「北の山・じろう」日記

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フィナンシャル・タイムズ>ポクロウシク戦線>記事の詳細<ウクライナ紛争2024/09/01

2024-09-01 14:32:48 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

フィナンシャル・タイムズ>ポクロウシク戦線>ロシア軍がデイミトロフ他主要拠点に進撃中<2024/08/31
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/41eb296ae6272418b90b3249011a3260

元記事フィナンシャル・タイムズ
https://www.ft.com/content/e63ce931-d3a1-4b4a-8540-e578d87873e5

この記事について航空万能論が、もっと詳細に書いています。大分、書く人により記事タイトルが違います。
2024.09.1
ロシア軍がセリダブ市内に侵入、軍人や専門家はゼレンスキー大統領を批判
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-enter-seridav-city-military-and-experts-criticize-president-zelensky/

大体は、WARNEWS247と同じです。
デイミトロフМирноградについての記述がないのは、まだ視覚的証拠が得られていないのだろうと思います。航空万能論の管理人は、双方の主張を比較し視覚的証拠を見てから前線の位置を決めます。こうすると間違いが少なくなるからです。
どちらかだけの主張、あるいは記事、内部情報をそのまま書くとプロパガンダであるケースが過去に多々あったのでこのようにしたのだそうです。
その意味で航空万能論の戦況略図には、かなりに信頼性があると個人的には考えています。
戦況略図は、怪しいのやあやふやなのが非常に多いです。

それ以外では、大体同じです。
WARNEWS247は字だけでしたが、戦況略図に落とし込んでくれると見やすいです。

やはり「セリダブSelydove」では市街戦に突入しています。何日ウクライナ軍が抵抗できるか・です。

他では、幹線道路E-50の南への進撃を優先しているようです。「セリダブSelydove」から、その東側で進出が見られますからE-50を輸送路として利用する狙いだと思います。
「セリダブSelydove」と「ノヴォホロデイフカNovohrodivka」の周辺で支配地域を広げて安全を確保すれば、鉄道路線とE-50(道路輸送)の両方が、補給路として利用できるようになります。こうなるとロシア軍の補給路(兵站)は劇的に強化されます。一連のロシア軍の攻撃は、これを目標にしています。
占領地が一気に拡大したので、次は補給路(兵站)の整備と言うことで、やることが手堅いです。

「ハリツイニフカHalytsynivka」の制圧は、WARNEWS247は書いていませんでした。
ウクライナスクUkrainskに戦闘地域が接近しているのは、同じです。
WARNEWS247で意味が分からなかった部分は、カルリブカKarlivkaから既にロシア軍が制圧している、もっと南のクラスノホリフカKostyantynivkaにかけてのことを言っていました。
このエリアでは、「ネヴェルスケNevel's'ke」が強力な要塞としてロシア軍の進撃を防いでいました。
略図で見るとカルリブカKarlivkaから南のクラスノホリフカKostyantynivkaを結ぶエリアが大きく包囲されつつあります。補給は既に相当苦しいと思います。
「ハリツイニフカHalytsynivka」を制圧したロシア軍がさらに南下すると撤退すら難しくなります。だからこのエリアのウクライナ軍は、もう撤退しているだろうとライターは推測していました。

これら一連のロシア軍の攻撃方向を見ると大きな貯水池(カルリブスケ貯水池)の西をポクロウシクPokrovsk方向に大きく進撃したロシア軍は、「セリダブSelydove」から東側で幹線道路E-50の南側で支配地を広げて、新しく急拡大した占領地の安定化と補給路(兵站)の整備を優先していることが見て取れます。
ウクライナ軍の反撃を封じながらまずは新しい占領地を安定化しようと言うことで、やることにソツがないです。

記事の中で8月中旬に現地視察したマリアナ・ベズガラヤ議員のFacebook投稿に触れています。
『幾つかの塹壕に入ってみたが誰もいなかった。誰も塹壕を守っていなかった。ここにウクライナ軍は存在しない』
ロシア軍がサクサク進撃するのも当然で、最初からウクライナ兵のいない塹壕も結構あったようです。これが8月の中頃の話ですから、この時期ロシア軍が大きく快進撃をしていたのは、そもそもウクライナ兵がいなかったか少なかったのが原因のようです。
相当数のウクライナ兵が塹壕を捨てて先に逃げていたと言うことのようです。

トレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-York方面の郊外の防衛エリアが一気に崩壊したのと同じことがポクロウシク戦線では、より広範囲に起きたと言うことです。
中部ドネツク戦線は、ウクライナ軍の守備は崩壊していると言っていいと思います。
そうだろうとは思っていましたが、その傍証がありませんでした。ここにきて関係者の証言が出てきましたので事実だと分かりました。

それを詳しく書くと、こうなります。
『“外交政策研究所のロブ・リー氏も「ポクロウシク方面におけるロシア軍の成功要因は『ウクライナ側の経験豊富な兵士不足』と『余裕のないリソースのクルスク転用』にある」「ウクライナは予備戦力をクルスクに投入したため、他の戦場で生じたギャップを埋める選択肢が少なく、経験豊富な旅団の一部部隊は経験不足の新しい部隊によって置き換えられた」と、ポクロウシク方面で戦うウクライナ軍の将校も「まともな訓練も経験もないまま送り込まれた新兵の多くは最初の爆発に驚いて逃げ出す」と、同方面の砲兵部隊も「手持ちの砲弾が尽きつつある」「全く砲弾が足りない」と語った”』

非常に分かりやすく簡潔に表現しています。
この責任は、誰にあるのか❓
(ウクライナ人が、これから決めるべきことです)

その次に書かれているウクライナ人ジャーナリストのスタニスラフ・アセーエフ氏は、もっと簡単に言っています。
要は、このエリアの兵士たちは戦う気がないと言っています。
「ポクロウシクのために出来ることは残念ながら多くの人々を避難させることだけだ」「何故ならポクロウシクは直ぐに消滅してしまうから」
<<<つまり、こう言うことでした。>>>
兵士の立場に立てばよく理解できます。
休みもローテーションもなく、死ぬまでぼろ雑巾のように戦争奴隷として酷使されて死んでいくのがウクライナ兵の運命です。
そのうえ戦力になるべき主力部隊を引き抜いてクルスク戦線に送り込みました。
ロシア軍に攻撃されて全滅するぐらいなら、逃げる方を選ぶでしょう。
ウクライナ軍の戦争奴隷政策は、破綻したと言えます。
あるいは、「戦争たこ部屋」ともいえます。

こんな国を、いかに代理戦争とは言え巨額の資金と武器を与えて支援しているNATOは、極悪非道ですね❓
ロシアとNATOと、どっちが極悪非道か❓
考えて欲しいと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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