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苫小牧市にある株式会社小金澤組のブログ。

壁設置

2019-10-04 11:11:16 | シュルク沢川災害関連緊急砂防工事(繰越)

 

9月、10月はほとんど雨も降らず順調。

 

台風の影響もさほどではなく、

台風通過の日だけは休止しましたが

それ以外は休みなく稼働できています。

 

現場は牛歩のように少しづつでは

ありますが、確実に進んでいます。

 

ソイルセメントの盛土も

なんとなく『コツ』をつかみ、

流れが良くなってきています。

 

今回は壁面材の設置写真

まずは上流側

鋼製の軽量鋼矢板を塗装して壁面材としています。

軽量鋼矢板は、土留などで使用される

ことが多い材料で、1枚の重さは約15㎏。

一人でも持てますが、持ち上げて嵌めなければ

ならないので場合によっては2人態勢で設置。

 

次に下流側

こちらはコンクリート製。

幅1.5m、高さ1.1m、厚さ15㎝で、重さ約500㎏。

人じゃ持てないのでクレーンで吊った状態で設置。

 

各々設置後はズレないよう壁面材同士を鋼材と

ボルトで連結して固定します。

 

簡単なようですが、進めるごとに施工で生じる

誤差や製品の良し悪しで調整作業も必要。

なかなか難しいもんです。

 

 

砂防ソイルセメントのお話を前回、前々回と

書きましたが、今回はその強度確認の方法を紹介。

試験施工として、本施工と同じ状況を作り出し盛土。

製造や盛土状況は前回をご覧下さい。

で、規定では作業後7日と28日で強度を確認するよう

定められていまして、試験前日にコアと言われる

試験体を盛土から採取。

コアドリルという機械を使ってカチンコチンの

盛土をくり抜きます。

このくり抜くサイズにも規定があります。

試験体が既定の長さを確保できる深さまで

ドリルで削孔したら試験体採取。

抜けた試験体がこちら。

ご覧の通りカチンコチン。

で、この試験体で強度を確認。

強度の確認方法は、コンクリートと同じ圧縮強度試験。

試験機でこの試験体を押しつぶすように

圧力をかけ、壊れる限界値を調べます。

その限界値に規定があります。

左の機械に試験体が載っていますが、

実際圧力をかけているのは真ん中の試験体。

両端は、1試験に3本強度確認するため、

その残りの2本。

 

この試験で試験体の強度を確認出来たら、

盛土内部から採取した試験体なので、

実際の現場でも同様の強度が得られている

という根拠になります。

 

 どんな工事もそうですが、

土であっても、コンクリートであっても、

鉄であっても、その他の材料でも様々な

規定があり、その要求品質を確保できているか

確認しながら現場は進んでいきます。

 

ただ土を盛っているように見える

工事も、ちゃんと盛土の規定があり、

盛土材料、盛土方法、盛土の密度

など試験をしながら様々な盛土が

出来上がっていきます。

 

土木工事、

単純なよう奥が深いです。

 

そんな強度確認試験もしながら

現場進めていきます。

 

土木部 1330

 

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