蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

失望

2019-03-29 | 朝鮮半島
文在寅が大統領に就任したとき、オレは金大中以来の知性派リーダーになるんじゃないかと思った。だから、韓国との懸案事項はこの人の在任中にすべて清算した方がいい、などと書いた。この人なら民族感情に流されず、ルールに則った話し合いができるんじゃないか。

見込み違いだった。

対日強硬姿勢だけではない。先日は、政権批判をしたブルーンバーグの韓国人記者を名指しで攻撃していた。東京新聞の望月記者を執拗に攻撃する安倍政権と、一緒ではないか。朴槿恵に同情するわけじゃないが、政敵に加える容赦ない弾圧も常軌を逸している。

文政権には、北の金王朝と同様の独裁体質が透けて見える。北の深刻な人権侵害を取り立てて問題視する様子が見えないのも、その感を深くする。北の強権体制に、それほど違和感を感じていないのではないか。

北の非核化は口先だけ、政権の真の狙いは韓国の経済力と北の核を合体させて世界屈指の強国を誕生させること、という観測を一部のネットメディアが書き立てているが、あながち荒唐無稽の妄想とは言い切れないかもしれない。

そうなったとき、「戦力は、これを保持しない」と日本は言っていられるだろうか。

9条廃止、交戦権保有で日本の世論が一本化される。それが、いちばん怖い。
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引退

2019-03-22 | スポーツ
昨夜は2時までイチローの会見を観ていたから、今日は眠くて仕方がない。しかし、いうまでもなく彼はタダの野球選手ではない。すでに歴史に名を刻んだ人物だ。見逃したら一生後悔する。

重荷から解放されたような、穏やかな笑顔だった。ここ数日の打撃不振から、というより、長年自分に厳しい節制を課しつづけた緊張感からの解放であろう。終盤には「おなかが減って集中力切れちゃった」などとリラックスした発言も飛び出した。四半世紀前の初々しいイチローが垣間見えた。

いちばん印象的だったのは、「監督とか指導者になるか」との質問に「ならない。人望がないから」と即答したシーン。「それぐらいの分別はあります」

イチローに人望がないとは思わない。本当になければ、菊池やゴードンが涙を流したりはしないだろう。それでもイチローが監督になることは、やはりないかも知れない。他の選手に比べてレベルが高すぎるから。

アスリートに限らず、生来、能力の抜きん出た人間は、自分にできることを他人がやれないのが理解できない。理解できないから適切な指導もできない。

一流の人物がしばしば孤高の人になってしまうのは、一つにはそのためだ。

しかし、あの「人望がない」発言は今後、そこだけ切り取られてくり返し放送されるんだろうな。

日本球界から福浦が去り、メジャーからイチローが去る。あと、楽しみは大谷だけかなあ。
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