来ます。
しかしWシリーズ優勝を達成したければ、優秀な頭脳が必要です。
頭脳の部分を強化しなければ、Wシリーズ優勝は難しいでしょうね❓
今年の夏のトレードを見て、良く分かりました。
明後日の方を見て強化していました。
既に編成本部長が能力を失っていることを分かりやすく示しています。

監督やコーチ陣も入れ替えが必要なように見えます。
これほど投手陣に故障者が続出するのは監督以下コーチ陣に問題があると思います。
編成の問題でもあります。

などなど見ていくと、一味違うメジャー観戦が出来ます。
今年は、どのチームが上手くいっているかな❓
と見ていると、単なる勝ち負けとは違う面白さがあります。

※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。