NPBの「2軍拡大構想」参入のハードルは? 名乗り上げる静岡と熊本の異なるアプローチ
2023.04.11
https://full-count.jp/2023/04/11/post1363598/
今では考えられないかもしれませんが、昔は球団経営で赤字の球団が多かったです。それまで黒字化する努力をほとんどせず、特定の人気球団にあやかろうと言う考えです。
スポーツ名著から読む現代史
2022年6月29日
プロ野球が続くために忘れてはならない〝あの日〟の記憶
『勝者も敗者もなく』(日本プロ野球選手会著)、『深層「空白の一日」』(坂井保之著)
中島章隆 (元毎日新聞運動部長・論説委員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27112
2004年、問題は
パ・リーグの消滅の危機と、それに抗議した労組・日本プロ野球選手会のストライキ
このような経過をたどり、結局球団のリストラ案は撤回されました。
パリーグの球団は、その後本拠地を移動したり球団経営自体を見直したり、球団経営から収益を得るという当然の基本に立ち返りました。
たどり着いた結論は?
「見て面白い野球をしなければならない=お金を払ってみる価値のある試合をする」
それ以前の問題として、サッカーがプロ化して成功を収めている事情もありました。つまり、野球の球団経営が儲からないのは、儲けるための努力をしてこなかったからですね?
当時から、もうすぐ20年が経過します。
努力したパリーグと、やや足りなかったセリーグでは、実力に大きな開きがあるように見えます。
2004年の発想では、ダメだと言うことでやっと野球界を広げようと考えたのが、2軍拡大構想です。
もうすでに、NPBとは無関係な・
IPBL Japan
一般社団法人 日本独立リーグ野球機構
https://www.ipbl-japan.com/
この組織が作られたのが、2014年です。
それまで地域組織として活動していた
<四国アイランドリーグplus>
2005年に日本初の独立リーグとして誕生した
<ルートインBCリーグ>
2007年よりスタートした
この両組織が、一体化して「一般社団法人 日本独立リーグ野球機構」が上部団体として作られました。
プロ野球とも異なる、これまでのアマチュア野球とも異なる組織が作られ地道に活動しています。
2004年のプロ野球団のオーナーたちの身勝手なリストラ案が、きっかけとなり現在の独立リーグの下部組織が自然発生的に生まれて、こんにちに至っています。
2004年選手会がストライキを実行して抵抗しなければ、今頃野球は衰退していたでしょう。主にパリーグの球団が球団経営の改善を目指したから、今・新しい形のプロ野球界があります。
後は、メジャー移籍の問題を解決する必要があります。これもサッカーのように移籍金を考えるべきでしょう。優秀な選手の育成には当然、お金が必要です。それまでに支払った給料もあります。今のように、なんかウヤムヤに移籍金を決めるのではなく、もっと・きちんと合理的に金額を決めたらいいでしょう。高い値段が付いたら、その時点で売ってしまう。給料競争になれば、メジャーには勝てません。
ビジネスは売り上げを拡大して利益を増やす方向で考えて努力していかないと、衰退するという分かりやすい例です。努力も何もしないで既存の利益を分け合おうとしたのが2004年までの球団オーナーたち。
しかし、そうはならず現在に至りました。