蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

放送規制撤廃

2018-03-24 | 政治
番組の政治的公平を規定した放送法4条の撤廃を安倍政権が検討してるんだと。放送法4条といや以前、高市某とかいう厚化粧の婆さんが電波停止を命ずることもありうると脅した根拠だよ。

だから一瞬、安倍も意外にリベラルなことやるじゃん、とか思ったが、考えてみたら正反対なんだね。政治的公平を守らなくていい、となればアメリカのブライトバードみたいな極右メディアもこれからどんどん登場するワケだ。

大企業やカネ持ちは保守、と日本じゃ相場が決まってる。なので、保守と相性のいい右派メディアは豊富な資金を調達でき、バンバン自分たちの主張を垂れ流す。

で、テレビやネットをつうじて一方的に彼らの主張がお茶の間を埋め、まだ右も左も分からない子供たちのアタマが彼らのイデオロギーに染まっていく。日本は右派思考一辺倒になる。

無論、それが政権の狙いだろう。

安保法制に関する異論、秘密保護法に関する異論、共謀罪に対する異論、従軍慰安婦問題に対する異論、9条改憲に対する異論……保守と異なる異論反対論はことごとく市民権を失い、日本は全体主義への道をまっしぐら。

これって、太平洋戦争の泥沼に転落していった1930年代末の日本とまったく一緒じゃん。安倍の戦前回帰志向がますます露骨だね。この政権は日本にとって、本当に怖ろしい。

アメリカが25%の鉄鋼関税を同盟国の日本にも適用。EUや韓国は除外。日本もなめられたもんだ。除外になった国々はアメリカと個別に二国間交渉をやってるから、などとNHK NW9は苦しい説明をしていたが、違うね。

EUや韓国は、アメリカに文句があれば文句を言う。日本は、あっても言わない。文句を言わないとこからは獲れるだけ獲る。それがトランプ流だ。安倍がトランプにベタベタすり寄ったりするから、こんなことになるんだよ。
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白目

2018-03-20 | 中国
周近平が独裁体制を強化した今年の全人代で、露骨なゴマスリ質問に嫌悪感をあらわにした女性記者の様子がユーチューブにアップされている。中国でも日本でも、すでに大受けらしいね。中国で、いまでも見られるかどうか知らないが。あの国は、政府の意に沿わない情報はすぐにカットされるから。

その様子のパロディ動画もアップされているが、どれも秀逸でゲラゲラ笑ってしまう。中国語はチンプンカンプンだが、こういうのに言葉は要らない。絵柄を見ているだけで笑える。

だいたい当の女性記者、梁相宜さんの表情自体が笑いを誘う。彼女の知的な感性の鋭さが呼ぶ爽やかな笑いである。

中国のネット動画はかつて、金正恩がズボンをずり落としながらダンスする動画で大笑いさせてくれたが、中国庶民の風刺センスって図抜けてるね。こういうセンスは昔から、社会が窮屈なほど磨かれる。

しかし、現実は笑っていられない。現代ビジネスによれば、梁さんは反省文を書かされ、勤め先をクビになったそうだ。ここまで有名になると、今後の再就職も難しかろう。彼女は周近平を直接批判したわけではない。白目を剥いて天を仰いだだけなのに。

独裁国家の恐ろしさ、まざまざだね。

しかしこれ、中国社会だけの特異現象だろうか。

昨日、愛知の中学が前川前文科次官を講師に呼んだ件で、自民の2代議士が文科省に「問い合わせ」をしていたことが明らかになった。政権に楯突いた官僚が退官し、民間人になった後までも執拗に付け狙う。これ、まさしく独裁権力のやり方ではないか。

昨日はまた、隠蔽姿勢を捨てて徐々に真実を語り始めた理財局長に、同じく自民の代議士が「安倍政権を貶めるために変な答弁をしているんじゃないか」などと詰問していた。この和田某とかいう代議士、以前から極右姿勢でネトウヨに大人気らしいね。変なのは、オマエの質問の方だろ。

どっちにせよ安倍チルドレンのゴマスリ質問て、聞いてる方の背筋がムズムズするような恥知らずぶりにおいて、中国のそれといい勝負だ。

そういや、安倍の総裁3選を可能にした自民党大会って、周の任期撤廃を決めた全人代に似てるよなあ。
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授業介入

2018-03-16 | 社会
名古屋の中学が前文科次官の前川喜平さんを講師に招いて授業したら、文科省の小役人が難癖をつけたらしいね。

いちおう「問い合わせ」って形だが、国の行政機関が地方の公立校に「もっと慎重な検討が必要だった」なんてメールを送れば、遠回しの脅し以外の何物でもないだろ。問い合わせは10項目以上にわたり、授業の録音データの提出まで要求したというんだから常軌を逸している。

それに対し、当の役人がうそぶいていわく、「異例ではない。現場にプレッシャーを掛けた認識はない」。何を言ってるんだよ。教育基本法に抵触しかねないマネしといて。

問い合わせの理由が、前川氏は天下り問題で引責辞任しただの出会い系バーを利用していただの、加計問題で安倍の旗色が悪くなったとき前川氏の人格攻撃をやった読売と、もうまったく同じ。今度も官邸の意向を「忖度」したとしか思えないね。

官邸の顔色をうかがって、官僚がみずから法律違反さえ辞さないって点で、これは森友文書の改竄と同じレベルの不祥事ではないか。

さらにはまた、授業内容に国が口を出そうとする点に、国家主義の臭いがプンプンする。

北朝鮮じゃ国のリーダーの賛歌を国民に歌わせ、韓国じゃ「独島(竹島)は韓国領」なる歌を小学生にうたわせているそうだけどね。そうやって国民を洗脳しようとするのは結局のところ、リーダーに国民の信頼がなく、竹島の領有主張に後ろめたいところがあるからだろ。

行政が1中学校の授業にまでピリピリするのは、やっぱり内心ビクビクものだからと違うか。
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書き換え

2018-03-11 | 政治
あのしぶとい小役人もとうとう音を上げたか。胸がスーッした。−−とか思ってるだけでいいワケ?

役人根性を絵に描いたような八の字眉で「データは自動的に消去されて復元できないシステムになってゴザイマス」なんぞと見え透いたウソを言うから生理的反発を呼んだが、罪はあいつ一人のものかね。

あの小男がウソ八百を並べ立てたのは、言うまでもなく人事権を官邸に握られているからだ。官邸の意向に逆らってヘタなことを言えば、目の前にぶら下がってる国税庁長官のポストを取り上げられ、左遷される−−どころか、社会的に抹殺される怖れもある。いまも監禁されたままの籠池夫婦を見よ。

で、自分だって内心はジクジだったけど冷や汗かきながら虚偽答弁をくり返した。「自動的に消去」などと、言う必要のないウソまで言うところに卑屈な迎合がうかがえるね。

ところが! 東大出身でエリート官僚の自分がここまで自己犠牲したってのに、その挙げ句が減給処分のうえ事実上のクビ!

ま、こういう末路を見せつけられたもんだから財務省の同僚後輩たち、森友文書書き換えを朝日にリークしたんでしょうな。ありゃどう見ても、官邸に対する財務官僚の反乱だよ。財務省が書き換えを認めたのは当然の帰結。

ていうか、だれかが麻生を蹴落とすために仕組んだからくりだったりして。政治の世界は百鬼夜行だからねえ。昨日の友は今日の敵。
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ヒョウタンから駒2

2018-03-05 | 国際
ほらね、オレが一昨年推測したとおりだった。やっぱりトランプ、当選するなんて全然思ってなかったんだよ。

例の『炎と怒り』によれば、本人にもスタッフにも当選するつもりがなかったから当選後のホワイトハウスは指揮系統もセキュリティ体制もメチャクチャで、だから著者のマイケル・ウォルフはこんなトンデモ秘話をバンバン引き出せたらしい。トランプが本の内容をウソだデタラメだと懸命に否定しながら告訴には踏み切れないのも、火のないところに煙は立たぬ、だからだろ。

要するに、あの誇大妄想狂がフェイクニュースだと決めつけてる情報は、ほとんど事実だということだ。

それにしても、米大統領選という世界の動向を左右しうるイベントに面白半分で出馬するとは、なんという不届きな野郎だ。自分の罪深さを自覚してるのか。

いや、自覚などサラサラしてないだろうな。エルサレムに米大使館を移転するわ、小型核爆弾の開発を示唆するわ、鉄鋼に25%の関税を掛けるわ、その後も狂ったような無茶の連発だもの。「貿易戦争? 上等じゃねーか」とつぶやいたそうな。

こんな非常識なナラズ者を、いまだに「バカに見せかけているが、とんでもなく賢明」「軍産複合体の支配する既成体制やメディアと果敢に闘っている」などと称賛する知識人が日本にもいる。万一、トランプの北朝鮮攻撃で日本がとばっちりを食らうことになったら、彼らはなんと言うのかね。
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