最近は「長老」氏や「大御所」氏共に見かけないなあ・・・・・・と少々気になっていた。農閑期であるが故の休眠状態かなと推測していたのだ。撮影も兼ねて仲間達の畑を回って見ると、何と耕耘中の一角が。長老の畑だ。春のシーズンを前に着々と下準備中の模様で、耕耘され雑草は抜き取られ、何時でも畝立てOKの状態だった。気に掛けていた休眠状態では無く、出動時間帯が異なるだけのようだった。そういえば彼の若き挑戦者であるO氏など早朝組だ。出勤前の耕作で、我々とは時間帯が異なる。長老も同様で、日が昇った日中遅くの出動かもしれない。人によって機嫌良く動ける時間帯は異なる。1日中の作業など、我々の年齢層では考えられない事。日々短時間の作業なので、出動していても遭遇しないこともあり得るのだ。
長老の畑を注視してみた。何時ものことだが、チガヤの根っこが丁寧に抜き取られ、シートの上に固められていた。彼の口癖でもあるのだが、チガヤはスコップで完全に抜き取らないとダメなんだぞ、しかる後は乾燥させて焼却すべきだ・・・・・との言葉を思い出す。チガヤはご存じかと思うがススキの仲間、繁殖力が強く、何時の間にか耕土の中に入り込んでくる。地中深く根を張り地下茎で増殖していく。気付いたときは大きなチガヤ帝国を作り上げ耕土の栄養分を吸い取っているのだ。
従って耕耘中にしか発見する事は難しい。長老のように耕耘時に細かく注意し、抜き去ることが必要なのだ。一寸手を抜いて大雑把に行うと後で後悔する羽目に陥る。たった1本を見逃すだけでチガヤ王国の復活となってしまうのだ。彼の尽力には敬服してしまうしか無い。
抜き取ったチガヤの山をご覧あれ、大変な量でしょう。これらの1本1本が増殖の根本原因、見逃したら大変なキックバックが待っています。ご注意あれよと、自戒を込めて警告しておきましょう。