太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

大分県日田市の木うそ (羽野天満宮)

2014年01月12日 | 各地のうそ替え
江戸時代、幕府の天領(直轄地)だった日田。
大分県の中で鷽替神事が盛んに行われている地域です。
日田市中本町にある老舗醤油屋まるはら(原次郎左衛門)に併設されている
九州郷土玩具館に、日田の木うそが展示されています。
(ただし、現在は2月15日~3月31日に開催される天領日田おひなまつりの準備の
ため、閉館中です)


ぱっと見は太宰府の木うそに似ているように見えますが、胸の赤塗りがなぜか上下
に分かれています。足の表現も独特です。




羽の彩色も赤と緑を交互に、かつ大胆に塗られています。


羽野天満宮にはこのような縁起が書かれていました。

天暦6年(西暦952年)菅原道真公の甥菅原貞光が筑紫下向の折、公の霊示をう
けて創建したと云い伝えられ、日田地方最古の菅聖廟として尊崇された。正月には
町内の人々によってウソ替えの行事が行われている。 また江戸期までは、修験僧
のいた菅相寺があり、妙心寺菅長菅樵禅和尚も出たところである。 境内には江戸
中頃からの石造物も多いが、社殿横の「筆塚」は、広瀬淡窓の父貞恒桃秋が文政10年
(1813年)77歳の時、手習い筆の供養のために奉納したものである。
なお、社域の北西に用松中村古墳がある。
                         日田市文化財調査委員会
                        贈 日田市ライオンズクラブ

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