「北の山・じろう」日記

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ポクロウシク戦線>ロシア軍がウクラインスクを攻撃中、ノヴォホロデイフカの西に進撃<2024/09/12

2024-09-13 19:52:41 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.12
侵攻931日、ポクロウシク方面でウクライナ軍の後退が止まらない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/931-days-into-the-invasion-ukrainian-troops-continue-to-retreat-in-the-direction-of-pokrovsk/

1日すぎるとロシア軍が、どこかでkm単位の進撃をしています。完全にウクライナ軍の防御は崩壊していると言えます。今回は、中部ドネツクのポクロウシクPokrovsk方面。

(1)クラスノホリフカKostyantynivkaの北のヴォブチャ川Vovcha River東エリア
ここは、もうウクライナ軍の拠点もありませんし、まとまった兵力もいないと思います。だからロシア軍は、慎重に進撃しているだけです。戦闘は、ほとんどないでしょう。
言ってみれば空白地帯を埋めるような作業ですのでロシア軍は、ヴォブチャ川Vovcha Riverの東までは、それほど抵抗なく進出すると思います。

(2)ウクラインスクUkrainsk
昨日の略図では、ロシア軍が北の郊外をかなり西に進撃しました。東の集落のリシフカを制圧したロシア軍が、ウクラインスクUkrainskの市街地を攻撃中です。
このままだとウクラインスクUkrainskの市街地は、ロシア軍に包囲されますのでウクライナ軍が撤退を始めたのだろうと思います。
仮に包囲を覚悟して抗戦しても援軍は、望めないと思います。全滅するよりは撤退を選んだのであろうと思います。已むをえません。

ロシア軍は、ウクラインスクの次は西のツクリネTsukuryneに向かいそうですね。
南は、クラスノホリフカKostyantynivkaの北から進撃してくるロシア軍が担当するのではないかと思います。

(3)ノヴォホロデイフカNovohrodivkaの西
しばらくノヴォホロデイフカは小休止していました。
どうやら補充や補給が完了したようで、西の小集落が点在している方向に進撃し始めました。

(4)⇒(2)と(3)のロシア軍の進撃方向を考えると、中間にある大きなウクライナ軍の拠点のセリダブSelydoveを意識した動きに思えます。
両方で大きく西に突出すると、セリダブSelydoveを3方向からやや広く包囲する態勢が出来上がります。
両サイドで突出して中央部を包囲するロシア軍の常套作戦です。

分かっていても兵員と武器で圧倒的に劣るウクライナ軍は対応のしようがありません。
セリダブSelydoveにウクライナ軍が増援部隊を送ったので直接攻撃は止めて、いつもの包囲作戦に切り替えたのだろうと思います。

仮にセリダブSelydoveをロシア軍が制圧してしまえば、更にその西に進撃すると思います。
そうなるとポクロウシクPokrovskは、東と南が丸裸になります。
セリダブSelydove方面から進撃するロシア軍は、さらに西に進撃することもできます。
ポクロウシクPokrovskを通り過ぎてからロシア軍が北上すると、今度はポクロウシクPokrovskは、東・南・北の3方向から包囲されます。

態勢が完全に悪くなると相手のやりたい放題になります。
だからポクロウシクPokrovskを防衛する・と言っているウクライナ軍の考えは、ほぼ無理と言えます。
例えばポクロウシクPokrovskを防衛しているうちにウクライナ軍の援軍が来て、包囲しているロシア軍を撃破できるなら籠城しての防衛戦は有効です。
ウクライナ軍の援軍が来なければ、籠城軍は孤軍となり日干しになるか降伏するしかありません。
やや長いスパンで書けば、こうなります。

その過程をロシア軍は、イヤになるほど着実に遂行中です。もうポクロウシクPokrovsk戦線は、終わっているとしか言いようがありません。
南部ドネツク戦線も同じです。
中部ドネツクが一段落すれば、ロシア軍は南部ドネツクを挟撃する攻撃を始めると思います。

(5)クルスク戦線
クルスク戦線>ロシア軍がクラスヌクチャブリスコエ方面を包囲か❓<ウクライナ紛争2024/09/12
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6fded77f929dbe76a3f0ded5b7a107a3

この日記よりロシア軍がさらに東に進撃しています。
セイム川沿いのロシア軍を追い詰めていたウクライナ軍部隊が、もし撤退していなければ全部、敵中に取り残されていると思います。全滅か降伏です。
余りにロシア軍の進撃が急激で、更に包囲されそうなエリアが2か所出来つつあります。
ウクライナ軍が伸び切るのをロシア軍は待っていたようです。伸び切ったところを反撃されては、ウクライナ軍は持ちこたえられないでしょう。
少なくとも占領地の西では、ウクライナ軍は優位を失ったと言えます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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