ウクライナ軍は、完全に鳴りを潜めて静かにしています。やる気がないわけではなく、決行の時を待っています。その事前工作を念入りにやっていると思います。
やはり情報工作ですね。ロシアのスパイに偽情報を流して今回の反抗作戦の本当の攻撃目標をごまかすために、せっせと陽動作戦をしていると思います。
同時にロシアの支配地域では、パルチザンの行動が活発化しています。これは南部です。時々、砲撃もしています。クリミアのロシアの海軍基地では、多数の燃料タンクの爆破工作もありました。これは、ウクライナ軍が実行したと思います。
ところが、ロシア国内での破壊工作になると誰がやったのか分からないケースが多いです。そこで、やや怪しげな人がコメントしたりします。
ロシア大統領府へのドローン攻撃、国内の「パルチザン」が実行 元国会議員
2023.05.04 Thu posted at 12:24 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35203384.html
この人は、去年の8月過激右翼娘爆殺事件の時も不明なコメントを出しました。ところが、その時出した地下組織なる組織名が、怪しいです。
今回は、組織名は出さずにロシア国内で抵抗運動を行うパルチザンの活動を示唆しました。
モスクワで起きたドローン攻撃らしき事件のことを、言っています。
<ポノマリョフ氏によると・・>
ロシア国内のパルチザングループのメンバーは通常「若者、学生、大都市の住人」で、約40都市でパルチザン活動が展開されているという。
「全てのパルチザングループはそれぞれが独自の注力点や専門性、核となる知識を持っている。鉄道の破壊工作に注力するグループもあれば、新兵募集の事務所に放火しているグループもある。戦争賛成の活動家を攻撃したり、サイバー攻撃をしているグループもある」
「プーチン氏が国民、特にエリートたちに売り込んでいるのは弱点のなさと安心感という感覚だ。パルチザンはそのどちらも壊している。彼らは実際に、戦争はここにあり、あなた個人が安全ではいられないと言っているのだ」
このような発言をしました。去年の8月より、はるかに細かくコメントしています。去年は、アバウトな内容でした。
実際にロシア国内では、このような事件がかなり起きています。
ワールド
2023年5月4日1:24 午後9時間前更新
ロシア南部の製油所に無人機、石油タンクが火災=タス通信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-refinery-drone-idJPKBN2WV050
ロシア貨物列車、爆発でまた脱線 ウクライナ国境近く
2023年5月3日 4:23 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3462548?cx_part=top_category&cx_position=5
ロシア連邦保安局ビルで火災 ウクライナは関与否定
2023年3月17日 12:17 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3456027
南部の石油施設での火災は去年も起きています。今回が2回目です。そしてロシア連邦保安局ビルの火災もロシア西部ブリャンスク(Bryansk)州での列車脱線事故も、どれもロシア領で起きています。クリミアのケースとは、違います。ロシア連邦保安局ビルの火災の場合は、正体不明の反政府組織を名乗る「黒い橋」の名前で犯行声明が出されています。
去年から不審な火災は、ロシア国内各地で発生しています。つまり、組織の大小は不明ですがかなりの数の反政府組織の活動が疑われます。
このようなロシア国内の破壊工作も活発化しています。それが正体不明のロシアのパルチザンによるものか、ウクライナの関与したものなのかは不明です。しかし活動が活発化しているのは、確かです。
平和的なロシア政府に対する反政府活動が徹底的に弾圧された結果、全部地下に潜行しました。その人々は武装闘争しかないことを理解し、実行していると思います。
ウクライナがロシアに勝利することにより、その人々にもロシア政府に勝利する可能性が生まれます。
亡命者のポノマリョフ氏が語っていることが事実なのかどうかは、やがて明らかになると思います。ほぼ、ロシア全土で不審な事件が続発している以上、何もないと言うことは、あり得ません。どれだけあるかの問題だと思います。