流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

東京宝塚劇場 月組公演

2014-11-28 15:21:34 | 舞台

東京で宝塚歌劇を観劇できるなんて思ってもみなかった。

しかもこの時期は、宝塚大劇場で観たミュージカル 『PUCK』と

ショーファンタジー『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』が上演されている。

龍真咲が演じるPUCKに感動した日がよみがえる。

 

プログラムも宝塚と東京では少し違う。

まず表紙、上記が東京で下記が宝塚。どっちもいいなぁ。

宝塚版では、後半のページに稽古場風景が載っている。東京版では宝塚大劇場の舞台シーンが

載っている。今回機会に恵まれて両方を手にすることができた。こんなうれしいことはない。

 

 

     

建物の3階が1階の客席、4階が2階の客席となっている。

私の座席は、運よく1階席、後ろとはいえほぼセンターだった。

 

ホールが違うせいだろうか、それとも、雨が前日当日と降っていたからだろうか、

オーケストラの演奏の音が宝塚大劇場と違って聞こえた。

なめらかでしっとりした、心地よい音だった。

『PUCK』はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」をモチーフに、人間に恋をした妖精PUCKの明るく

コミカルなファンタジックなミュージカル。(プログラムより引用)

ストーリーや感想は9月30日 、10月10日 、10月27日 を参照して下さい。

アドリブが満載で楽しいPUCKが大好きになってしまいます。

    

ここで写真撮る人多いです。

 

最後、人間のために、ハーミアのために、PUCKは声を発してしまう。

そんなことしたら妖精に戻れない、記憶を消されてしまう。人間界へ落とされる。

でも、後のことは考えない、今この時に自分は何をするべきか、何ができるのか。

 

この森に生きとし生けるものすべてから、森を奪ってはいけない。

ストーンステージには、塩水プールはいらない。

環境問題が顔を出す。

ファンタジーではあるが、現代色が散りばめられている。

 

PUCKは、歌う。「LOVER`S GREEN」

 

最後は記憶を失くしたPUCKとハーミアがストーンステージの上で仲良く座っている。

見つめ合っている。ハッピーエンドだ。

しかし、そんなに浮かれていいものか。人間たちは”きれいときたない”がわからないのだ。

妖精だったPUCKが人間界にいたのは1年足らずだ。

これから二人は仲たがいもするだろう、楽しいことばかりじゃないはずだ。

年を重ねるとハッピーエンドを疑ってしまう。

紆余曲折を重ねて後に、ハッピーエンドはやって来る。

 

それは、またの機会にお話ししましょう、と妖精がささやいたりして。

 

ショーは何度観ても感動する。客席降り、みんな元気でいい。楽しい。

やはり、「しずくの結晶」こんな群舞が私は好きだ。

月組全員が出てると聞いた。

ひとしずくがたくさん集まって川となり、そして海へ、やがて大空へ帰って行く。繰り返すのだ。

 

緑のレザー光線が怪しい、ミラーボールが回ってきらめく。

夢のようなひと時だった。

 

ふと考えた。

前日に観た「夜会vol18橋の下のアルカディア」のことを。

輪廻転生。PUCKは妖精から人間に生まれ変わった。

 

「夜会vol18橋の下のアルカディア」ネタバレです。これから見る人は注意して下さい。

(猫だったすあまが「人間になりたいな」と歌って人間に生まれ変わった。

でも、前世を覚えていない時折、猫だったしぐさがでるだけでー「夜会vol18」観ていない人には

なんのことかわからないと思います。)

 

 

 

 

 

 

コメント
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