北都留森林組合blog

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セミナーのお知らせ

2008年02月01日 | Weblog
テーマ
地元学(※1)の事例と手法に学ぶ「山村(やま)の再生」
~都市との協働で、見つけよう、活かそう地域の宝~

趣 旨
 森林を支える山村は、過疎化・高齢化、林業採算性の悪化等により活力が低下し、林業経営を通じた森林整備・保全が困難な状況になりつつあり、森林がもたらすCO2吸収や国土保全等の公益的機能の低下が懸念されます。また、山村には豊富な地域資源がありながら、人・アイデア・資金等の不足により、せっかくの資源が充分活用されていない状況があります。

 一方、山村に体験、教育、労働、生活の場を求める都市住民のニーズや、資源の循環利用に関する国民の意識が高まるなど山村を巡る情勢が変化しており、これに応じて外から人や資金を導入しつつ定住者を確保し、森林の整備・保全を推進しうる強い山村を再生していくことが重要です。

 このため、当機構では、林野庁補助事業「山村力誘発モデル事業」の一環として、地域における「山村塾」の取組を支援しています。「山村塾」とは、山村の地域資源を発掘し、資源を活用した地域おこしプランを策定・実証する取組を都市と山村の協働により進める場です。

 この研修会は、山村塾関係者の資質向上を目的に開催するものであり、あわせて山村塾による山村再生の取組の環を全国に拡げることを期して開催します。

 具体的には、多様な主体の参加により地域資源の発掘・活用に取り組む手法として「地元学」に着目し、その事例と手法に学びつつ、山村の再生方策を検討します。

 なお、ここでいう山村とは、都市近郊の里山や、中山間地域農村なども含みます。山村振興法における進行山村だけを対象とするものではありません。

 山村塾関係者はもちろん、山村活性化に取り組む関係者の多くのご参加を心よりお待ち申し上げます。

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※1「地元学」とは、民族研究科の結城登美雄氏や、水俣市立水俣病資料館館長の吉本哲郎氏が提唱した考え方で、その定義は人により異なるが、概ね地域の資源(自然、文化、歴史、人材など)を学び、それを地域づくりなどに役立てようとする実学のことをいう。

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主 催
財団法人都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)

日 時
平成20年3月3日(月)13:00~17:00
平成20年3月4日(火)9:00~12:00
※2日間のうち、1日だけの参加も可能です。

会 場
南青山会館 大会議室(新館2階)
東京都港区南青山五丁目7番10号
東京メトロ表参道駅(B3出口)より徒歩5分
電話:03-3406-1365

※地図をクリックすると拡大されます。

参加範囲
山村力誘発モデル事業における山村塾の関係者
山村活性化の実践者
山村活性化の関係者(都道府県、市町村、普及センター、JA、森林組合、一般等)
その他


定 員
100名(先着順)

参加費
無料

申込方法
指定の参加申込書(PDF)に必要事項を記入し、事務局までFAXまたはメールにてお送り下さい。
申込締切は2月25日(月)。

事務局(申込み・お問い合わせ先)
〒103-0028東京都中央区八重洲1-5-3不二ビル8階
(財)都市農山漁村交流活性化機構 山村力(やまぢから)事務局(担当:原田・池田)
電話:03-3548-2726/FAX:03-3276-6771
E-mail yamajikara@kouryu.or.jp

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「山村塾」全国研修会プログラム
【1日目】3/3(月)

13:00 開会
開会挨拶
林野庁挨拶
※平成20年度新規施策「山村再生総合対策事業」の解説含む。

13:30 基調講演「山村再生と地元学」
講師 朝田くに子(ローカル・ジャンクション21代表)
内容:地元学とは何か、地元学の具体的手法、地元学の事例、地元学の効果、地元学の成功の条件 等

(休 憩)

15:00 事例発表1
発表者:小林 和彦(NPO法人きらり水源村事務局長/熊本県菊池市)

15:30 事例発表2
発表者:桐山 三智子(片品生活塾主宰/群馬県片品村)

16:00 事例発表3
発表者:三上 公子(NPO法人活き粋あさむし事務局長/青森県青森市浅虫温泉)

16:30 事例発表4
発表者:関原 剛(NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部専務理事/新潟県上越市)

17:00 第1部会閉会

【2日目】3/4(火)
09:00 第2部会開会

09:05 山村塾活動報告(各10分)
甦れ名栗村!名栗谷活性化計画(名栗山人会/埼玉県飯能市)
えな山村塾(山里文化研究所/岐阜県恵那市)
あすけスローライフ山村塾(矢作川水系ボランティア協議会/愛知県豊田市)
「どっぽ村」プロジェクト(上山田どっぽ村/滋賀県湖北町)
「やましろツーリスム・ビジネス」実践塾(NPO法人ほっとにしき/山口県岩国市)
山のお宝育成事業(那賀川山村育成塾/徳島県那賀町)

(休 憩)

10:15 全体討議「地元学の事例と手法に学ぶ「山村(やま)の再生」」
~都市との協働で、見つけよう、活かそう地域の宝~
コーディネーター:朝田くに子(ローカル・ジャンクション21代表)
助言者:甲斐良治(増刊「現代農業」編集主幹)
パネラー:事例発表者4名

第2部の支援対象山村塾の活動報告に対し、登壇者から助言。
2日間の内容を踏まえ、地元学の手法や考え方を活用した山村再生の可能性、課題、課題解決の秘訣等を考えます。


12:00 閉会


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山村塾の事業内容
1 埼玉県
飯能市 甦れ名栗村!名栗谷活性化計画(名栗山人会/埼玉県飯能市)
 グリーンツーリズム・エコツーリズムの推進を目的に名栗地区の住民等により結成された「名栗山人会」を中心に、名栗川の魅力再発見活動、名栗山人会を対象にした研修会(自然、民族の発掘・検証・講義)、名栗地区活性化プランの策定と実証活動に取組む。

2 岐阜県
恵那市 えな山村塾(山里文化研究所/岐阜県恵那市)
 NPO夕立山森林活動、山里文化研究所の文化発掘と継承・普及活動、坂折棚田保存会の食・農活動とそれらの理念をあわせて、一体のものとして地域興しを再構築する。

3 愛知県
豊田市 あすけスローライフ山村塾(矢作川水系ボランティア協議会/愛知県豊田市)
 あすけ里山ユースホステル、NPOスローライフ、足助きこり塾、矢作川水系ボランティア協議会の関係者が一堂に会して、それぞれ行われてきた山村活性化に関する様々な事業を洗い直し、総合的プランとして再構築する。

4 滋賀県
湖北町 「どっぽ村」プロジェクト(上山田どっぽ村/滋賀県湖北町)
 建築・林業(住)と農業(食)を働きながら学び、山村で自立した生活を送るための基礎教養(暮らしの術、職能、地域文化)を身に付ける場を創出する。

5 山口県
岩国市 「やましろツーリスム・ビジネス」実践塾(NPO法人ほっとにしき/山口県岩国市)
 旧、錦町を中心とした地域資源を「都市側の視点」から再評価・発見し、これを活用して、山村体験教育・修学旅行の受入や、森林バイオマスエネルギー活用最先進地としての地球温暖化防止実践教育・産業観光、都市住民を対象としたスローツーリズム・農林家民宿へ発展させる新たな山村ツーリズムビジネス・プランづくり、人材の育成、推進組織の立ち上げ、実証活動を実施する。

6 徳島県
那賀町 山のお宝育成事業(那賀川山村育成塾/徳島県那賀町)
 女性林業研究グループを中心に、女性の視点から山村資源(あしなかぞうり、わら細工、間伐材製品、山菜、その他)を活用した特産品の育成を図る。


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