2022年現役ドラフト移籍選手
DeNA→中日
細川成也(ほそかわ・せいや)外野手
ソフトバンク→阪神
大竹耕太郎(おおたけ・こうたろう)投手
交換トレード
巨人→オリックス
2021年には田口麗斗投手との交換トレード
ヤクルト→巨人
広岡大志内野三塁
オリックス→巨人
鈴木康平投手
日本ハムファイターズ→ソフトバンク
田中正義 投手
今年、トレードなどで移籍して活躍したりチャンスを得ている選手は、これだけいます。1軍半くらいでくすぶっている選手は、チャンスが少ないです。その中でチャンスをものにして1軍でレギュラーを獲得できる選手もいます。獲得出来ずにそのまま1軍半の選手もいます。
交換トレードは、以前からありますが2022年から「現役ドラフト」が試験的に導入されました。その現役ドラフトで移籍した選手のうち・・
阪神の大竹耕太郎投手は、ソフトバンクでは出番がなくさっぱりでした。阪神移籍後は、7試合の登板で6勝0敗。防御率0・04。
中日の細川成也外野手は、42試合に出場し打率342でランキング4位。横浜時代は、4年間出場試合も少なく結果も出ませんでした。
この両選手は、移籍がきっかけで考え方が変わりレギュラーとして出場機会を与えられることでブレイクしました。このような選手のために作られたのが、「現役ドラフト」です。今年は、12人でしたが来年はもっと増えるかもしれません。現役ドラフトの前は、不振でも所属チームが抱え込み、成績に見るべきものがないから交換トレードでも移籍しにくい事情がありました。今回、新制度が出来たので各チーム1~2名の選手をエントリーしました。新しい制度ですし、エントリーした選手には実績にかける選手が多かったので各球団とも1名の指名にとどまらました。
交換トレードでソフトバンクから日本ハムに移籍した、田中正義 投手は新天地で気分一新したと見えてクローザーとして活躍しています。これも移籍前は、伸び悩んでさっぱりの選手でした。
日本のプロ野球では、球団も選手もどちらかと言うと移籍に消極的であるケースが多いと思います。
メジャーでは、交換トレードにFA。そして成績の悪い選手は情け容赦もなくマイナーに降格か、契約解除です。そのような選手は、毎年結構いるので3Aや2Aの選手は、その都度メジャー昇格のチャンスがあります。あるいは、急ぎの場合は他のチームでくすぶっているベンチ組メジャーの選手を、大急ぎで補強します。今年一番忙しかった選手は投手で、契約後2時間後に登板したという笑えるような笑えないような話があります。やはり選手の数が多いから探しやすいのと、各球団のスカウトが常にブレイクするかもしれない半メジャーに選手を探しているからです。
日本の場合は、やはり選手層が薄いのと球団にそのような視点が少ないのだろうと思います。スカウトも支持がなければ、他球団の1軍半の選手など観察しないでしょう。
毎年、20~30人移動すれば必ず、環境が変わることにより化ける選手は、居ると思います。
現役ドラフトで移籍した12人の選手のうち、2人が大活躍しています。物凄い、高確率でしょう?
やはり、古い慣行や習慣に囚われず・・
どうしたら、1軍半か2軍でくすぶっている選手にチャンスを与えられるか考えて欲しいですね?自分のチームで必要なければ、トレードで出せばいいと思います。
昔は、(巨人の)多摩川(2軍のグラウンド)には宝が眠っていると言われたものです。それくらい才能のある選手をかき集めて2軍で腐らせていました。
今、ソフトバンクにそんな傾向があります。ソフトバンクの2軍や3軍や育成には、いい才能を持つ選手がくすぶっていると思います。大竹耕太郎投手と田中正義 投手は、その好例です。二人ともソフトバンクにいたら引退するまでチャンスは、なかったかもしれません。