2024.09.6
ロシア軍がチャシブ・ヤールで前進、ポクロウシク方面でもヒルニクに急接近
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-on-chasyb-yar-approaching-hirnik-in-the-pokrovsk-region/
バフムト西のチャシブ・ヤルChasiv Yarでは、運河の東まで進撃したロシア軍は、そこで一旦進撃を停止してアイドリング状態にありました。
その後、ポクロウシク戦線やトレツクТорецьк~ニューヨルクNiu-Yorkでロシア軍が急激に進撃し始めたので、ここは当分お休みかな・と思っていました。
ボチボチと又始めたようです。
市街地の北にカリーニナKalininaという集落があります。この集落の東側は運河の東にあり既にロシア軍が制圧していました。
今回運河を超えて進撃しカリーニナKalininaの西側も制圧したようです。
これでロシア軍は、カリーニナKalininaの西から北に向かう脇道のOー0506を遮断しました。
Oー0506を北に行くとクラマトルスクКраматорськに辿り着きます。脇道ながらロシア軍は、クラマトルスクへの進撃路を確保しました。
と言ってもチャシブ・ヤルChasiv Yarの市街地を放置して行くという訳ではありません。あくまで将来の話です。
これでロシア軍は、カリーニナKalininaの西からチャシブ・ヤルに進撃することが出来ます。東側にロシア軍がへばりついていますが、補給路が橋1本しかありませんので東側からは進撃しにくいと思います。
補給を考えるとカリーニナKalininaの西からの攻撃が本命でしょうね。そして、ここから進撃すると東西に細長いチャシブ・ヤル市街を分断することが出来ます。そのような狙いだと思います。
コンスタンチノフカКостянтинівкаを攻略する本命の攻撃路ですから、チャシブ・ヤルを攻略した方が、コンスタンチノフカ攻撃はロシア軍にとっては楽です。
標高の高いチャシブ・ヤルから低地のコンスタンチノフカに攻め下る形になるからです。
トレツクТорецькを激しく攻めて、チャシブ・ヤル攻撃は止めたのかな❓と、思っていると、また攻撃し始める。
攻められるウクライナ軍は、たまらないでしょうね❓
このようにロシア軍が好き勝手にできるのは、クルスク侵攻作戦のためにドネツク州から強力な部隊を引き抜いたからです。余り攻撃されることを心配しなくてもいいロシア軍は、勝手放題をすることが出来ます。
クルスク侵攻作戦のツケは、これからドネツク戦線全体で発生すると思います。
既にドネツク中部戦線でもドネツク南部戦線でも出ています。ドネツク北部戦線でも出始めたようです。
(どうするんだ❓⇒放置します!=ご立派!)
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27