木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

草刈りの跡

2023年04月30日 05時23分50秒 | 耕作放棄地

農作業に「草刈り」は付き物である。むしろ前提条件と言った方が望ましいのかも。作物の育成とは、雑草と耕作物との地下栄養物の争奪戦・・・・・であるから、競争が厳しいのはある意味当然でしょう。かくして、農作業=草刈り、の図式が発生し、せっせと作業に励むことに。道具は主として「刈払機」と「手鎌」の2種類だ。用途によって使い分けるのだが、面の雑草は刈払機で、作物の合間や支障物の横は手鎌でと、分けて使っている。いわば刈払機と手鎌とは農家の必需品、必ず備えなければならない道具類だ。最低1台ないし1振りが入用で、中には数台や数振り備えている御仁も。

子狸も2台の刈払機を保有しているが、不調が続いている。長期間修理に励んできたが、能力が及ばず諦め気味、新たな1台を入手した。エンジンは23cc、使い勝手の良いサイズだ。20ccではパワー不足気味、25cc以上では力強いが重い・・・・・の中間線で、子狸的には最適な用具かとも。メーカーや機種は好き好きで、お好みの品を。

さて作業の草刈りだが、まずもって刈払機を使っての面の作業から始める。大きな部分から片付けた方が達成は早いかと。畦道から始めるのが通例だが、長老との接点は既に綺麗に刈り取られていた。作業する姿は見えなかったが、何時の間にか草刈りに及んだ模様だ。彼も草刈り名人の類いで、頻繁に刈払機を振り回している。作業の丁寧さが特徴で、部分的な刈り残し等も見られ無い。大胆且つ繊細な作業風景な模様だ。画像で十分ご理解いただけるかと。

子狸の刈払機も新しいだけあってか極めて順調、エンジンも軽快に回ってくれる。年々エンジン音も静かになってる模様で、2サイクルといえど激しい音は無い。新型機の特徴でもあるようだ。エンジン音の響きようで各位の作業状況を把握していたが、新型機の導入でそれも困難となるかも。寂しくもアリ・・・・・・でしょうか。

1時間ほど掛けて周囲の雑草を刈り取ってしまった。子狸の耕地回りだけだから、それほどの面積では無い。無論、細部にわたる部分は手鎌を使ってこれからの作業だ。手鎌は両刃式の厚手の鎌を使っている。安くて薄い鎌は、新しい間は良いがすぐにダメになってしまうようだ。ある程度のコストは必要かなと。

斯くして「草刈り作業」は日々続いていくのだが、刈り取った跡地は何とも清々しく思えてくるものだ。主婦の方々が毎日掃除をされる心境と同様なのかも。かく言うと、掃除は主婦のみの仕事に非ず・・・・・・との非難がわき起こるのかも、ですね。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実エンドウの現況

2023年04月29日 06時09分00秒 | 耕作放棄地

いよいよ連休に入り海外へとお出かけの向きも多いようだ。関空も賑わっている頃だろう。パスポートも無い我々は農園に出動するしか無いが、結構、楽しいものである。やせ我慢の表現では無く、太陽光線の下で働ける喜びを実感している。さて農園の現況だが、収穫時の「スナップエンドウ」も終盤期を迎えたようだ。次の段階である「実エンドウ」へと主役の座を明け渡し中だろうか。件の実エンドウだが、花も咲きそろい部分的には実もついてきた.実の膨らみが小さいのでもう少しかと思うが、連休明け位には最盛期となるだろう。スケジュールによっては連休時に収穫へと入る仲間達もありやと。

例の「百姓候補生」氏も最後の調整に入ったようだ。横への張り出しの押さえ込み、手こずったが最後のロープを張っていた。噂では連休時に家族を誘い、「収穫体験」を実施するとか何とか。良い傾向だと思う。子どもや孫達にとって、知識としての蓄積はあっても実体験は少ないだろう。サツマイモとサトイモの区別もつかない子ども等もいるそうな。実体験がもたらす効能は書籍やネットの比では無かろうと思う。それに太陽光線の下で野山を走り回るのは、精神衛生上、格別の治癒効果がもたらされるかと。

さて件の実エンドウだが、彼の畑も子狸の畑もそうだが、ソコソコの実が付いている。ただ実の膨らみが未だ小さいのでタイミングを図っているところだ。ご存じかと思うが、実エンドウはいわゆる「豆ご飯」用だ。莢から実を取り出して白米と一緒に炊き込むのがセオリー、ある程度実が大きくないと役にはたってくれない。実を取り出す手間暇は掛かるが、手で押さえてプチッと取り出すのは快感、奥方の手助けにも自ずと力が入るかと。

実の状況を画像でご紹介してみた。未だ少し薄めの莢で、実の膨らみが小さいでしょう。連休時の収穫はチト早いかも・・・・ですね。彼の家族にとって、収穫の喜び体験となるか野山の走り回りとなるか、微妙なところかも知れませんね。パスポートの提示に踏み切るも良し、農作業体験に励むのも良し、せっかくの連休を大いに楽しんで頂ければ幸いかなと。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マクワウリの定植

2023年04月28日 05時11分38秒 | 耕作放棄地

「マクワウリ」ってご存じだろうか。最近はすっかりメロンがお安くなって押され気味、市場で見かける事も少なくなったと思う。かっては甘味の野菜として全盛を誇ったのだが。ウリ科キュウリ属に所属し、メロンの亜種でもある。うっすらとした甘みが特徴で、甘過ぎないのが魅力だろうか。子狸は栽培するのが好きなんだが、ソコソコの面積を要求するので年によっては栽培不能な場合もありうる。昨年が無理だったので、今年は何とかとチャンスを狙っていた。白タマネギが失敗作だったのは既述したかと思うが、収穫期を待たずに抜いてしまった。これ以上の成長は無理かと思えたからだ。そこでタマネギ跡地が空いてきており、此処を活用する事に。

とは言っても十分な面積がある訳でも無い。広さから勘案すると、せいぜい4~5本程度の苗が限界だろう。それも成長次第では耕地を飛び出してしまいそうな懸念が。何時もの種苗店を訪ねると、偶然にもマクワウリの苗が販売されていた。毎年のことだが、栽培者が少ないのか苗の仕入れが限られているのだ。どうも1回分の入荷でお終いの模様で、タイミングを外すと入手出来ない。種蒔きから始めたら、とのご指摘もあるやに思うが、上述のように多量には栽培できないのだ。

結局、面積を考慮して4本の苗を購入した。1本75円、しめて300円なりの商いだ。耕地はタマネギを抜き去って耕耘済み、有機石灰を散布してカルシウムの補充とし、直ちに苗の定植に。たった4本の定植なので僅かな時間でOKだ。水やりを行った上でビニールキャップの取り付けに掛かる。実は「ウリバエ」とも言ってるが、「ウリハムシ」の食害が懸念されるのだ。ウリ科の野菜が好物で、葉や実などを食害する甲虫である。ビニールキャップで防備完全とはいかないが、無いよりはマシだろう。幼苗の段階で食害されたら死滅しかねない。画像でお解りのように、細く割った1メートルの竹を折り曲げて支柱とし、ビニールを被せたものだ。幼苗が少し大きくなるまで被せておくと、温室効果で成長も早いし食害の心配も薄れる。若しも栽培される機会がありましたら、是非にお試しの程を。

斯くしてマクワウリの下準備は出来上がった。後は特段の対策は必要ない。ウリハムシの侵入に気を付けながら収穫を待つだけだ。恐らく、今頃植え付けて収穫は7月には可能かと思われる。夏野菜の定番中の一つでもあるのだ。上述したように甘過ぎ無いのが大きな特徴、好みはあるかも知れないが子狸的にはメロンよりも評価が高いかなと。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楠公祭

2023年04月27日 05時51分03秒 | 余話

4月25日は楠公さん(楠木正成)の誕生日である。彼は1294年の同日に河内国の土豪の子として生まれたと言われており、出生場所は現在の「道の駅千早赤阪」付近と伝承されている。無論、諸説あるようだが、とりあえず通説に従っておこう。地元民として異説は受け入れ難いのはご理解願えるかと。現場には記念碑や産湯の井戸等が残されており、毎年、「誕生記念祭」も実施されている。当地では主に①観心寺、②出生館跡、③建水分神社、の三ヶ所で実施の模様だ。今回は③の建水分神社(タケミクマリ神社)での祭礼をご紹介しようかと思う。同日は所要と天候不順とが重なり、参加は困難だった。画像は過去の物であることをお断りしておきたい。

誕生記念祭は午後の時間帯、従って午前中は②の記念祭に出席し、午後は③の記念祭に出席と掛け持ち参加の事例が多いようだ。地元には「楠公史跡保存会」という組織が作られており、約500名前後の方々が所属されてる模様。運営は保存会が中心となって実施されている。記念祭は、神職による神事から始まるのは何処も同じかと。続いて奉納行事として和太鼓や邦楽の奉納があり、お祝いとしての餅蒔きが実施される。大半の参加者は餅蒔きへの参加がお目当てかなと・・・・あくまでも推測。

神事は丘の上にある本殿で実施、参加は役員さんのみだ。従って一般参加者には内容を伺い知る術は無い。神事が終わったあと、境内の中にある南木神社(楠公さんが祭られてる)へも参拝し、一般参加者へも感謝して公式行事は終了となる。その後は奉納として和太鼓や邦楽が演奏され、しばし聞き入りながら楠公さんを偲んでいく。最後には待望の餅蒔きとなってくる。組まれた櫓の上から役員さんや神職によって餅がまかれ、競い合って拾い上げていく。中には記号が書かれた紙が入ってる物もあり、後刻、記念品と交換の楽しみもあるようだ。

子狸は撮影に専念するのが常なので、餅拾いには参加できないが、結構な迫力だ。餅への執念は凄まじいようで、鬼気迫る・・・・・と言えば少々オーバーかな。同じ餅であっても、自宅で作るものと神域でのそれとは趣が異なってる模様で、執着甚だしいにも無理は無いかと。餅はハレの日の食物、古来から神事の品として珍重されてきた歴史がある。歴史文化は現在も継承されているようで、参加者も神様からのお下がり・・・・・・との認識のようだ。持ち帰って家族で更なるお祝いを共有されるのだろう。

時期はシャクナゲの開花と重なっている。まさか開花を狙って誕生祭を組まれた訳でも無かろうが、見事なお祝いでもあるのかと。少し水気を帯びたシャクナゲの花は憂いを秘めたようで、楠公さんの壮烈な生涯に想いを寄せてるようにも見えるかと。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャガイモへの対応

2023年04月26日 05時30分05秒 | 耕作放棄地

遠目に長老や大御所の姿が。どうやら作業中の模様で、立ったり屈んだりのゆっくりした姿が垣間見られる。何事の作業やと、好奇心丸出しで覗きに出向いてみた。それにしても暇な存在なのかと、苦笑せざるを得ないのだが。接近してみたらクワをふるって土寄せの姿が。どうやらジャガイモへの対応中の模様だ。問うてみると、とっくに終了してるかと思っていた、ジャガイモの「芽欠き+土寄せ」の作業が未だだったらしい。既に茎等はかなり大きめ、芽欠きを行うにしても注意しないと茎群を毀損しかねない。小さな間がやりやすい作業なんだが、何らかの事情で遅れてしまった模様。まあ、しないよりはマシかもと。

既述したかと思うが、芽欠きも土寄せも、しなかったとしてジャガイモが収穫不能となるわけでも無い。しかしながら、より良い環境がもたらす効果は大きく、可能ならば対策を講じた方が望ましいだろう。無論、経験豊富なお二人のこと、重々承知のガッテンだろう。芽欠きはジャガイモのサイズを大きめとする。土寄せはジャガイモの緑化を防止できる。いずれも先人達が編み出した栽培手法、出来れば実施された方が望ましいのは言うまでもなかろう。

子狸も例の百姓候補生氏も既に対策は終了し、健やかな成長を見守っている。おかげで茎の生長も順調な模様で、青々としたジャガイモ畑が広がっている。このまま何事も無ければ、6月には収穫かとも。ジャガイモの跡地はサツマイモの栽培予定だ。スケジュールから思案すると初旬には収穫したいのだが、タイミングが合うかどうか。

長老も大御所もジャガイモとサツマイモの栽培は通年事業、今年も栽培予定だろう。耕地の準備具合は聞いて無いが、視野には考慮済みかと。何れも某かの長期保存が可能な作物、食糧危機の可能性も無きにしも非ずの時代だ。非常時への備えは、お二人とも意識にあるかなと。考えたくは無いが、戦時中に着物や貴金属等を持って農家回りを行い、サツマイモ等への交換を願ったとの逸話も。そういえば彼のアメリカでは、例の長者番付ナンバー1とか何とかのビルゲイツ氏が大量の農地を購入し、合衆国一番の農家だとか。ウインドウズから農作物への転換かと思慮されるが、先見の明ありやとも。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする