木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

生まれ在所は

2025年01月16日 05時07分58秒 | 余話

村を代表するような人物と言えば、何と言っても楠公さんであろう。14世紀中頃に活躍した人物で、後醍醐天皇を奉じて鎌倉幕府打倒に活躍した武将でもある。出自については諸説あるようだが、当地では村の生まれと広く信じられている。生まれ在所が現在の「道の駅ちはやあかさか」付近と伝承されており、発掘作業の結果、掘を巡らした武家屋敷跡が出現したとか何とか。現地には楠木正成公生誕地と記した記念碑も存在する。村にとっては唯一といっても良い偉人なのであろう。

誕生地と伝承される現場を訪ねてみた。屋敷跡とも目される現場は神社風の構成となっており、石造の立派な記念碑が建立されている。周囲には道の駅の建物や構築物それに村の資料館やホールなどが存在する。特筆すべきは村立の資料館であろう。楠公さんにまつわる各種の資料が収集・展示されている。入館料は確か200円だったかと思うが、来訪者も少ないのでジックリと見学可能だ。但し写真撮影は禁止なので必要とあらばメモの実施を。無論、各種のパンフレット類は揃えてはあるのだが。

楠公さんの夫人は久子女史といって、近傍の甘南備村生まれの方だそうな。車で10分~15分程度、楠公さんの通学先でもあった観心寺への道中にある。何度か訪ねたが、サクラの綺麗な丘の上に屋敷跡が残っていた。通学の途中で夫人を見初めたのかどうかは存じないが、そんな推測も生まれるような景観でもあった。夫人との間には3人の息子が生まれたようだが、長男の正行は四條畷の合戦で討ち死にしたのはご存じかと。

湊川の合戦で楠公さんが討ち死にし、その後長男も討ち死にし、悲嘆に暮れた久子女史は近くの楠妣庵観音寺に隠棲し祈りの日々を過ごされたとか。最も異説もあって飛騨国まで落ち延びられたとかの見解もあるそうな。

 

 

 

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水仙畑は咲き始め

2025年01月13日 05時27分39秒 | 余話

観光立村は村の寄って立つ柱の一つでもあるのだが、確たる目玉が存在する訳でも無い。希少な存在がいわゆる楠公さん関連であろう。楠木正成公を基点に関連分野を紐付けていく・・・・・・・といった手法が施策となるだろうか。今回はその一つであるスイセン畑のご紹介を。楠公さんを顕彰する施設に「奉建塔」なるものが設置されているが、その周囲にあるのがスイセン畑である。休耕地を活用したようだが、相当数のスイセンが植え込まれている。村の貴重な観光資源の一つでもあるだろう。

スイセンの開花期は冬場、つまり今時分だ。植え込まれているのはニホンスイセン、白と黄色のツートンカラーの見慣れた花でもある。満開の時期だろうと推察し、寒いなか訪ねてみた。車でだと「道の駅ちはやあかさか」が駐車に便利だろう。現場は道の駅から徒歩で5~10分程度、駅前の緩やかな車道を上れば良い。

訪れて見てビックリ、花々が満開かと予想していたのに皆目見当たらない。微かにあちらにポツリ、こちらにポツリ、といった程度だ。毎年のように訪ねているがこんな現象は初めてだ。年により開花期は多少変動するが、1月頃の開花が多いようだ。年によっては年末に満開となる場合も存在する。

昨年は夏場が異常に暑かった.熱中症の可能性を危惧しつつ農作業に勤しんだものだ。異常気象の一端かと思えたが、その影響を今も引きずっているのだろうか。少ないながら開花してるのも存在するので、本番はこれからだと期待したいのだが。開花期は大まかに把握して1月~3月の三ヶ月程度であろう。残るは二ヶ月半余り、上述のように今後の開花に期待を寄せたいと思う。梅花や桃花の方が先んずる事は無いかと思いたいが、どうだろか。

スイセンが咲き出すと次はロウバイの季節だ。白いスイセンから黄色のロウバイへと主役の交代とも成るが、色彩も次第に華やかになってくる。その次はピンクの桃花であろうか。

 

 

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年内投稿の終了

2024年12月27日 05時09分48秒 | 余話

暮れも押し迫って来ましたが、お元気にお過ごしでしょうか。農園活動も年内終期を迎え、そう大きな作業も無く比較的のんびりと過ごしています。本日27日は官公庁の御用納め、つまり年内業務の終了日です。子狸も慣習に従い、少々早いですが本日から正月休みに入らせて頂きます。従いまして年内投稿は本稿をもって最後とさせて頂きたいと思います。

この1年間、過ぎ去ってみますと速いものでした。光陰矢の如しとか言われますが、まさに然りと実感します。残された持ち時間を大事に使いたいものですね。新年は5日の明けを予定しております。年明けのご挨拶は5日の投稿予定です。どちら様も健康に留意されましてご家族共々健やかな正月をお迎え下さい。令和6年、1年間お世話になりました。5日の朝、再び本ブログでお目に掛かれますことを願っております。有り難うございました。

 

 

 

 

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九度山の柿を求めて

2024年11月13日 05時06分56秒 | 余話

毎年この時期になると決まって出かける場所がある。紀州の北東部だ。行政区で申せば橋本市周辺、紀ノ川を中心として河岸段丘に挟まれた地域である。土壌に恵まれたのか果樹栽培が盛んで、とりわけ柿が名産だ。地元では「日本一の柿の里」と自称しておられ、賞味してみれば、看板に偽りありとは言えないだろう、と思う。とりわけ「富有柿」は秀逸だ。イソイソと毎年通うのも富有柿を求めて・・・・・・の一念だろう。

今年も道の駅を訪ねてビックリ仰天、何時もならてんこ盛りの贈答品用柿箱が平積みされており、しかも自家用ですとの注意書きまで。つまり贈答用としては適正で無いと表現しておられるようで・・・・・・・。念のためスタッフに尋ねてみると、今年は夏場の酷暑とカメムシの大出没で甚大な被害を被り、例年よりも作柄が非常に悪いとか。探しまくって、富有柿ではないがヒラタネの柿箱を見つけた。幸いにして求める数量があったので代用することに。

ご承知かと思うがヒラタネは渋柿を渋抜きしたもの、どちらかというと贈答用と言うより自家用かな。まあ事情が事情だけに古くからの知人にはご容赦を頂こうかと。世間では野菜類が高騰してるとの噂が姦しいが、気象異変が原因とすればやむを得ないのかも。我々の野菜栽培も今年の収穫は今一だった。同様に酷暑が原因かと思いたいが、お前達の栽培技術だろう・・・・・・・との陰の声が聞こえそうで。かって緊急事態ともなった「砂漠飛びバッタ」の出没だが、中国でストップし我が国への飛来が無くて本当に幸運だったようだ。

我が家の自家用にはビニール袋に詰められたお買い得品を求めた。少々多くても柿は日持ちがする。しばらくは保存が可能だろうから、食事毎に頂きましょうかな。帰宅後、早速に試食をと開封してみれば、小さな傷や黒い斑点が。やはりカメムシの被害が少なく無いようだ。まあ食後に囓る分には支障は無いのだが。それにしても果樹農家の方々は大変だったろうと思う。無数の柿の樹にどうやって消毒するのだろうか、ドローンかな。

 

 

 

 

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秋は蒼空

2024年09月16日 05時02分03秒 | 余話

季節は9月の中旬、完全に秋に突入である。本来なら澄み渡った青空が広がるべきだが、日によって或いは時間帯によって多少異なってくる。ここ数日、天空を眺めているとある特徴があるのに気付いた。午前中は真っ青な青空、午後は薄曇りの雨雲っぽい灰色の空。何とも対照的だ。無論、子狸の好みは前者であり、文字通りの青空には心惹かれる。添付した数枚の画像は何れも午前中の姿、pm2.5がどうのこうのと非難されつつも、これだけの景観を示してくれるのだ。

上述したように青空は子狸の好みの空、真っ青な青空が広がると作業を中止して眺め込んでしまう。掲示している画像は、農園上空の姿である。こんな綺麗な青空が広がっていたら、とてもじゃないが作業に集中など困難でしょう。仲間達も同様と見え、暫し立ち止まって眺め入っている。想いは同様な模様だ。

但し先述したように、綺麗な青空が広がるのは午前中のみ。大気の状態によるのかどうかは不明だが、午後は灰色っぽい雲が出現し、ゲリラ豪雨の警戒も必要かとなってくる。農園ではゲストハウスと呼んでいる避難できる野小屋もあるのだが、少々遠い。ゲリラ豪雨ともなれば間に合わない事態も考えられる。必要なのは観天望気、つまり天候の動きを先読みする能力だ。それにしても百姓に要求される学問分野は多岐にわたる。固くなってしまった頭では対応しかねるのが現実だろう。

まもなくの「中秋の名月」は17日、「満月」は18日の予定だそうな。日中が青空であるのなら夜間も期待できそうだが、現状の午後のような大気状態では危ないかも。ウサギさんが餅つく姿を眺めていたいのだが、可能だろうか。

 

 

 

 

 

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