2月最後の日は素晴らしい天気に恵まれました。絶好の自転車日和とは思ったのですが、予報では日中の気温があまり上がらなそうだったので、先月に続いて走行距離を“0”にすることにしました。しかしながら、あまりにもいい天気なので“ワイフ君”と一緒にドライブに出かけることにしました。行く先は栃木県。“ワイフ君”の好きな道の駅巡りをしてこようと思ったんです。
まずは、自転車でご無沙汰している『道の駅東山道伊王野』の蕎麦でお昼にして、次にやってきたのがここ『道の駅那須野が原博物館』。道の駅でありながら、博物館とコラボしているらしいのです。
駐車スペースのある公園風な綺麗な庭の一画には、なにやら水路が設けられています。
なるほど、博物館の庭ですから「那須疏水(なすそすい)」を再現したものなのでしょう。
これが「那須野が原博物館」です。ネットで栃木県の道の駅を検索していたときに出てきたんです。博物館のある道の駅というのにすごく興味が湧いたのです。
それに、このとき版画の企画展が開催されているというのを目にしたんです。
入館料が300円となっていましたから、過大な期待はしませんでしたが、わたしと“ワイフ君”の大好きな“川瀬巴水(かわせ はすい)”の版画も展示されているというので来てみたのです。
版画が展示されている企画展のほうは撮影できませんでしたので、常設展示されている博物館のほうを少々ご紹介してみます。
那須野が原の自然・・・
(那須人車軌道・・・動力は人力だった)
那須野が原の歴史や交通の発達・・・
那須野が原開拓と・・・
(那須疏水取り入れ口模型)
那須疏水についての展示スペースがありました。那須疏水は“安積疏水”“琵琶湖疏水”と並び日本三大疏水になっているとのこと。
(館内に展示されていた“石ころ民芸だるま”制作名人の作品。わたしはこういうのがたまらなく好きです)
ほんの一部をご紹介しましたが、版画展とあわせて300円という入場料以上に楽しませていただきました。帰り際、博物館の受付の方に『道の駅ということで、地元の物産コーナーとかはあったりするんですか?』とおそるおそるお聞きしましたら、やはりここにはそういう施設は無いのだそうです。ただ、道の駅ですから別棟で無人の道路案内コーナーとトイレがありました。
午後3時半ごろにここを出て、『道の駅那須与一の郷』に立ち寄り買い物をして帰途につきました。“川瀬巴水”は那須塩原と深い縁があったようで、那須の風景を題材にした作品などが展示されていましたがどれも素晴らしいものでした。はじめて本物に接することができて満足の一日でした。
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入館前、庭園の中を歩いているとき、傍らに碑があったのです。「繪事ハ精神ノ為ス業ナリ 髙橋由一」と刻んでありました。最初に気づいたのは“ワイフ君”で『髙橋由一ってどっかで聞いたことがあるような・・・。あっ、ほら鮭が吊されたヤツ!』ということでした。
今回展示されていたのは山形の方々には馴染みのある「山形新道石版画帳より栗子隧道常盤橋」というリトグラフをはじめ、リトグラフ、下絵、油絵など9作品でした。もちろん「鮭」や「花魁」の展示はありませんでした。ハハ
おっしゃる通り、飲み食いや買い物のできない“文化交流型の「道の駅」”という面白いところでした。
昔、日本には川の船を上流に両岸から人力で引くことを生業とする人々の集落があったことを思い出しました。
こういうところへいくと、知らないことが沢山あって楽しくなります。