格安SIM君さようなら

といっても、いまやめると法外な解約金を取られるから、あと半年は我慢しなきゃならないが、格安スマホなんか使うもんじゃないね。こりごりした。

５か月前は、ウキウキだった。

iPhoneの新品白ロムをヤフオクで手に入れ、格安SIMを購入して、初期投資が締めて５万円。これであと月々2000円程度の通信料でスマホが使えるんだから、なんて安上がりなんでしょ。オレって頭いい〜、とか舞い上がっていた。

その鼻っ柱をへし折られ、ウキウキ気分から悪夢に突き落とされたのが、つい１週間前。iOSをアップデートしようとしたときだ。

iPadのアップデートがいつものようにすんなり完了したからiPhoneもと、なんの気なく始めたら、アレッ、１時間経ってもりんごマークのままだよ。一晩放っておいてもロック画面に戻らない。

電源を切ってiTunesに繋いでみたら、リカバリーせよ→不明のエラー→リカバリーせよの無限ループ。

やむなくアップルのサービスプロバイダに持ち込んだら、「こりゃ直せません」。泣く泣く３万超を支払って新品と交換してもらう羽目になった。

で、これまでにかかった費用が計８万5000。これに通信料を加えたら、なんや、大手キャリアでかかる年間経費をすでにオーバーしてるやんけ。しかもあっちは5sなんて旧タイプではなく最新モデル。

格安スマホは、通信会社の用意する「構成プロファイル」なるプログラムをインストールしなくてはならないが、これが問題なんだと。

iPhoneに入れるアプリはアップル１社が集中管理しているので、ふつう競合やコンフリクトのような問題が起きにくいが、構成プロファイルだけは別。通信会社が独自に開発してるもんね。

そこで八つ当たり半分、新品のiPhoneが半年足らずで使えなくなった、どうしてくれる、と通信会社にねじ込んだら、「こっちじゃトラブル起きてねーよ。おめーが勝手に買い込んだ端末のことまで一々面倒看れるかバーカ」、とは言ってないが、そういう趣旨の返事が返ってきた。ごもっともです。

大手キャリアは確かに高い。しかし、こういう不測の事態は少なそう。格安スマホとの差額は安心料かもね。

というわけで、典型的な安物買いの銭失いのお粗末でした。

自己チュー

相模原で起きた障害者殺傷事件の犯人が、衆院議長に届けた手紙てのを読んで、ほとんどアッケにとられたね。

「拘禁は最長２年。そのあと無罪放免」
「金銭支援５億」

人間、若い時分は自己チューになりがちなものだが、このくらい厚かましいのもちょっと珍しいのではないか。

人の命を奪うということの重大性を、まったく理解していない。

こういうヤカラに障害者の人権云々を説いても、おそらく糠にクギだろう。そもそも理屈というものが通じない。通じる素地がない。

まあ、死刑は間違いないよな。日本の司法制度がどれだけトンデモ状態になっているとしても。

オレの死刑廃止論もこんな現実を前にするとぐらついてしまうが、この犯人、死刑にする代わりに腕なり足なりを切り落として障害者にするってのは、どうかね。

それじゃ、まるっきり中世の報復主義じゃん……て反論は、当然来るだろう。でもさあ、言葉で説いても分からないヤツには、体で障害の痛みを教えるしかないんじゃないの？

それにしても、洋の東西を問わず凶悪テロ事件の、なんと多いこと。生命軽視の風潮がじわじわ世界をむしばんでいると、感じないではいられない。