焦点:米民主党の地盤に異変、トランプ支持に回るヒスパニック有権者
Tim Reid
2023年12月22日午前 11:58 GMT+93日前更新
https://jp.reuters.com/world/us/P2QO4XE6IZPW3IBMVA2BAVAURU-2023-12-22/
記事にあるのは、アリゾナ州の民主党の圧倒的に強いとされる選挙区です。選挙区はメキシコ国境に近い地域でヒスパニック系の人口が非常に多く民主党の地盤だとされていたからだそうです。
ミシェル・ペナ氏は政治経験もなく当初の選挙資金はわずか1600ドル(約23万円)だったそうです。不人気の共和党候補として出馬。常識的には勝ち目がありません。
しかし、番狂わせがあり圧倒的に不利なはずのペナ氏が勝利しました。
『ペナ氏は出身地ユマ市でのインタビューで「あの地域のヒスパニック系住民はいつも民主党を強く支持している。でも皆、私をごく普通の人間だと考えてくれた。話をしてみると、いろいろうまくいっていないと言う人が多かった」と語っている。
多くの有権者がもっぱら気にかけているのは、マイノリティーの権利を巡るさまざまな問題ではなく、食品やガソリンの価格高騰、雇用の先行き、学校の質だったとペナ氏は説明する。』
トランプが民主主義の脅威だ・と言うような話を地方選挙レベルで市民が望んでいるのではないことが分かります。「国境の壁」については、民主党は批判してきましたが、合法的に居住しているヒスパニック系は、逆に不法移民を嫌って支持しています。
今となっては、「国境の壁」で移民の大量流入を阻止しないとどうしようもないほどに問題は悪化しています。
『「実際には、労働者階級を中心とするヒスパニック系有権者の多くが、不法移民をかなり迷惑だと思っている」とテイシェイラ氏は話す。不法移民とは、ビザなしに国境を越えて米国に流入する移民を指している。』
つまり❓
民主党のスローガンとは違い、選挙民は自分たちの生活についてどうしてくれるのかを、判断基準にしています。トランプであろうと、自分たちの生活をよくしてくれるなら支持するわけです。
それに対して民主主義が、ど~の・・・
などと言ったところで、あまり効果がないのは確かです。
民主党の「民主主義が、ど~の・・・」と言う部分は、選挙が終わると無くなることは有権者にばれています。
「食品やガソリンの価格高騰、雇用の先行き、学校の質・・・」
このような問題をきちんと考えないと大統領選挙でも支持は広がらないでしょうね❓
※日本の場合を考えてみると・・・
民主党的な部分は、野党に多いです。
だから野党支持が時間とともに減少していると言う分かりやすい現実があります。
「護憲・安保ど~の・・・」
ではなく、生活をどうするの問題です。
「護憲・安保ど~の・・・」
これで支持が集まったのは、20世紀で終わりです。
リベラル勢力の敗北は「菅直人氏の不出馬」で始まった? 武蔵野市民に芽吹いた「不信感」の正体
2023年12月26日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/298147?rct=t_news
野党有利の東京都武蔵野市で自民党に台風みたいな逆風が吹く中、自民系の見てくれの悪いおっさん候補が勝利しました。
笑える選挙でした❓
※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/213c96513504dc77bce3a248112c2b72