英経済の巻き返しには「186兆円の投資が必要」
2024.09.18 10:30
https://forbesjapan.com/articles/detail/73663
『英金融業界のリーダーたちで構成された資本市場産業タスクフォース(Capital Markets Industry Taskforce:CMIT)が、現地時間9月6日に発表した報告書で明らにしたものだ。かねてから発表が待たれていたこの報告書は、英国の資本市場再生を目的とした、政府への提言としてまとめられたものだ。』
そもそもイギリス経済は長期の不振に喘いでいました。
それを立て直したのが、マーガレット・サッチャーです。
1980年代の話です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
ロナルド・レーガン大統領や日本の中曽根康弘首相の時代です。
旧ソ連崩壊前の激動の時代と言えます。
首相在任期間 1979年5月4日 - 1990年11月28日
1年後、ソ連が崩壊しました。
当時、問題になったのがEU統合への参加です。
サッチャーが反対姿勢であったことが支持を失う原因になったようです。
イギリスの福祉や行政サービスが他国から見て薄いのはサッチャーによるものです。
その後、イギリスはEU参加を選択してEUのメンバーでした。これがイギリスにそれなりの繁栄をもたらします。
しかし経済回復がEU懐疑派の力を増やしたようです。
劇的なEU離脱を国民投票で決めて、EUを離脱して今に至っています。
ボリス・ジョンソンのようなポピュリスト政治家に煽られてEU離脱賛成が、ほんの少し上回った結果としてEU離脱を強引に決めてしまったのでした。
しかしイギリスの経済回復はEUの中にいたから、もたらされたものです。それをイギリスの約半分の人々は軽視したようです。
その後、EU離脱のデメリットが様々な分野に出始めます。
それが段々、積み重なって酷くなったのが今のイギリス経済であり社会です。
『EU離脱は英国の貿易を「深刻に抑制」、今後悪化の恐れ 』
2024.09.18 Wed posted at 18:08 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35224025.html
ヨーロッパがEUとして一つの経済圏である以上、そこから離脱するとEUの外国になります。
EUは相当、閉鎖的な経済圏ですから出ればそれまでとは逆に阻害されます。簡単な例を挙げると輸出入の膨大な事務手続きです。これが有るのと無いのでは大差です。結果として面倒だから貿易量は減ります。
ロンドンは、EUの中にあるから進出する魅力があります。EUの外にあるロンドンは、単なる島国の首都でしかありません。
イギリスの有力な収益源だった金融もパリやフランクフルトに移転しました。
工場でもそうです。イギリス1国のために工場を作るメリットは、ありません。イギリスがEUの中にいたから特に日系企業は工場を建設しました。
EUを離脱してしまえば、工場を新設しようとすればインフラが整って人件費の安い東欧を選ぶでしょう。
他にも書けば様々あります。
こういったデメリットを隠してポピュリストは、EU離脱を煽りまくり離脱を実現しました。
だから少々何をやろうとイギリス経済が回復することはないと思います。
今の落ち目のイギリスに外国かあの投資はありません。
自前で何とかしなければ、なりません。
中国に国を売り渡すとかね❓
こうして考えてくると、ボリス・ジョンソンがウクライナ紛争を煽りまくって拡大させた理由も見えてきます。
戦争に便乗して金儲けをしようと言うことでしょう。
あるいはウクライナの利権を獲得するとかね。
国内の経済不振の不満を外に向けながら、戦争を利用して自国経済を浮揚させようとしているのだろうと思います。
実は、その構図は労働党政権にとっても同じです。
だから政権が変わろうとイギリスのウクライナ紛争に関与する政策の変化は、見えません。
どっちも戦争万歳です。
戦争で少々稼いだところで浮上する当てのないイギリス経済は、時間が経過するほど沈むだけだと思います。
戦争に関与するのを止めて軍事費を減らして、その分を国内に投資するべきだと思います。
これは、未来の日本の姿でもあります。
イギリスの愚に、よく学ぶべきでしょうね❓
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項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d