ウクライナ首相「露軍の攻撃で火力発電所8割が破壊」 東部ドネツク州で激戦続く
2024/4/6 06:44
https://www.sankei.com/article/20240406-SQM5BUYTF5M7REC2IXFRGVZ6NY/
ウクライナの軽飛行機改造ドローン、ロシア領内へ1000km超の越境攻撃
2024.04.04
https://forbesjapan.com/articles/detail/70119
ウクライナのドローン、前線から800km離れた製油所を攻撃 ロシアは防空
2024.03.27
https://forbesjapan.com/articles/detail/69962?module=article_related
2022年の冬はロシアがウクライナの電力施設などのインフラ攻撃をして批判を浴びました。
2023年はロシアはインフラ攻撃は控えて、軍事目標を攻撃していました。
2024年はウクライナがロシアの石油施設などのインフラ攻撃を行いました。長距離のドローンの実用化に成功したのでそれを使って攻撃しています。
しかし❓
やればロシアにウクライナのインフラ攻撃の口実を与えます。ロシア軍は、電力施設を集中的に攻撃して「過去数週間でわが国の火力発電所の80%が破壊された」と言う話です。
ウクライナがロシアの石油精製施設などを破壊しなければ、ロシアがウクライナの電力施設を集中攻撃することはなかったと思います。
戦争と言えども一定のルールは必要で守らなければ、相手も守りません。
ウクライナ政府の嫌な部分は、自分たちは好き勝手に手段を択ばずロシア側を攻撃します。
反撃されて、キーキー文句を言います。
民間人の暗殺も結構やります。
ロシア領内での破壊工作もやります。
民間人の暗殺に至っては、やっていい限度を超えていると思います。
ウクライナの関与が疑われるのは・・・
民族主義者の娘の暗殺
軍事ブロガーの暗殺
ロシアに亡命した元ウクライナ国会議員の暗殺
占領地のシビリアンの暗殺は多数です。
ウクライナの論理は、「裏切り者だから殺す」と言うものです。
しかし、ロシアの占領地で行政のために働くウクライナ人はロシア側に帰属しているから働いているのであって、特にキーウ政府を裏切っているわけではありません。
何故なら❓
現在のキーウ政府は、過激民族主義者が外部の支援を受けて2014年のクーデターで政権を奪取した非合法政権だからです。正規の手続きで成立した政権ではありません。
非合法勢力に対して同じく非合法な手段で独立闘争を挑んだのが、東部独立派です。
キーウ政府と東部独立派の戦いは、内戦でありどちらにも正当性はありません。
☆だからウクライナ国民が、どちらを支持して帰属しようと相手方を裏切者呼ばわりするのは、筋違いです。自分が正しいと思う方を支持して帰属しているに過ぎません。
東部独立派から見ると、キーウ政府こそ非合法手段で国を乗っ取った簒奪者です。
どっちが正義だとは到底言える話ではありません。
敢えて言うならどっちも不正義です。
過激民族主義者側の政権をアメリカを中心とする欧米が支援し、独立派をロシアが支援する構図は2014年から続いています。
東部独立派が潰されそうになったのでロシアが直接軍事介入したのが、ロシアのウクライナ軍事侵攻です。
キーウ政府が、東部独立派を軍事力で潰そうとしなければロシアも直接介入は避けたと思います。
つまり、内戦を話し合いで解決する道を放棄したから現在の戦争が起きたと言えます。
話し合いで解決する道筋は、ありました。
ミンスク2(2015年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF2
双方ともと言えますが、どちらかと言うとウクライナ側が積極的にミンスク2を放棄したと言えます。
話し合いによる解決を放棄したことが、結果として戦争を招きました。
その意味では、ロシアとウクライナ双方が非難されるべきです。ロシアを一方的に悪者にして避難して済む問題ではありません。
非合法なキーウ政権を支援して強化してきたアメリカとイギリスは、完全にロシア潰しを意図しており一番非難されるべきです。
一番非難されるべき国が戦争を主導し、正義を主張しています。
いくら欧米がプロパガンダとフェイクニュースを盛大にまき散らかして胡麻化そうとしても、その欺瞞性が消えるわけではありません。
ウクライナにしても同じことです。
非合法政権が、それほどに自分たちの正義を主張できるのか❓
非常に疑問に思います。
どっちにも似たぐらいの非がある話です。
お互いにそれを認識して、話し合いを始めるべきでしょう。
これ以上、戦争を続けたくなければです。
ウクライナと欧米の一方的な言い分は、公平に考えても通るものではありません。
まず、ウクライナと欧米が自分たちの非を認めるのが交渉の出発点です。
それが無ければ、ロシアが交渉に応じることはないと思います。
戦争により解決しようとすれば、ウクライナは壊滅すると思います。壊滅する方が戦争継続に熱心なのですから、救いようがないのも事実です。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27