北都留森林組合blog

森林組合の毎日を日記でご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

山の測量

2009年09月08日 | Weblog
毎日毎日山の測量班がこうして測量しています。

仕事をする範囲をぐるっと歩いて方位、斜距離、角度を調べ図面をおこします。
面積と仕事内容により国、県より造林補助金が交付されます。

しかし、3~4割が地主負担(受益者負担)のため年金生活をしているお年寄りにとって自己負担が重く間伐を辞退する方も現れています。

山梨県では地主負担分を県で肩代わりする100%補助事業「環境公益林整備事業」を実施してきました。(残念ながら今年度終了)

手入れの遅れている人工林の間伐を推進するために地主負担が大変大きな問題です。
これまで戦後植林された人工林は保育間伐(切捨て)をやむを得ずやってきましたが、これからは、切捨て間伐ではなく利用間伐を推進していきたいと思います。
世論では、切捨てなら100%補助もOKだが利用するならダメという声も聞こえてきますが木材を利用していくことでCO2削減につながります。
ぜひ国民の皆様がこの点について、ご理解を頂ければと願っています。
少子高齢過疎化で悩む山村を税金で支えて頂けるのであれば、その同じお金を山村が自立して自分の足で立ち歩けるように支援する方が国民全体にとって幸せではないでしょうか。単なる補助金制度では補助金が打ち切りされた瞬間に動けなくなってしまうのですから。
山村は、あと少し背中を押して頂ければ自分の足で歩きはじめることができるんです。
木材のフェアトレードは何も外国から購入する木材だけではありません。国内の木でもフェアトレード(適正価格)があってしかるべきではないでしょうか。

「日本の木を使うことが日本の森を守る」
コメント (3)
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