仲間内で大流行中のカボチャの空中栽培、何じゃそりゃ・・・・・と言った印象かと思うが、しばらくご辛抱あれ。そもそもの発端は価格の向上にあったかと思う。丹精込めて育てた野菜が、一山いくら的な価格で取引されるのに耐えれ無かったのだろう。師匠が考え出した手法であった。カボチャを天空へと登らせ、美的な存在に作り替えよう・・・・そう考えたのだろう。目指すは、一山いくらでは無く1個いくらの世界。それも自分が価格を決めることだ。
商品は美醜が大きな価格要因を占める。品質が高くても見た目が悪ければ値は安い。美的価値が高ければ価格も高くなる。カボチャの多くは土まみれ、どうしても傷や汚れが付着しやすい。それらを無くせば、美的な存在となれるかも・・・・・そう考えたのだろう。棚を構築してカボチャを登らせることに、空中での栽培へと梶を切ったのだ。
丁度、仲間内で「草刈名人」氏が挑戦中だったので、彼の畑をモデルにさせてもらった。詳細は文字で表現するより画像の方が解りやすいでしょう。順を追ってご覧あれ。簡単に言うと棚を作りカボチャを登らせて棚上での栽培、当然ながらカボチャは綺麗なままで傷も汚れも無い。商品として販売しても相応の価格に・・・・・・・・・のはずだ。
実際の価格は存じないが、思いは十分に理解できる。綺麗なカボチャは眺めるだけでも楽しい、美味しく思えるだろう。これがカボチャであるからこそ可能なのだろう。スイカやメロン等ではそうもいくまい。カボチャのツルは強靱で、かなりの重量に耐えられる。棚からはみ出しても大丈夫なのだ。
難点は棚の構築に時間と労力を要すること、それに資材の準備など。幸いにして近くに竹林が存在し、素材の入手は容易だ。問題はチャレンジする意欲と投下する時間の確保、これが簡単では無い。子狸など十分過ぎる理解は出来ても、実際の挑戦は困難だ。どうしても手間暇無しの地上栽培にと走りがちだ。体力と時間が追っつかない。