木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

畝作りスタンバイ

2023年02月28日 05時19分46秒 | 耕作放棄地

最近は「長老」氏や「大御所」氏共に見かけないなあ・・・・・・と少々気になっていた。農閑期であるが故の休眠状態かなと推測していたのだ。撮影も兼ねて仲間達の畑を回って見ると、何と耕耘中の一角が。長老の畑だ。春のシーズンを前に着々と下準備中の模様で、耕耘され雑草は抜き取られ、何時でも畝立てOKの状態だった。気に掛けていた休眠状態では無く、出動時間帯が異なるだけのようだった。そういえば彼の若き挑戦者であるO氏など早朝組だ。出勤前の耕作で、我々とは時間帯が異なる。長老も同様で、日が昇った日中遅くの出動かもしれない。人によって機嫌良く動ける時間帯は異なる。1日中の作業など、我々の年齢層では考えられない事。日々短時間の作業なので、出動していても遭遇しないこともあり得るのだ。

長老の畑を注視してみた。何時ものことだが、チガヤの根っこが丁寧に抜き取られ、シートの上に固められていた。彼の口癖でもあるのだが、チガヤはスコップで完全に抜き取らないとダメなんだぞ、しかる後は乾燥させて焼却すべきだ・・・・・との言葉を思い出す。チガヤはご存じかと思うがススキの仲間、繁殖力が強く、何時の間にか耕土の中に入り込んでくる。地中深く根を張り地下茎で増殖していく。気付いたときは大きなチガヤ帝国を作り上げ耕土の栄養分を吸い取っているのだ。

従って耕耘中にしか発見する事は難しい。長老のように耕耘時に細かく注意し、抜き去ることが必要なのだ。一寸手を抜いて大雑把に行うと後で後悔する羽目に陥る。たった1本を見逃すだけでチガヤ王国の復活となってしまうのだ。彼の尽力には敬服してしまうしか無い。

抜き取ったチガヤの山をご覧あれ、大変な量でしょう。これらの1本1本が増殖の根本原因、見逃したら大変なキックバックが待っています。ご注意あれよと、自戒を込めて警告しておきましょう。

 

 

 

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壺井八幡宮のクスノキ

2023年02月27日 05時19分24秒 | 余話

恒例の巨木訪問だがボチボチと継続している。今回は「壺井八幡宮(羽曳野市)」のクスノキを訪ねようかと思う。壺井の集落は石川右岸、大和川との合流点より少し上流にある。戸数が数十戸ほどの小さな農村集落だ。行政区の羽曳野市では東部地区に有り、二上山の山麓と言った趣。主にブドウ栽培を手がける農村集落だ。この地は、いわゆる「河内源氏」の本拠地で、隣の通法寺集落には源氏三代の墓が残されている。源頼信・源頼義・源義家の三代で、時代は平安時代の末期頃かな。当地一帯に勢力を誇ったようだ。「壺井八幡宮」は集落の北側、少し小高い丘の上に鎮座されている。

集落は古くからの農村集落で細い路地が入り組んでおり普通車1台の通行がやっとこさ、車での訪問は控えられた方が無難かも。訪問されるに当たってはくれぐれもご注意を。八幡宮には鳥居下に数台分の駐車場があるが、道路を回り込むと神社横まで走行は可能だ。駐車場に車を止め、急な石段を登ると境内に到達する。境内は結構広く、奥まった位置に本殿は存在する。目的のクスノキは本殿手前の右手に聳えている。何とも巨大なクスノキで、ザッと推定すれば幹周りが8メートル位、樹高は20メートル以上かと思われる。樹齢は数百年から1000年位だろうか。

この樹齢だが地域の特性を考慮すると、いわゆる河内源氏の華やかりし頃の植樹かと推定しているのだが。ご存じのように八幡宮は源氏の守り神、壺井の地に八幡宮を建立して一族の繁栄を願ったのでは・・・・・と推測しているのだがどうだろうか。若しも植樹がその当時だと仮定すれば優に千年位の樹齢にはなるのかと。

河内源氏三代の墓はお隣の通法寺集落に存在する。過去と言っても数十年の昔になるが、一度だけ訪問したことがある。丘の上の草深い地にひっそりと佇んでいたようだ。今は羽曳野市教委の手でキッチリと管理されてるのではと想像している。「通法寺」そのものはかって存在したお寺さんだが、現在状況は遺跡だろうか。三代の墓は進入路がややこしいので地元の方に尋ねられた方が無難かと。斯くの如く、クスノキ訪問は歴史探訪でもあります。叉、地域の地場産業でもあるブドウ畑を覗くのも一興かと。

 

 

 

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白梅と紅梅

2023年02月26日 05時36分18秒 | 耕作放棄地

過激な寒波だった昨今だが、三寒四温を繰り返しながら徐々に春めいてきたようで、朝晩はまだしも冷え込むものの日中は暖かく感じる時間帯も。樹木や花々も微妙に感じとるようで、花芽や開花も現れてきた。取り分け梅花は時期を得たようで、彼方此方で満開状態となってきたようだ。当地でも白梅や紅梅が咲きそろい、可憐な花園を作り上げている。梅花と寒波とはお似合いの模様で、冷え込んで凜とした空気の中に香気を放つ姿は何とも凜々しい。サクラと共に愛でられる所以かもしれない。

梅花と言えば、「ウメとウグイス」との言葉に行き着くが、表現されたウグイスはメジロの勘違いでは無かろうかと思っている。ご存じだろうがウグイスの習性は藪から藪への移動で、滅多には人前に姿を現さない。ましてや梅樹のように見通しの良い樹木は選択しがたいのだ。反してメジロは人前への出現を厭わない。しかも姿が黄緑色で梅花に映えるようだ。花の蜜を好むのもメジロの特徴、従って梅花の蜜を狙ったメジロの行動を先人達はウグイスと勘違いされたのでは・・・・・・と推測しているのだが。

当地の梅花も満開を迎えたようで、彼方此方で可憐な花々を咲かせている。色あいの少ない冬場に貴重な存在だ。今年はサクラの開花も早めな模様だとか。サクラの開花まで1ヶ月ほど持ってくれればと願うが、花期はそんなには長くは無いだろう。叉、散っていくのも定めなのかな。ひっそりと咲いて、静かに散ってゆく梅花、自己主張の少ない健気な姿に何とも高貴さを感じてしまう。先人達も惹かれた模様で、各首の和歌も残されているようだ。

ご存じの道真公もそうしたお一人、政争で無実の罪を着せられ太宰府へと左遷されるときに詠まれた和歌の模様だ。愛おしむ梅樹に語りかけるようで何とも哀れと言えば失礼だろうか。先般レポートした「道明寺天満宮」は御祭神が道真公、梅林もありますので興味がおありであればお訪ねを。

「東風吹かばにほいおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな」・・・・・・・菅原道真

 

 

 

 

 

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種芋のカット

2023年02月25日 05時22分46秒 | 耕作放棄地

ジャガイモの発芽作業を進めてきたが、ある程度順調に進行してるようだ。そこで次なる作業である、イモのカットに望むことにした。種イモの作成だ。基本線として、種イモのサイズが凡そ50グラム前後を目安としている。購入した種芋候補生は大小様々、従って100グラム以上とも成るような大きめなイモはカットする必要があるのだ。数量の確保といった見合いもアリかな。割り方は2分割で3分割以上には割らないようにしている。カット面が多すぎて表面積が増えると水気を誘いやすいと思えるからだ。水気は腐敗の原因、極力避けたい。

割り方は頂部を基準として縦分割にしている。留意するのが発芽した芽の数だ。2分割したどちらのイモにも最低2~3個の芽が存在するように配慮して割っている。1個の芽でも成長しないことは無いが、保険を掛けておく方が無難だろう。カットが終了すると数日間のあいだ日陰で乾燥させる。カット面に膜を張らせて防水機能を持たせるためだ。この際、草木灰を使用してカット面に塗り、カット直後に埋設する手法もあるが子狸は避けている。草木灰そのものが水気を呼び込む作用をするように思うからだ。ジャガイモは水気を嫌うこと甚だしい。極力避ける方が望ましいだろう。

乾燥期間は数日間と書いたが、2~3日から長くても4~5日で止めるべきだろう。長すぎると種芋のカット面から水分が抜けシワシワとなって発育機能が衰えるようだ。水分は保持しておきたいが、水気は避けたい。何ともややこしいが、ジャガイモの欲求に合わせてやるべきだろう。

下準備は出来上がった。乾燥を待って植え付けを行いたいが、注意するのが気象条件。出来れば気温が上昇気味な時に植え付けたい。当地ではマレにだが3月上旬頃に降雪となることがあるのだ。降雪で無くとも霜の発生も予測される。霜や降雪は避ける方が望ましいのは当然だろう。作物も暖かい方が育ちやすいのは人間様と同じ事、寒さは禁物ですぞ。

 

 

 

 

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サクラの開花は

2023年02月24日 05時44分55秒 | 余話

毎度のことだが、サクラの開花に遭遇すると何故かホッと安心する。今年も眺めることが出来た、たったそれだけの事が無性に嬉しく有り難くなってくるのだ。思えばサクラの開花と日本人の死生観とは根底において繋がっているのかも知れない。花=サクラ、と言われるのも日本人独特な感性かと思っている。それはともかく、今年もそうした時期が近づいてきた。予報では例年よりも早まりそうとの見通し。当地では4月の上旬開花が多いので、今年は3月末の開花予想であろうか。

私宅の近辺には小規模ながらサクラ並木が存在する。道路の界隈に何本かが立ち並び、斜面の土手がサクラの樹林帯となっている。毎年見事な開花を見せてくれ、わざわざサクラ見物に出かける必要性は無い。多くの方々がゴザを広げミニ宴会を開催されるのは何時もの如し、眺めていても楽しいものだ。平和な一時であろう。

サクラ並木を歩いてみた。まだ裸の樹は寒々として開花の兆しは皆目見られ無い。これがあと1ヶ月もすれば芽吹いて見事な開花を見せるとは、一寸想像しがたいのだが、季節の巡りは変わりなく進行中なんだろう。小枝の枝先を覗いて見たが、まだ花芽すら出現して無かった。開花すれば、花期は僅か1週間程度、儚く散っていく。その散り際が叉日本人の感性を刺激するのだろう。「花は桜木、人は武士」なる箴言が生き残っているのも、日本人独特な生き様なのかもしれない。最もサムライの存在は消えてしまった模様だが。

今週末は冷え込み、週明けは暖冬気味・・・・・とか。サクラの樹木では解りづらいが、三寒四温を繰り返しながら春は確実に近づいているようです。そろそろジャガイモも植え時かも。春めいた暖かい日に植え込みましょうか。「サクラ咲く」、受験生への電文だったが今も存在するのだろうか。

 

 

 

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