今回は、ホーム球場について見てみます。
1番、HRの出やすい球場。
コロラド州デンバーにあるロッキーズのクアーズ・フィールドです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
『標高1マイル(約1600メートル)地点にあるため、通称「マイル・ハイ」と呼ばれている。高地ゆえに気圧が低いため空気抵抗が少なく、結果として打球の飛距離がよく伸びる。ロッキーズ公式サイトでは「海面と同じ高さに設けられた他球場に比べ、約9〜10%も飛距離が伸びる。具体的な例としてはヤンキー・スタジアムでの400フィート(約122メートル)の打球は、クアーズ・フィールドで440フィート(約134メートル)になる」と記述されている。一方、本塁打の多さは標高が原因ではないとする研究結果もある。』
その弊害防止策として・・・・・
『上記の理由からこの球場での試合は乱打戦になりやすかったが、それを改善するべく2002年以降はボールに加湿処理を施して打球が飛び過ぎないようにしている』
ようですが飛びやすいことに変わりはありません。
『メジャーリーグでホームランが出にくい球場はどこ?ドジャースタジアムはどうなっている?』
https://aprilaloisio.com/archives/5886
このようなデータを調べて書いている人もいます。
しかし一般的には、エンゼルスタジアムよりドジャーススタジアムの方がホームランが出にくいとされています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0
『逆にナイトゲームでは、昼間との寒暖差が激しく霧が立ち込める日もあり、湿った空気により球足が遅くなる。その他、中堅方向から吹く向かい風で打球がよく押し戻され、本塁打が出にくい傾向にある』
その上、ドジャーススタジアムは風の関係で左バッターは更にホームランが出にくいとされています。
ヤンキースタジアム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0
『2009年以降、ヤンキースのホームでの本塁打量産率はロードの約1.5倍になっている。米気象会社であるAccuWeatherは、「新スタジアムでの本塁打約20パーセントが、旧スタジアムでは本塁打になっていない」と分析している。
・・・・・
その原因として、旧スタジアム時代には存在していた右中間の平均的な膨らみが削られたことや、立地の関係でかつては右翼から本塁に向かって吹いていた緩やかな向かい風が、現在では本塁から右翼上空へと客席から吹き抜ける追い風となっているため、打球が伸びるようになったことなどが指摘されている。他球場では平凡な右飛となるであろう打球がそのままスタンドインするといった光景が頻繁に見られる。それに対応して右投手にとっては極めて不利な球場になった。』
こうしてみてみると単にホームランの本数だけでは球場別のHRの出やすさは分かりません。
何より選手の問題があります。
HRを打つ選手が多ければ、その球場のHR数は多くなります。少なければ、HRの少ない球場になります。
こういった様々な要素を加味しないと正確なHRの出やすい球場と出にくい球場の区別はつけられません。
(1)ジャッジの場合
ヤンキースタジアムは、打球が風で伸びやすい傾向があります。
ジャッジのHRはフライ性のHRが多いです。
だからジャッジの打球は、その球場特性に合わせてフライを打ち上げる傾向があります。フライを打上げるとHRになりやすいからです。
ジャッジの打撃フォームは、ヤンキースタジアムに向いた打撃フォームです。フライを打ち上げる技術に優れています。
HRを狙いやすい球場と言えます。
(2)翔平君の場合
特にナイターでは、はっきり風が逆風ですからフライは風に押し戻される場合が多くなります。
そうするとフライではなくライナーで打たないとHRになりません。
だから翔平君の今年の打球は、ゴロかライナーが多くなっています。192kmのライトへのゴロ・ヒットがありました。これが翔平君の初速の今季最高速度です。
フライやぎりぎりの打球は、ホームランになりにくい傾向があります。
加えて左バッターに不利なドジャーススタジアムの球場特性があります。
だから翔平君は飛距離のあるホームランが多くなるというわけです。
もし翔平君がヤンキースタジアムをホームにしていれば、ホームランの本数は、もっと多くなると思います。
ホームからライト方向に風が吹いていますから左バッターには圧倒的に有利です。
(3)このような球場特性があるためジャッジは、ヤンキースタジアムでHRになりやすいフライを狙って打ちます。そのため打つコースを絞って同じフォームで打つ傾向がはっきり見えます。同じフォームで同じコースを狙うのですから、HRを打ちやすいと言えます。
一方、翔平君はフライではHRになりませんから、角度を付けたライナーを狙うことになります。
余りコースを絞ることが出来ませんし、コースによりフォームも変わってきます。
どっちが打ちにくいかと言うと翔平君の打っているライナー性のHRの方が打ちにくいです。
加えて左バッターに不利な球場特性があります。
どちらかの同じ球場で二人がホームランを競えば条件は大体同じになります。
しかし球場が別ですから条件は相当違います。
一概に本数だけでは優劣の判定が出来ないことが分かったでしょうか❓
とは言っても結局、本数で評価することになってしまいます。
その点を公平にするために私が見ているのが❓
塁打数と長打数です。
私が「塁打数と長打数」に注目しているのは、翔平君とジャッジの比較をするためです。
色々野球の楽しみ方は、ありますね❓
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