以前2、3回、空き家の悩みをブログに書いたことがある。
私さえも生まれていない昭和37年築の古ーい家。


そうして解体修了の連絡を受け、請求額120万円弱の金額を振り込み、更地になったのを確認して来た。


(ビフォー)

(アフター)
亡き夫の実家で、私が住む所からは車で1時間半の場所にある。
というかあった(今は過去形)。
これがとても負の遺産で、手放したくても車が入って行けない狭い小道を入って行った所に立地していて、不動産から仲介出来ないと言われた。
それなら市にもらってくれないかと相談したが、やはり立地が悪いからと断られた。
この狭い所に建っていると、建築法だかで建て替えはおろかリフォームも出来ないんだそうだ。
タダでも手放すことが出来ず、ひたすら延々と固定資産税を払っているだけの負の遺産。
私が生きているうちはまだいいが、孫子の代、更にその先も永遠に固定資産税を払って行かなければならない。
それだけではなく、遠い将来建物が劣化して地震だ台風だなんだで崩れ、近隣に何かしら迷惑をかけることになる。
どうしたもんだ…と悩みながらも問題を封印していたら、昨年12月に不動産会社から連絡が来た。
「裏の空き地に家が建ちますので、もし解体をお考えでしたら2月までにおこなった方がいいと思います」と。
裏の空き地はよそ様の土地なのでウチには関係無いのだが、そこに建物が建ってしまっては、裏からも重機が入って行けなくなり、もはや解体さえも出来なくなる。
そうなったら大変!
突然ウチの空き家を解体しなければならなくなった。
夫が亡くなった3年半前、解体工事にいくらかかるか相場を不動産会社に聞いた時、「安く見ても180万円、業者さんによっては230万円かかるかもしれません」と言われていた。
解体費ってよくわかってなかった私は、その金額を聞いてびっくりだった😵
でもなんとか安い所を調べ、「120万円」という見積もりをつけた業者に出会えた。
と言ってもその後は3年間放置していた。
義母が亡くなり、夫が亡くなり、そんなにバタバタと家を壊すのは気が退けた。住んだこともない家を壊すのは、なんだか申し訳ないやら責任を感じてしまう。
もう少しこのままにしておこうかな。
と思って3年半。
裏に建物が建つという事態になり、急きょ壊さなければならなくなった。
あの時の解体業者は、この値上がりのご時世、まだ120万円でやってくれるだろうか。
おそるおそるその業者に電話をした。
「あの時、俺、消費税込みで120万円って言いましたっけ?」
と気さくな感じの業者。
「はい、消費税込みの料金だったと受け取ってました」
と、私。
「じゃあなんとか120万円で収まるようにするから」
おぉ!😂
そして先月、母のことでいろいろ大変だった同じ頃、解体工事が進められていた。
解体工事をする時ってお祓いか何かした方がいいのかなと思い、檀家のお寺に聞いたことがあるが、「やらなくて大丈夫」とのことだった。
それでも気になるから、お墓参りには行って来た。
「空き家をこのままにしておくと、周りに迷惑をかけるかもしれませんので、解体することをご理解してください。許してくださいね」
と、心を込めて拝み、
もうすぐ解体される夫の実家にさようならをして来た。
声を出して、
「ありがとうございました。さようなら」
と言って、家に手を合わせて来た。


そうして解体修了の連絡を受け、請求額120万円弱の金額を振り込み、更地になったのを確認して来た。

狭い小道側から見た感じの、

(ビフォー)

(アフター)
120万円だって痛い出費だけど、本当はもっとかかるものかもしれないから、良心的な業者さんで良かった。
でも、更地になったことで、今後は固定資産税が上がる😱
空き家を解体して更地にすれば固定資産税が上がるなんておかしな制度だ。
それだったら放置される空き家がこれからどんどん増えていくと思う。
更地にしたら固定資産税を減税してくれるとか更地にする費用を助成してくれるとか、いろいろ国が変えてくれないと、この先、廃墟だらけになるのでは?
ー追記ー
ー追記ー
解体料金が120万なことは120万だったのだが、家の中身は7年前にすべて処分してある。片付け業者に頼んで全部処分してもらい、かかった金額は110万円ちょっと。
だからもし物があったら解体料120万円じゃあ済まなかったと思う。
でも、今思うと片付けにかかった110万円て高かったなあ😵 家の解体料金とほぼ同じだなんて😅
つまり結局、空き家処分に合計230万円かかったことになる😱