蒲田耕二の発言

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ハタ迷惑

2023-10-05 | 国際
米下院のマッカーシー議長が解任された。米議会史で初の出来事だとか。

解任動議を提出したのは、マッカーシーと同じ共和党所属のゲーツ議員。この人トランプ支持の保守強硬派で、解任理由は、議長が新年度までのつなぎ予算案で民主党と妥協したのが気に食わないからなんだと。

ワケ分かんないのは、解任に賛成したのが共和党では強硬派のたった8名だったのに対し、民主党は出席議員108名の全員なんだよね。つまり、マッカーシーを解任したのは事実上民主党だった。

その理由が、これまた奇怪。マッカーシーは共和党内保守強硬派の言いなりで信用できないってんだから、前議長も立つ瀬がないわな。気の毒に。

試みに、チャットGPTで質問してみたら、「民主党が賛成した理由は、政治的文脈や具体的状況に依存し、個別の議員や党の戦略に関連している可能性が高い」云々と、小泉進次郎サンの答弁みたいな回答が返ってきた。無敵のAIも困ったんだろうね。

マッカーシーと言うと、オレなんかまず1950年代にアカ狩りで悪名を馳せたジョゼフ・マッカーシーを連想してしまうが、ケヴィン・マッカーシー前議長はあの怪物代議士とは縁戚でもなんでもないらしい。しかし、あれから60年後、ジョゼフの生まれ変わりのようなトランプとその子分たちに悩まされてるってのも、なんだか歴史の皮肉っぽいね。

そのトランプは、来年の大統領選で共和党の候補者になることがほとんど決まりらしい。なにしろ支持率で拮抗する対抗馬が他にいないんだから。民主党もバイデンでほぼ決まり。どっちに転んでもアラウンド80のジイさんが核のボタンを握るワケね。

衰えたりとは言え、アメリカはまだGDP世界一のスーパーパワーだ。その国の政変が及ぼす影響は一国内に止まらない。日本は昔から、アメリカがクシャミをすれば風邪をひく国だった。党利党略でガタガタするのは、いい加減にしてほしいよ。

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