最近いろいろ驚くことも多いが、この人の思考には心底驚いた。
自民党の赤池誠章参議院議員である。前川文科省前事務次官の講演を行った名古屋の中学校に恫喝メールを送った文科省に圧力をかけた議員の一人だ。
同氏は、自民党の池田佳隆衆院議員とともに、文科省の幹部や担当者に圧力をかけて、あの異様に粘着質で気持ちの悪いインテリヤクザみたいな質問メールを送らせていた。これは、教育基本法に反して、個別の中学校の教育を不当な支配に服させようとした違法行為だ。徹底的に究明しなければならない。
この事件のおかげで、赤池議員の3年前の言動が知られることになった。
文科省が、ちびまる子ちゃんの映画とタイアップしてつくったポスターに「友達に国境はな~い」というキャッチフレーズが書いてあることに対して、この議員が文科省の担当課に「猛省を促す」圧力をかけていたというのだ。しかもそれを、手柄話として自分のブログに自慢気に書いているのである。
「友達に国境はな~い」のどこがいけないのか、どんなに想像を膨らませても到底理解できないのだが、赤池議員によると、「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり」「コスモポリタンでは通用しない」のだそうである。こんなキャッチフレーズを選ぶのは「国家意識なき教育行政」だとして、文科省に確認して猛省を促したのだそうである。
この議員の脳内では、第三次世界大戦が勃発していて日本は孤軍奮闘しているのだろうか。みだりに外国人と友達になることは国益を損なう危険な反日行為とでもいうのだろうか。
いったいどういう妄想を抱けばこういう考え方になるのか、想像を絶している。こんな議員(権力をもった政権与党の文科部会長である)がいる国で、東京オリンピックなんかやって大丈夫だろうか。
こういう人を比例名簿に並べて議員にしちゃったのが自民党であり、それに多数を与えて政権を担当させているのが今の日本なのだ。
くれぐれも選挙の時はよく考えて投票してもらいたいと思う。
問題の赤池議員のブログはこちら。自分の目で見て確かめてください。