ゴールデンウィークの初めに群馬県の関越道で高速ツアーバスが道路脇の防音壁に激突して乗客が7人も死亡するという大変な事故が起きてしまいました。
この高速ツアーバスで、いつか大変な事故が起きかねないという懸念を、私は前から思っていました。値段が安すぎるからです。今回事故を起こしたバスの金沢-東京間の代金は1人3500円だったそうです(運賃でなくて代金というのは、ツアーバスというのは、都市や施設の2点間を結んで乗客を乗せていますが、路線バスではなくて、旅行会社が「旅行」を企画し、貸切バス事業者に委託をして運行をしているバスだからで、旅行会社が過当競争状態の貸切バスを安値で買いたたくことで、安いツアーが成立するという、こうした運行形態自体にも大問題があります)。
常識を超えた安値には、必ず何らかの無理があると思います。安値のしわ寄せは必ずどこかに現れます。交通機関では、人件費のコストカットが、結局は安全性の低下につながるわけです。日雇いアルバイト運転者を使って、運行管理も、点呼もいい加減だったという、今回の事故を起こしたバス会社のような会社は、じつはまだまだたくさんあるのではないでしょうか。
そこで、考えるのが、LCCといわれる超安値の飛行機会社のことです。
マスコミは、バスの事故が起きた途端に、規制緩和やツアーバスの問題点を報道し出しましたが、LCCが運行を開始したときは、革新的な安値と手放しで褒めていませんでしたか?
大阪-札幌間4780円~という航空運賃は、安すぎるというのが私の感覚です。無理があると感じます。LCCの会社は、安全性のコストは削っていないといいますが、それは、旅行会社やバス会社だって、事故の前に聞けば、安全のコストは削っていないというのと同じでしょう。整備や運行計画、乗務員の待遇にしわ寄せがいかないはずはないと思います。
事故の後で、やっぱり安全性が犠牲になっていたというのは、もうやめにしたいものです。
この高速ツアーバスで、いつか大変な事故が起きかねないという懸念を、私は前から思っていました。値段が安すぎるからです。今回事故を起こしたバスの金沢-東京間の代金は1人3500円だったそうです(運賃でなくて代金というのは、ツアーバスというのは、都市や施設の2点間を結んで乗客を乗せていますが、路線バスではなくて、旅行会社が「旅行」を企画し、貸切バス事業者に委託をして運行をしているバスだからで、旅行会社が過当競争状態の貸切バスを安値で買いたたくことで、安いツアーが成立するという、こうした運行形態自体にも大問題があります)。
常識を超えた安値には、必ず何らかの無理があると思います。安値のしわ寄せは必ずどこかに現れます。交通機関では、人件費のコストカットが、結局は安全性の低下につながるわけです。日雇いアルバイト運転者を使って、運行管理も、点呼もいい加減だったという、今回の事故を起こしたバス会社のような会社は、じつはまだまだたくさんあるのではないでしょうか。
そこで、考えるのが、LCCといわれる超安値の飛行機会社のことです。
マスコミは、バスの事故が起きた途端に、規制緩和やツアーバスの問題点を報道し出しましたが、LCCが運行を開始したときは、革新的な安値と手放しで褒めていませんでしたか?
大阪-札幌間4780円~という航空運賃は、安すぎるというのが私の感覚です。無理があると感じます。LCCの会社は、安全性のコストは削っていないといいますが、それは、旅行会社やバス会社だって、事故の前に聞けば、安全のコストは削っていないというのと同じでしょう。整備や運行計画、乗務員の待遇にしわ寄せがいかないはずはないと思います。
事故の後で、やっぱり安全性が犠牲になっていたというのは、もうやめにしたいものです。