木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

洩れ落ち作業は

2023年11月30日 05時21分02秒 | 耕作放棄地

嬉々として挑んだ干し柿作り、喜び勇んでブログにアップしたまでは良かったが、山の神殿を始め知人達からもブーイング。肝心要の事が抜け落ちてるとのご指摘だった。言われるまで気付かなかったのだが、聞いて納得。何と柿の消毒を忘れていたのだ。柿を剥いて下地を作るのだが、両手で触りまくっての皮剥き、当然ながら手には雑菌の存在が。従って、干し柿作りのセオリーとして皮剥きが終わったら「熱湯消毒」をして殺菌するのが常識なそうな。こんな初歩的なことも思いが到らなかったようで、何ともはや。例の百姓候補生氏には知ったかぶりで、干し柿作りのコツを伝えていたのに。

さて柿は干し始めた後、今更の熱湯消毒だ。さかのぼりの行為は無しに等しいだろう。困った、どうしよう・・・・・と思っていたら百姓候補生氏から逆提案。「アルコール消毒」で可能でっせ、との話だった。何でも初めての干し柿作り、念には念をとネットで調べまくったようだ。そんな調査もせず、何時ものスルー精神で走るものだから大きな失敗も・・・・・だろうか。

有り難く拝聴して教えに従うことにした。非は非、過ちは素直に認めるのが数少ない取り柄かな。教示されたとおりに、度数25度以上の焼酎と捌けを購入、吊した柿に塗ることに。本当はアルコールに漬け込むのがベターだそうだが、大量のアルコールが必要となる。塗り方で勘弁してもらおうかと。

何分単純に10個しか無いので、短時間でOKだ。塗り方開始、即終了。たった小瓶一杯の焼酎、大半が残っているので何回か繰り返そうかと思っている。「消毒忘れ」が高じて「消毒過多」になるかも。

 

 

 

 

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山寺の紅葉

2023年11月29日 05時25分08秒 | 耕作放棄地

村はずれに小さな山寺がある。所属の集落は「中津原」、河内長野市との村界付近に位置する。標高は200~300メートル位だろうか。人通りも余り無く、通行する車両も少ない。深閑とした静けさだけが漂う集落だ。その集落の一番外れにあるのが、噂の「西恩寺」だ。かっては真言宗の寺院だったようだが、現在は融通念仏宗に属しておられる。鎌倉時代初期の創建のようだ。この小さな山寺、何を隠そう村一番の紅葉の名所なのだ。既述したかと思うが、村内は大半が常緑針葉樹の森で落葉広葉樹はいたって少ない。従って、村内で紅葉を愛でるのはかなり厳しく、探し歩かねばならないのだ。

お寺の山門から道路までの僅かな範囲だが、選び抜かれた樹木が植え込まれている。多くは紅葉の樹で、この時期、赤や黄色に染まり見事な景観を醸し出してくれる。木々達に心惹かれて、晩秋の時期になると毎年訪問するようにしている。農園からは車で10分~15分ぐらいの距離だろうか。そう遠くは無い。本日も立ち寄ってみたが、先着のカメラマン氏数名が撮影中であった。邪魔をしては申し訳無いので、車内でしばらく待機、立ち去られてから撮影にかかる。村内はそう寒暖の差があるわけでも無いが、この地は寒いのか色合いは鮮やかだ。

子狸の一番のお気に入りは、鐘楼奥のイチョウの樹。鮮やかな黄色に染まっていた。幹周りも大きく樹高も高い、恐らくだが樹齢数百年に達するのではなかろうか。巨樹を訪ねる旅を続けていたが、ここ1~2年は中断している。例の流行り病の武漢ウイルスに囚われたのが発端だったが、回復しても気力が萎えたままのようだ。近場で巨樹を眺められるのは実に嬉しい。

当地にも巨樹と呼ばれる樹木も少なからず存在する。多くは河内長野市だが、村内では西恩寺のイチョウも該当するのでは。イチョウの話だが、近隣の流谷八幡神社(河内長野市)にも見事なイチョウ樹が存在する。根回りが立派な樹木で、機会があれば是非にお訪ねを。

さて本論の西恩寺の紅葉だが、時期は遅めの方がベターだ。通常は10月頃の紅葉だが、画像でもお解りのように村内の紅葉は11月下旬から12月の初旬の頃、尚、公共交通の便は至って悪いです。マイカーでなければ、南海高野線の河内長野駅から金剛山行きのバスに乗車、鳩の原で下車、が便利でしょう。それでもバス停から徒歩30分は掛かります。

 

 

 

 

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干し柿作り

2023年11月28日 05時28分12秒 | 耕作放棄地

例の「百姓候補生」氏と引き上げに掛り、車へと移動中だった。突然現れた師匠夫人、何やら白い袋を下げておられる。渋柿だけど食べて頂戴・・・・・・との有り難いお言葉。庭先に実った柿を先日師匠が収穫中だったが、お裾分けらしい。生の渋柿を手にしたことは無かったと見え、百姓候補生氏は戸惑っていたようだが、干し柿作りのコツを簡単に説明、挑戦してみるとの事だった。それにしても、多分出荷用かと思えるのに、貰っても良いのか疑問だったが、ご厚意に甘えることにした。

せっかくの頂戴物、ムダには出来ない。天候も雨模様だし、作業は無理だからと干し柿作りにチャレンジする。ご存じの方が大半だと思うが、一応手順を説明しておこうかなと。まずもって渋柿だが、早い物だと9月頃から出回ってくる。但し、干し柿への加工は要注意、気温が高すぎて干してる最中に傷むことが多い。季節的には11月に入ってから位が望ましいかと。師匠は農のスペシャリスト、其処らは抜かりが無いようだ。

干し柿作りは「柿の皮剥き」から始まるのだが、小型のナイフが使いやすい。要はダイコンの桂剥き同様で、薄く全体を剥いていく。今回頂戴したのは全部で10個、吊るしやすいように偶数個だ。全部を剝き終わったら「吊りヒモの取り付け」、幸いなことに収穫の折小枝を残して準備してある。この小枝にヒモを巻き付けて釣り下げスタンバイだ。

干し場所だが、雨がかからぬ場所で日照・通風が期待できる所。屋根のある物干しなどが適任かと。人によっては柿の天日干し中に、柿をモミモミして熟成に拘る方もあるようだが、其処までの必要性は無いかなと。子狸は画像のように洗濯干し場にぶら下げた。実は我が家の庭には甘柿の樹が1本あって、日々野鳥がついばみにやってくる。主にヒヨドリだが、食事は提供してるので干し柿には手を出さないだろうと信じたい。

干し柿作りだが、やはり亀の甲よりも年の功、大御所や長老がピカイチだ。ダテに戦時中をくぐり抜けてはおられない模様で、自然物の加工には長じておられる。甘柿よりも渋柿を好む性癖は、加工の自信から来るものだろうか。

 

 

 

 

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畝立て作業は如何に

2023年11月27日 05時08分05秒 | 耕作放棄地

農作業は種々あれど、基本中の基本は「畝立て」である。つまり野菜達のベッドを如何に快適に作り上げるか・・・・と言うのが命題だ。そんな簡単な事を、とご不満かも知れないが、程よく教材が身近に存在するので少し考察してみようかと思う。取り上げた教材は長老の耕作予定地、つい先日畝が出来あがったところだ。ちなみに想定は「タマネギの植栽」と「エンドウの種蒔き」だとか。こちらは少々遅れ気味の模様。彼の耕地を教材として取り上げたのは、模範的な構築だと思えたからだ。

まず行うのは土壌の改良、とりわけ酸性化が激しい耕地では石灰による中和が欠かせない。彼の使用品は子狸と違って「苦土石灰」。散布後2週間程度の猶予期間を置き本式作業へ。中和作業の後取り組むのが耕耘作業だ。この際、牛糞や鶏糞等を投入して元肥とする事例もある。耕耘作業の実施は回数多めの方が良いだろう。出来るだけ土壌を細かく砕き、砂地のような状態にするのが望ましい。彼はミニ耕耘機の「こまめくん」を引っ張りだし、何度も繰り返し耕耘していた。

下準備が終了すると、本番の畝立て。用具は専らスコップの出番だ。溝を掘り、掘った土を畝に載せ形態を整えていく。溝幅は両足がおける程度、好みにもよるだろう。畝高は30センチ程度が望ましいが、現場の条件にもよる。長老の畝高は全般的に高い、高畝専門の構築のようだ。ちなみに子狸の場合、イモ類などの根菜系は高めで50センチ近く盛っている。葉物や果菜類は其処までいかず20センチ位だろうか。

さて肝心の畝幅だが、これはもう耕作手法により様々だ。子狸のマメ類のように一列縦隊の栽培なら、50センチ程度の畝幅で十分だ。後、2列植えか3列植えか等の違いでも幅は変わってくるだろう。長老は2列植えがお好みのようで、畝幅80センチから1メートル程度が多いようだ。

長老と子狸は似たような作業を行っているが、最大の違いは美観の問題。画像でもお解りのように、長老の畝は直線状で壁面は固められ、美的センスが垣間見られる。子狸の場合、畝立てでヘトヘトになり其処までの配慮が及ばない。不格好な畝が並ぶが、栽培と収穫には影響無いと割り切っている。正直、忸怩たる思いは存在するのだが。

 

 

 

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チガヤ退治

2023年11月26日 05時17分04秒 | 耕作放棄地

清掃の基本原則(?)は、「四角い部屋を丸く掃く」と言うことらしいが、どうだろうか。子狸は四角にも丸くにも、何れも苦手な分野。当然ながら山の神殿の叱責となるのだが、数十年も繰り返すと、BGM代わりにしか響かない。甘えが存在するのだろう。だが農園となれば事情は代わってくる。甘えるわけにも行かないのだ。畑の清掃とは、詰まるところ雑草対策、とりわけチガヤやタデ類との戦いとなってくる。今年もというか、例年の話なんだが、率先して作業を進めるしか無い。幸いにして年内農作業は概ね終了とも言える状況だ。時間的には余裕がある。

目ざとく見つけたのは「チガヤ」の存在、一番やっかいな相手だ。発見次第、抹殺処分の必要性がある。ご存じだろうがチガヤは地下茎で繁殖する。地上面からは目視出来ないので油断しがちだが、地下では黙々と繁殖中なのだ。従って、発見次第根こそぎ掘り出すのがセオリーだ。用具は専らスコップ、これに勝る物は無い。地上面にあるチガヤの茎の周囲から掘り進め、地下茎もろとも掘り出す。一箇所に纏め、乾燥させた後に必ず「焼却」するのだ。放置は禁物、こやつ意外としぶとく生命力旺盛だ。放置物から再生の可能性も結構高い。

チガヤにかまけてると、「タデ」の存在も発見。雑草の首位争いをする程の存在だ。農園では面的に広がり、大量に増殖していく。従ってチガヤ同様、タデも発見次第に抹殺処分の必要がある。タデはスコップよりも長柄鍬の方が便利なので、持ち替えて挑戦。面白いように剥がれて行く。例によって例の如く、作業の進捗と共に疲れが発生する。長時間の継続は無理なのだ。情けないが、与えられた条件下で作業を行うしか無い。細く長くのタイプなんだろう。

横目で仲間達を眺めて見ると、長老もチガヤ対策の模様だ。地上に伸びたチガヤの茎を目印にスコップで掘りまくっている。彼は子狸以上のパワー保持者、ターボチャージャーが装着されてるのではと思えるほど。ツッコミも深くかつ広めに掘りあげていく。白いチガヤの地下茎が次々と掘り出されてくる。畝の端の部分だが、増殖は相当に進んでる模様だ。外観上は数本の茎がチラホラなのだが・・・・・・・・何とも油断は出来ません。

チガヤ退治の要諦は、①地下茎全部を抜き出すこと、②必ず焼却すること、の2点に尽きるでしょう。ご同輩の皆々様、油断めさるな、敵方はしつこくてやっかいで強靱なる存在ですぞ。

 

 

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