「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

武道について考えてみると?③<2023年9月

2023-09-24 11:40:33 | 日記

今度は武術についてです。
武術は、日本にもありますが当然ながら中国にもあります。中国の方が歴史が長い分、日本とは随分違います。

その違いを簡単に言うと合理性です。
中国式は、全て合理的に考えられている部分が多いと思います。
日本では、どちらかと言うと武器を使わない体術の部分を武術と言っているケースが、多いと思います。
柔道、空手、合気道・全部そうですね。
歴史の長い剣道だけが、武器を使います。

ところが中国式は、考え方が全然違います。
日本の武器を持たない格闘技の部分も当然、あります。
日本でよく知られていて普及しているのは、少林寺拳法です。

中国武術
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%AD%A6%E8%A1%93

「河南省嵩山にある禅宗の寺院である少林寺は武術の修行場所としても有名であるが、少林寺の武術の起源として、インドから来た菩提達磨が始祖であるという」

現在の中国武術は、ここから中国全土に広まったというのは大体、正しいようです。しかし中国は広いですし、歴史も長い分、どれだけあるのか分からないほど流派があります。

しかし、どの流派にも共通するのは戦うのに武器を用いることです。昔の時代ですから槍・長刀・棒などが主流です。流派により特殊な武器を使うこともあるようです。

あれあれ?
武器を使わない格闘技では、ないですね?

もちろん、武器を使わない格闘技も併せてあります。日本に伝わっている一般的な少林寺拳法は、この武器を使わない技の部分です。

どうしてそう考えるかと言うと、武器を使った方が有利に決まっているからです。武器が壊れて使えなくなったり、武器がない場合に、いわゆる拳法の部分が出てきます。
「柔道、空手、合気道」とは、全然考え方が違いますね?

しかし、沖縄空手では中国南派の影響を受けている流派が多いですから、主に棒を稽古で使う流派もあります。

中国武術では、戦う場合は武器で戦います。その方が強いからです。勝つために有利な選択をする合理性が見られます。と言うより、それが普通でしょうね?

武器を持った相手に素手で戦うのは、不利であり合理性に欠けます。

そのため日本の少林寺拳法の練習を見ていると素手で戦う場合は、相手が攻撃してきたときにそれに応じて動くような戦い方になります。この点は、合気道とよく似ています。

更に少林寺拳法の場合は歴史が長いだけに技が実に多いと思いました。人間の体で攻撃できる方法の分、それに対応する技があるようです。主に関節技です。相手の手や足を絡めとるように関節を決めてしまいます。だから相手は動けません。

降参すれば許してもらえるし、降参しなければ関節をへし折られる仕組みです。この辺りも合気道と似ています。もちろん瞬間殺す技もあると思いますが、それはどの流派でも高弟以外には教えません。

だから今の日本で道場のある少林寺拳法は、攻撃技ではなくて完全な護身術と言うべき格闘技のようです。例えば柔道や空手は、それで攻撃して勝とうとするでしょう?

少林寺拳法や合気道にそのような考え方はありません。相手が攻撃してきたら、それに応じて相手を制圧する=自分を守るのが主眼です。

少林寺拳法の場合は、中国では攻撃するときは当然に武器を使います。

こうやって聞いてみると?
なんだか、武道と言う言葉・あいまいですね。日本だと華道に茶道に、何でも道になります。

すっきり分かりやすく武術と表現した方がいいと思います。昔の人は、もっと正確に表現しました。
武器を使わない格闘技を、「体術」と表現しました。
剣道だって昔は、剣術です。江戸時代には、「撃剣」と言う場合もあります。

今でも「体術」の道場はあります。
甲州流柔術
https://www.kousyuryu.com/%E7%94%B2%E5%B7%9E%E6%B5%81%E6%9F%94%E8%A1%93top/%E6%96%B0%E5%AE%BF%E9%81%93%E5%A0%B4-1/%E4%BD%93%E8%A1%93%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9/
探せば、古武術の流派や道場は沢山あると思います。


体術(読み)たいじゅつ
https://kotobank.jp/word/%E4%BD%93%E8%A1%93-557297
素手で、あるいは短い武器をもって、敵を攻撃したり敵の攻撃を防御したりする術。柔術、拳法の類。
体術の別の言い方は?
それらは,組討,鎧(よろい)組討,小具足(こぐそく),捕手(とりて),捕縛,腰の廻り,やわら,体術,和術,柔術,白打(はくだ),拳法などと呼ばれたが,これらの無手あるいは短い武器をもって攻撃・防御する術を総称して,一般に柔術またはやわらと称した。

本来の日本語は、「体術」です。
武道などとは、言いませんでした。
なんだか、おかしいと思いませんか?
大体、色々ある武術のうちどれが武道でどれが武道でないか、分かりますか?普通に悩むと思います?
手裏剣は武道か?鎖鎌は武道か?ヌンチャクは、中国だけど、どうだ?

ちなみに、一般的な解釈は、このようです。
「武道は、武士道の伝統に由来する日本で体系化された武技の修錬による心技一如の運動文化で、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、人間形成の道であり、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の総称を言う。」
なんだか、意味が分かりますか?

この!こうるさい!オヤジめ!

でも、物事はきちんと理解するべきだと思います。

「武道について考えてみる」気になったのは、このような理由によります。結論は、調べてみたけれど良く分かりませんでした。そもそも、武士の表芸である「槍」が入っていないのは、忘れたんだろうと思いますが、忘れすぎでしょう!
この!粗忽者め!

※書いているうちに段々、馬鹿らしくなってきたのでこのシリーズは、③で終わりです。ほんと、無駄なことをしたような気がします。

武道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E9%81%93
近代になって、西欧的なスポーツに学びながらそれに対抗して、近代的に再編して成立した運動文化」である。古武道と明確に区別する場合、現代武道と称する。
・・・
西久保弘道は、武術から武道へ名称変更を主唱し、大正時代に大日本武徳会副会長に就くと、武術専門学校を武道専門学校へ名称変更した。


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