木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

野生種のユリ

2022年08月20日 04時59分03秒 | 耕作放棄地

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花・・・・・」古来、美人を形容する言葉として用いられてきた台詞である。現在もその本旨は変わっていないのではなかろうか。個人的な好みをお許し願えればユリの花だが、農園でも野生種のユリがひっそりと咲き誇っている。畦道の傍らだから、何方かが植え込んだ物では無く野生種の一種であろう。つい先だってまでは赤い「オニユリ」が主役だったが、何時の間にか純白のユリにその座を交代している。形状から見て、恐らくは「テッポウユリ」かと推察、植物の同定は難しいが、形状・色・開花の状態・咲いてる現場等によって推察するしか無いであろう。棚田地帯の荒れ地等では各種の野草が咲き誇るが、ユリの中ではではオニユリ、テッポウユリ、ササユリ、ヤマユリ、カノコユリ、オトメユリ等々が代表的だろうか。

①テッポウユリかと推察・・・・その1

②テッポウユリかと推察・・・・その2

ユリは何れも美しいが、中でもお気に入りは「ササユリ」である。ピンクの花が小雨に濡れてひっそりと佇んでいる様は何とも形容しがたい。里山の代表的な名花であったが、最近はすっかりと見なくなってきた。地域の開発と里山の衰退により生息環境が著しく劣化してるからだろう。当地でも至る所で見掛けたが、最近は森の果樹園で数カ所ぐらい。絶滅危惧種に相当するかも知れない。森の果樹園でも気を付けて作業してるのだが、刈払機の作業で、ついうっかり・・・・・と刈り込んでしまうことも無い事も無い。開花期以外だとなかなか気が付かないものだ。

③テッポウユリかと推察・・・・その3

④テッポウユリかと推察・・・・その4

「テッポウユリ」かと推察した純白のユリの花、撮影して数日したら姿が消えていた。開花期が短いのかも知れないが、撮影できただけでもラッキーだった。野生種の花はひっそりと咲き、静かに消えていく。自己主張も余り無いが、その静けさが彼らの潔さでもあるのかも知れない。

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ゴマの栽培

2022年08月18日 05時32分09秒 | 耕作放棄地

99.9%以上、何の数字かご存じだろうか。実はゴマの全消費量に対する輸入品の割合である。つまり大半というかほぼ全量が輸入品で、自給率は僅か0.1%にも満たない状態だ。反して危機感は非常に薄いようで、憂えるような声は皆目聞かない。こうした国状に義憤を感じ、一人孤独な反抗を続けているのが「長老」であろう。僅かな面積だが、毎年ゴマの栽培を続けている。ご存じの方は少ないかも知れないが、ゴマの栽培は人手が掛かって機械化が困難な作業であり、反して収益性は高いとは言い難い。農家が栽培から離れていくのも、ある意味当然かと。従って輸入先を見てみると、①ナイジェリア、②パラグアイ、③ブルキナファソ・・・・・と続いている。つまり人手が多くて人件費の安い地域や国で無いと成立しない栽培なのだ。ゴマは地味な食品だが、食生活に無くてはならない商品であろう。札束で購入できる間は良いのだが。

長老のゴマ畑を覗いてみた。真っ白い花が咲き、緑の実が付き始めている。5月前後に種蒔きした物が、既に1メートル前後の大きさとなり、晩秋の収穫期を待っている。この時期、発生しやすいのがカメムシやスズメガの幼虫である。とりわけスズメガの幼虫は巨大なイモムシで、苦手とする人々も多い。捕殺しか手段が無いようで、子狸もこの作業が嫌で栽培から遠ざかったのが実情。緑の実が付いているが、実はこの中に実際に消費する小さな実が詰まっている。収穫期を迎えたら刈り取って、中の小さな実を取り出さねばならないのだ。上述したように作業は全て人力、多くの労力を必要とする。少子高齢化の現場農家で対応出来るような作業では無いだろう。ゴマ油やゴマ豆腐或いはゴマ塩などお世話になる商品も数多い、栽培に従事なんて大層なことは望まないが、せめて消費する間だけでも自給率が0.1%にも満たないことを考慮して欲しいものと。

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夏ナスの撤去(第二次)

2022年08月16日 04時50分27秒 | 耕作放棄地

例の流行り病からの復帰活動を始めることにした。何事も早急な行動は禁物、徐々な復帰運動に限る。ということで、当面は1時間程度の作業に留めることにした。予定時間=1時間程度、作業内容=夏ナスの撤去(第二次)、本日の想定だ。夏ナスの撤去は、実は7月に終わっている。夏ナスの収穫を喜び、秋ナスに備えて花や実を落とし小枝をカットして、秋の実りに備えていたのだ。ところが流行り病で休んでいる間、再び条件が熟したのか花や実を付けそれが大きくなった模様。水分が不足してた模様で、形は大きく立派だが固くて食べれるような代物では無かった。撤去するしか対応法は無いだろう。画像上段がその結果だが、もったいない話だ。

たった1時間程度の作業だが、全身汗びっしょり、とてもじゃないが作業継続できるような状況では無い。見渡しても農園に仲間の姿は無い。暑さを警戒し、熱中症に懸念して出動を控えているみたいだ。汗だくで雨にやられたような状態だが、体調は快調だ。心地よい疲れ、といったら美化しすぎだろうか。やはり人間は体を動かして働くように作られているみたいだ。恐らくだが、天の意思が働いているのだろう。「ポツンと一軒家」というテレビ番組をよく見ているが、何と不便な山奥での生活をと思いつつもご本人は当然の事として受け止めておられるようだ。つまり、天の配剤でしかるべき位置にそれぞれが配置されている・・・・・・・といった現実だろうか。ポジティブに受け止めようと思っている。作業内容に未練は残るが、上述のように1時間程度のリハビリからのスタート、時間は早いが引き上げることにしますか。

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久方ぶりの農園

2022年08月15日 05時48分23秒 | 耕作放棄地

例の流行り病によって、「隔離期間」+「自粛期間」で都合半月以上も自宅待機となってしまった。農園の状況が気がかりだが、流石に即座に作業開始ともいかず、取りあえずパトロールに出かける事に。状況は想像通りだった。一言でいえばヤブ状態、人の手がはいった農園とは思えなかった。雑草は伸び放題、各種の作物は枯れかかり、元気なのはサツマイモ位だ。仲間の農園も覗いてみるが、状況は似たり寄ったり、仲間たちも出動できていないみたいだ。まさか、同様の流行り病とも思えないが、熱中症を懸念して出動を控えているのかも知れない。府知事氏の警告、「高齢者は1ヶ月ほど出歩くな」との提言はしかりのようで、忠実に守っているのかも知れない。

状況はヤブ状態と既述したがその一端をご紹介しようかと思う。子狸のキュウリ畑だ。画像では解りづらいが、お化けキュウリがぶら下がっている。収穫が遅れ巨大化したキュウリの姿だ。チームリーダーのキュウリ畑も同様と見え、黄色く変色した大きなキュウリが何本も地面に放置されていた。ツルから切り離されているので、出動はしてるみたいだ。流石に半月も農作業から遠ざかっていると、体が追いつかず、パトロールしながら息切れしてくる。体力もかなり落ち込んできてるようだ。やはり徐々に作業を復活し、少しづつ体を鍛え直さないと自滅するだろう。熱中症との兼ね合いもあるので、用心が必要だが、引き込んでばかりもおられない。短時間の作業から復活を目指しますか。

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タヌキとアライグマ

2022年08月14日 05時25分04秒 | 耕作放棄地

昔、「平成狸合戦ポンポコリン」とかいう映画を見に行ったことがある。確かジプリ作品だったかと思うが、思いっきり球形に近いタヌキ像が描かれていたように思う。恐らくだが、大多数の日本人が持つタヌキ像では無かろうか。実際のタヌキ像は如何に・・・・画像でご覧あれ。顔つきは逆三角形に近く、体型は柴犬に近い。描かれるタヌキ像とはかなり異なっているのだが、イメージ像は過去の作家達の手腕に因るのだろうか。それはともかく、農園では害獣の一種だ。但し、アライグマほど悪さをするわけでも無いので、捕獲しても釈放するようにはしている。アライグマの悪さは天下一品、当地の農園ではクマ、シカ、サル、イノシシ等の大型獣の出没はほぼ無いので、アライグマが筆頭なのだ。

①タヌキ・・・・・その1

②タヌキ・・・・その2

タヌキとアライグマ、似通った体型だがアライグマの方がやや球形に近い。タヌキは全体に黒っぽく、アライグマのような白い体毛は見られ無い。全身が黒ずんでいて尻尾に縞模様が無ければまずタヌキと判断して間違いないだろう。アライグマの場合はほっぺと耳たぶそれに目の縁に白い体毛が見られる。顔つきは球形に近い。凶暴さはアライグマの方が圧倒的、決して素手で触ろうとはしないことだ。感染症を持ってるとの噂もある。捕獲したら早々に行政機関に引き渡すべきだろう。我々の捕獲罠にも時折掴まるが、大半がアライグマだ。アライグマ、タヌキ、ハクビシン・・・がそれぞれ8:1:1位の比率だろうか。

③アライグマ・・・・その1

④アライグマ・・・・その2

アライグマとハクビシンも混同しやすい。どちらも似たような体型で顔つきも似通っている。一番大きな相違点は鼻の頭、アライグマは黒色だがハクビシンはピンクだ。判断に迷ったら鼻の頭をご覧あれ、一目瞭然かと。

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