中々今後ないと思いますがメジャーには、歴代の伝説の強打者に匹敵する強打者が、二人誕生しました。
アーロン・ジャッジと大谷翔平です。
アーロン・ジャッジは、ほぼ完成形の強打者であり、これから色々な記録を作っていくと思います。
大谷翔平は、まだ発展途上の強打者であり完成形がどうなるかは、今後分かります。
敢えて分けるならアーロン・ジャッジは、ホームランを得意とする強打者であり、大谷翔平は5ツールプレーヤー型の強打者です。
今シーズン50-50を達成したのがその証明です。
だから、どちらが優れているという評価は出来ません。
それぞれ自分の得意な分野で優れているからです。
大谷翔平について言えば、2023年シーズンに投手で10勝・打者で44HRを達成しました。
今シーズンの50-50もそうです。
こんな事のできるメジャー・リーガが将来誕生する可能性は、限りなく低いと言えます。
二人の過去の自己ベストと今シーズンの途中経過
アーロン・ジャッジ
自己ベスト
OPS1.111、長打率.686、出塁率.425、HR62、打点131、得点133、安打数177、打率.311
、塁打数391、長打数90
今シーズン(途中)※今日を含めて・58号2ラン
OPS1.163、長打率.699、出塁率.459、HR58、打点144、得点119、安打数180、打率.324
、塁打数387、長打数94
大谷翔平
自己ベスト
OPS1.111、長打率.654、出塁率.412、HR46、打点100、得点103、安打数160、打率.304
、塁打数325、長打数80
今シーズン(途中)
OPS1.024、長打率.642、出塁率.386、HR53、打点125、得点130、安打数187、打率.303
、塁打数396、長打数95
ジャッジは、打者としての安定度が格段に向上したと言えます。違う言い方をすると打撃技術が進歩したと言うことです。それは出塁率とOPSに現れています。
ジャッジも年々、進歩していると言えます。
HRの本数だけが、打者の能力ではありません。
自己ベストを更新している項目は、いくつかあります。
翔平君は、発展途上ですから自己ベストを大きく更新した項目が多いです。これを見てもジャッジほど完成度の高いバッターでは、ありません。
しかし、将来更に記録更新を期待できると思います。
翔平君に記録で驚くのが、塁打数と長打数です。
400塁打と100長打に、かなり近くなってきました。
これを達成したのは、過去の偉大な強打者だけです。
だから強打者としての比較では、翔平君とジャッジはそれほど差がないと言えます。
敢えて過去と比較するならジャッジは、ベーブ・ルースに近いタイプです。
翔平君は、ルーゲー・リックに近いタイプと言えます。
二人とも比較対象になるのが、球聖とも言える過去の偉大なバッターであるところが、凄いと思います。
ジャッジのことを見てみます。
ジャッジは、これで通算シーズン50本以上のHRを3回達成しました。
これを達成したHRバッターは、過去に数えるほどしかいません。
アレックス・ロドリゲス3回、アルバート・プホルス0回、バリー・ボンズ1回。
生涯、年間HR50本打つこと自体がかなり難しいです。
これをジャッジは、既に3回達成しました。
今のジャッジの完成度の高さを見るなら、もう数回達成できるでしょう。
こうなると比較できるのは、ベーブ・ルースだけになります。
1年にHRを沢山打つと言う意味での強打者としては、ジャッジは既に伝説の域に入りつつあると言えます。
このように見てくれば、今メジャー・ファンは今後見ることが出来ないであろう偉大な二人のプレーを、目撃していることになります。
翔平君のようなプレーヤーは、今後でないと思います。
ジャッジは、HRを打つことに関してはベーブ・ルース以来の選手です。
次が出てくるのは、100年後かもしれません。
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