木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

お楽しみは後で

2023年10月31日 05時09分16秒 | 耕作放棄地

兄弟げんかの始まりはお菓子の取り合いだとか。結果、どちらが勝者になろうと、獲得物の処理が待っている。大事に仕舞い込んで後でじっくり味あうか、即座にパクリと行くか、選択は自由だ。皆さんはどちらのタイプだろうか。野菜の収穫物でも同様の状況が見られ、早めに収穫する者とじっくりタイミングを図る者とに分かれて来る。具体例を挙げてみよう。サツマイモの掘り出しだが、早い者は9月の末期、一般的な者は10月中旬、じっくり派は今頃だろう。畑には未だ青々とした芋ツルが伸びている場面も。チームリーダーのサツマイモ畑だ。どうやら彼は「じっくりお楽しみ派」の模様かな。

サツマイモの植え付けは6月の初旬頃、凡そ100日で収穫だ。9月の中旬から下旬には条件を満たしている。其処での判断だが、上述の三派に分かれる次第。9月末に掘り出す者はパクリ派、子狸もこのタイプかな。10月の中旬の者は常識派、健全な市民を構成する層だろう。最後に今頃から収穫に掛かる者はジックリ派、仕舞い込んでこっそり楽しむタイプかも。尚、何れも子狸の独断と偏見によるものだから、余り本気に為さらぬように。

さて三派分別理論(?)に基づくと、誰と誰とが何処に所属するか、面白い結果となるだろうが、それは叉。今時分、青々とした芋ツルを誇っている御仁は、チームリーダーだ。彼は仕舞い込んでこっそりと楽しむタイプか、否、そうではあるまい。彼の名誉の為に解説しておくと、彼は現役のビジネスマン、つまり農作業への稼働時間が極端に制約されるタイプなんだ。前二者を選択しようにも、時間条件がきつくて・・・・・・・・・・だろう。

「残り物に福」との諺も存在する。早めに取得するのが得策とも言い難い。彼はボチボチと掘り出してるようで、部分的には掘り出した株跡も。ただ栽培期間が長引くと、養分過多で大きくなりすぎるキライはあるだろう。焼き芋で顕著だが程よいサイズが存在する。ここらを気にして、芋ツルを切り払い、光合成が出来なくして過大化を防止しようとする高等テクニック派も。

ともあれ秋はサツマイモの季節、早くても良し遅くても良し、子狸のおかしな屁理屈に惑わされず焼き芋を楽しむのが肝心かも・・・・・・ですね。

 

 

 

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アブラナ科は今

2023年10月30日 05時05分34秒 | 耕作放棄地

冬野菜の種蒔きをして1ヶ月ほどが経過した。冬野菜には各種の物が存在するが、メインとなるのはアブラナ科の所属であろう。問題となるのはアブラナ科の野菜は虫害が激しいところ、つまり害虫に襲撃される頻度が極めて高いのだ。無論、農薬の使用で押さえられるので、躊躇無く使用と割り切れば事は簡単なのだが、其処らが悩ましいところだ。商品作物の栽培であれば、割り切らざるを得ないだろう。虫食いだらけの野菜など取り扱ってすらもらえないだろうと思う。換金うんぬん以前の問題なのだ。ところが我々の栽培は基本的に自家用、いわば栽培手法の自由があるのだ。

自由とは、自己判断の連鎖であり結果は全てが己に帰ってくる。農薬の使用も人により様々、使う人、使わない人、はたまた量や薬品に拘る人・・・・等々、まさに様々だ。当然ながら、子狸は如何に、と問われるだろう。子狸の立場は限定使用派だ。つまり品目や時期或いは分量等を限定して使用する場合がある・・・・・・とのスタンスだ。

アブラナ科の野菜は短期栽培での収穫が多い。多くは2~3ヶ月で終結する。そこで、農薬を使用する場合には細心の注意が必要だ。収穫直前の散布など論外で。子狸の場合、幼苗時に限定してしかも1~2回の散布に留めている。その結果が画像の如しで、見るも無惨な虫食い状態だ。それでも散布の効果か、大きくはなってくれている。この状態で、売り物にならない事は一目瞭然でしょう。

楽観的過ぎるかも知れないが、収穫物は鳥や虫達と半分分け・・・・・とある意味達観している。商品作物では無い気安さかも知れないが、ソコソコ収穫出来ればと割り切っているのだ。従って、自宅へと持ち帰るのは穴ぼこだらけの野菜達、無論こうした品はご近所のマダム衆にはNGだろう。葉物野菜の提供は控えている。

現在、傷だらけの野菜達だが機嫌良く育ってるようだ。これも幼苗時に農薬で予防・駆除した結果かと思っている。農薬の使用については種々の立場があるだろうが、全く使用無しの栽培はかなり困難でしょうね。

 

 

 

 

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ハヤトウリの実る頃

2023年10月29日 05時15分04秒 | 耕作放棄地

「ハヤトウリ」が育ってきたようだ。グリーンカーテンとも言われるように、緑の葉が生い茂り、ツル性ともあって一面の大きな絨毯状の広がりを見せている。高台から覗くと、組み上げられた棚も見えず、無論地上面など皆目見えない。少し出来た隙間からは、大きめな実が顔を出し、どうやら収穫期に入った模様。春4月の植え付けから凡そ7ヶ月、長期戦の栽培だ。かく言うハヤトウリだが、当地では余り見掛けぬ栽培物である。仲間内でも挑戦しているのは、「大御所」と「長老」のお二人のみ。画像は何れもお二人のハヤトウリ畑での撮影である。

ハヤトウリは元々が中央アメリカの原産のようで、産地からも解るように暖かさを好む野菜。寒さには至って弱い。従って栽培を継続させるには、冬越しが必要なんだが、これがかなりやっかいだ。手法論は別として、冬越しが困難という事実だけは把握しておきたい。ハヤトウリの用途だが主な使用法は2種類に大別できるかと、①漬け物用の資材、②野菜としての賞味、だ。先輩方の用途は専ら前者、酒粕につけ込んでの漬け物だ。ご飯とのマッチングがよろしいようで、弁当のお供に必需品の模様。後者の野菜としての利用だが、若い実をサラダや炒め物へが多いようだ。多いようだと伝聞状の表現にしたのは、当地では漬け物以外の活用はほぼ見られ無いからだ。

姿形は画像のとおりだが、大きさは15センチ~20センチ程度もある。結構ボリュームもあるので、漬け物にしても野菜としての賞味でも、そうそう数量はいらない。しかしながら、ハヤトウリは大量に実を付けるのが特徴、1本のツルで数十個も実るような事例もある。前もって、販売か提供かそれとも大量の漬け物か・・・・・・用途を決め込んでないと翻弄されます。ご注意の程を。

覗いた範囲では長老の畑に実が付いているようだ。大御所のは発見できなかった。葉の陰に隠れているのだろう。もう一ヶ月程すれば葉が落ちて発見が容易だが、反面、実は固くなってくる。早めの収穫が望ましいのかなと。

晩秋から初冬に掛けてハヤトウリも終焉期を迎える。次年度も栽培を希望されるのであれば、ハヤトウリの冬越しが必要なのだが、幾つかの方法論があるようだ。興味をおもちであれば、別記事を「ハヤトウリの冬越し」というタイトルでアップしてますので、何らかのご参考にでもなれば幸いです。

 

 

 

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ソラマメの発芽

2023年10月28日 05時27分41秒 | 耕作放棄地

「祭り太鼓は土の中」、既に何度かの登場でお馴染みの言葉かも知れない。当地に伝わる「ソラマメの蒔き時」の教えだ。秋祭りは10月の第三土日、その時にはソラマメは土中にあらねばならない・・・・・と言うのが教えの内容だ。教訓どおりに15日頃に種蒔きして、10日余り経過した。ポットを覗いて見ると、発芽した小さな芽が。全部ではないが、ボチボチと発芽を続けてる様子だ。幸運にも荒れた天気は無く、穏やかな青空が続く好天で、ソラマメも順調に生長しつつあるみたいだ。

蒔いた種は全部で24個、全ての発芽を期待したいが、今の段階では未知数だ。若しも全部が発芽すれば、苗の成長を待って所定の場所に移植する予定。新居の準備も着々と進んでいる。何度も耕耘機をかけ、可能な限り柔らかい土壌としてるつもりだ。幼苗は赤ん坊と一緒、丁寧な環境作りときめ細やかな対応が求められる。

予定地は細めの畝で一列縦隊の予定、株間は30センチ位を想定している。茎丈が高いので風に弱いのが難点だが、支柱までは必要ないだろう。今年は支柱を準備したが、結局使用しなかった。株間が狭かったのと最悪茎が倒れてもマメの生長は可能だったのだ。無論、直立不動が望ましいのだが。

ここ数年、病気や虫害に襲われたことは無い。連作もうまく避けている。一度、アブラ虫の大群に襲われたことがあったが、スミチオン乳剤の散布で一網打尽だった。農薬の使用は出来るだけ控えたいが、やむを得ないケースも存在する。収穫予想は来年5月頃、エンドウの収穫と前後する季節だ。マメ科のオンパレードとなりやすいが、使途は多方面にわたる。ご近所のマダム衆も喜んでウエルカム、搬送も楽で何とも優れた野菜だ。毎年挑戦するのも当然かも知れませんね。

 

 

 

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新人さん達の動静は

2023年10月27日 05時15分39秒 | 耕作放棄地

仲間達は「NPO法人里山倶楽部」の会員であり、法人内で更に「とんびくらぶ」というミニ集団を作っている。森の保全や耕作放棄地の解消をめざしたものだ。なかなか物好きな方は少なくて、そうそう仲間達は増えないのだが、つい最近ご婦人方のお友達集団がそろって入会された。なかなか元気そうな人々で、平均年齢をグッと引き下げてもらえるのではと期待している。彼女らの担当領域が長老のキウイ畑付近、農園内で最高地に当たる部分だ。子狸は最下段なので、真逆の位置関係になる。当然ながら見通しは利かない。動静が気になっていたのだが、作業に追われ訪問するチャンスも無かった。

本日、多少の隙間時間が取れたので覗いて見ることに。ご挨拶をと思ったが、本日の出動は無い模様で閑散としていた。一時期、ヤブ状態に近かった耕地も綺麗に整理整頓され、高畝も数多く作られていた。中には既にタマネギが植え込まれた場所もあり、畝作りの状況から推察すると、相当な経験を積んだ方々だと思われた。若くて有能・・・・・・これが耕地から受けた第一印象だった。

それにしてもニューフェイスの登場は何とも有り難い。まして、農作業に長けた人材とあらば、強力な助っ人陣だ。何処の世界も同様かと思えるが、極端な人手不足の昨今、選ばれる存在でありたいもの。身近な事例で例えると、某路線バス会社は人材不足で会社消滅を選択された模様。他人事ではない状況だ。

NPO法人は各種各様のものがあって、それぞれ理念と活動領域を異にする。上述したように、仲間達は「里山保全」を目的としており、森の維持管理や耕作放棄地の解消等が主な活動分野だ。それなりに体力を要するので、身体能力と活動時間は欲しいところ。子狸のように、ヨタヨタ・ボチボチの活動ではパワー不足なのだが、何もしないよりはマシかと自己満足している。出来れば若い方々の参入を期待したいところ、物好きな方々はおられませんか。

 

 

 

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