食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、山石見銀山への遠征Ⅰ』)

2013年07月27日 18時35分48秒 | 趣味

世は21世紀に向けて技術革新の波は大きくうねり戦後の混乱期、高度成長期すら

隔世の感がする。天領の街、大森は14世紀、大内氏に発見され幾多の争奪戦を繰

り返した後、徳川幕府が支配し最盛期には人口が20万人にもなった。藤田組が採

掘を終て、大正12年に閉山するまで銀の街として栄えた。今、その面影は残された

遺跡や寺の多さからしか推測することはできず、寂れた街並はどこにでもあるただ

過疎の田舎街にしか見えない。

竜源寺間歩(りゅうげんじまぶ)は銀の採掘現場がそのままの形で残された場所で

戸時代に人が掘った坑道だ。そこは聖山(ひじりやま)の裾野にあり、初めて遠征

した猪猟の舞台になった場所である。

朝、五時に家を出発したリーダーと私、以前この場所で猪の跡があったと言う案内

の三人で一路、岩見を目指し西に向かう。今夜は湯里温泉に宿をとり夜に他の

2人と合流して明日は5人で猟をする予定だ。

太田市まで1時間半、さらに銀山まで1時間を犬、3匹とともに走り続けた。

案内人は山鳥専門で猪のことはほとんど分からないが、銀山で猟をした所、猪の食

跡を見つけ有望だという話をしたので、この猟になった。現地に着くと二手に別れ

て跡を探す。私は1人で谷を歩き尾根に着いた。雪は30センチあり猪の跡を見つけ

れば、見切りをすることはできそうだが、初めての山なので様子が全く判らない。尾

根には古い足跡が幾つもあり、その内にリーダーか私が新しいものを拾うだろう。

『こちらは今の所なし、そちらは、どうぞ』リーダーと連絡を取る

『こちらは、跡を見つけた、見切り中こちらに移動して下さい』

『大きいやつかね』

『ウン、割といいやつだ』

別れた場所に戻りリーダーたちが向かった奥へ方に、彼らの足跡を拾いながら歩く。

ここは佐毘売山神社(さひめやま)の裏側になり道の一番高い所でリーダーと連れの人

が私の到着を待っていた。リーダーは独りで見切りを済ませ、地図を広げ、『今、ここ

にいて猪は多分この辺りになる。この下の小川に竹が生えた辺りにある通いで待って』

連れは私の上の方で待つことになった。待ち場につくとなるほど、如何にも猪の通りそ

うな場所だ、しかし山の斜面が急で猪が猛スピードで来たら当たらないかもしれないな、

と一抹の不安を覚える。勝負は15分ほどでクライマックスに達した。


『雑想論、国家』

2013年07月27日 18時34分00秒 | 日記

以前にも私なりの国家感を述べた記憶がある。大方の国は愛国心、ナショナリズム

を鼓舞することを由とする。特別な国事やスポーツの国際大会、オリンピックやワー

ルドカップなどで、国旗、国歌は国を一番意識させるものだろう。私たち国民は平

和で安定した社会の中で、働くことにより生計を立て暮らしていく。国民は平和でな

い時には平和を欲し、平和が続いても平穏無事にさらに続くことを望むのに対し、

国は平和でない時には我慢せよと言い、平和が続くと諍いでもしたくなるのか不穏

な行動や考えを平気で述べるようになる。抑々、国なるものの信頼性をどう考えたら

いいのだろうか。同盟国と言われるアメリカ、尖閣列島で日中が鎬を削りあっており、

同盟国のアメリカは日本の危機だから全面的かつ明確な態度で中国に接するかと

思いきや、同盟国だから云々・・・日中でよく話し合い云々・・・・

米中首脳会談が開かれた。サイバーテロ問題は開き直った中国が被害者面してア

メリカと渡り合いながら、『未来志向』といわれる万能言語で友好関係を維持してい

くことになった。暫くするとアメリカ軍の幹部は『中国版TMDが完成する前に新しい

装備をすべき』と言っている。だから当然のこと、首脳同士は衣の下に鎧を着ながら

やっていたのだろう。

国家は平気で嘘めいたことを文書にして国家間で交換したりしているのに、裏では

別の動きをしていても決して不自然なことではないのだ。私たちが親友と言える人は

信頼に足りるが、国家間ではどうも、それは通じないのかもしれない。反面、北朝鮮

のような国家は私たちから見れば『粗暴なやんちゃ者』で『あれで、本当に国の体を

成していると信じているのだろうか。他国の人と顔を合わせて話をするのに恥ずかし

くはないのだろうか』と思う。

こうした国との間に固く打ち込まれている相互不信の楔(くさび)が、信頼しあえる関係

改善を阻害しているのだろうが、今の状態のままであればその体制下で平穏に暮ら

せる輩も多いのかもしれない。

どこの国であろうが、嘘を言って騙しているとは言わないが、自国民に対して平気で

嘘を言う国は、きっと他国に対しても平気で嘘めいたことも約束するだろう。

 

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