木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

冬野菜の終焉

2024年01月31日 05時01分05秒 | 耕作放棄地

12月初旬頃から始めた「冬野菜」の収穫だが、どうやら終焉期を迎えた模様だ。季節はまもなく2月、二ヶ月も取り続ければ無くなるのは当然だろう。残っているのはダイコンとカブそれに多少のミズナ程度。ハクサイやキャベツ、シュンギクにホウレンソウそれにチンゲンサイ等はほぼ消えてしまった。そうそうニンジンは未だ残っている。種蒔きが遅かったのと、成長期が寒波到来期だったのが響いたようだ。試し掘りしてみたが、鉛筆状態、しばらく放置するしか無いだろうな。斯様な状況なので、今期の冬野菜はほぼ終了とも言える。

畑には青々とした存在もあるが、「冬野菜」では無く「冬越しの野菜」なのだ。ご存じだと思うが、冬越しの野菜とは冬場を経由して春先から初夏に収穫期を迎える野菜だ。冬野菜がそのまま真冬が収穫期なのとの相違点かな。現在冬越し中なのは、ソラマメ、タマネギ、エンドウ、春キャベツ等々。それに二次蒔きのホウレンソウやレタスが成長中なのだ。2月が植え込み時期のジャガイモは、担当予定の畝がスタンバイ中だ。

思えば冬野菜は十分に役だってくれた。とりわけダイコンやカブなどは、12月初旬から収穫し始めて今尚残っている。ご近所のマダム衆にも何度も提供したのだが、必要以上の数量だったようだ。種蒔きした種子は1袋、在中の種が半端では無く、全部を仕込んだので斯様な結果に。それにしてもダイコンやカブは有り難い。葉物と違って物が大きめなのでご近所にも渡しやすく、貰いやすいようだ。ダイコンは青首ダイコン、カブは中カブを選択したが、程よいサイズが好まれるようだ。見栄えには欠けるが使い勝手が優れものらしい。

令和6年はジャガイモの栽培から始まる。種芋は購入して現在「芽出し作業中」だ。ここ数日の好天で小さな芽が覗き始めた。来月中旬を植え込みの想定としてるが、うまく芽が出そろってくれそうな予感。マダム衆のご要望を聞きつつ栽培物を選んでいるが、お好みの御三家はジャガイモ、タマネギ、サツマイモではなかろうか。無論筆頭はサツマイモだが。

冬野菜が終焉期を迎えるのは当然だが、次なる対策を準備しなければ為らない。次期予定は春植えの野菜達、該当する物は多い。そのためには雑草抜きと耕耘作業それに土壌改良材の仕込みや元肥の手配が必要だ。農閑期ののんびりムードも終焉期を迎える模様、忙しなくなりそうだ。

 

 

 

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小春日和な農園

2024年01月30日 05時00分54秒 | 耕作放棄地

大寒期に入って10日余り、極度の冷え込みも中休みのようだ。寒さに震えた日々がウソのようで、本日などポカポカ陽気と言った雰囲気、当然ながら体も楽で作業に励もうかとの心境に。啓蟄には少々早いが冬眠中の虫達も出てきそうだ。仲間を虫に例えるのは不謹慎だろうが、似たような状況かなと。大寒期に入った途端、出動が止まった仲間達も、本日はボチボチとご出動の模様だ。ボスの立場である「大御所」と「長老」の姿はまだ見えないようだが。

温度計を眺めると10度近くを指している。何よりも有り難いのは風が無いこと。当地は大阪湾から吹き付ける西風が強くて、何時も体感温度の低下に悩まされるのだが、本日は別格のようだ。穏やかな天候に恵まれ、予定は野菜の収穫と雑草の抜き取り作業をターゲットに。収穫は山の神の指令により、ダイコン、カブ、チンゲンサイ、ミズナ、レタス、の5品を適量づつ。抜き取り作業は既存の野菜達の合間の場所、座り込みながらの長期戦だ。子狸の専用具はステンレス製の手鎌、安物だが雑草抜きには具合が良く適任だ。

作業を続けていると、「草刈名人」氏や「百姓候補生」氏も来訪。子狸の耕地を一渡り眺め回して、手元に無い野菜を頂戴なとのご要望、適当に収穫して貰うことにする。仲間内での通例の姿だ。栽培物はほぼほぼ似たような品だが、其処はそれ個人の好みもあって全てが同一では無い。自分が栽培してない野菜の存在もチラホラなのだ。

それにしても本日は穏やかすぎるような天候、遅めの小春日和とは斯様な日々を指すのだろうか。能登の被災地の方々は雪に悩まされてお出でなのに、届けてあげたいような天候だ。作業も捗るというもの、具合良く進捗していく。こんな天候ばかりなら、冬場も機嫌良く迎えられるのだが。

仲間達も望みの収穫を終え自分の持ち場へと帰っていった。定めた作業に着手するのだろう。そうこうしてる内に「長老」のご出勤、「大御所」との電話連絡内容を報告しておく。要は彼が未出動だったのは冬籠もり状態だったから、つまり彼の所には啓蟄は未だ届いていなかったようだ。

 

 

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ニンニクのメンテナンス

2024年01月29日 05時15分10秒 | 耕作放棄地

ニンニクの鱗片を植え込んだのは確か9月だったかと思う。以来、4ヶ月程になるのだが成長は鈍いようだ。心なしか茎も黄色くなりかけ、雑草もしっかりと根を張ってきた。マルチシートを使えば楽なんだが、石油製品の多用には抵抗があって利用していない。結果、手作業による雑草の抜き取りとなるのは致し方ないこと。イスを持ち出して座り込みながらの作業開始だ。抜き取り用具はステンレス製の手鎌、切れ味は悪いがつついて抜くには十分だ。

二日掛かりでの抜き取り作業、結構綺麗に抜けた模様だ。小さな雑草は残ってるが大物は退治できたみたい。肝心の茎の色合いだが、部分的に黄色いのが存在する。原因を推測するが、理由は①窒素肥料分の不足、②寒波の影響、かと思える。①については12月に化成肥料で追肥を行ったが、化成は緊急用、対応を誤ったみたいだ。其処で今回は鶏糞を利用し行間に散布した。これからしっくりと効いてくれるものと信じたい。

②についてだが、20日に大寒期に突入し、以来急激な冷え込みが続いた。この結果の変色ではと推測してるのだが、どうなんだろう。若しも寒波によるものであれば、気温の上昇と共に復活するだろうから。ベト病など病気の発生も考えられない事は無いが、発生するとすれば春3月~5月頃ではなかろうか。

最後に重大な懸念を。子狸は一昨年の栽培でニンニクに病気を発生させて全滅した。昨年は再チャレンジして見事に復活、喜び勇んで収穫物を今年の種球に採用したのだ。後で気付いたのだが、市販品の種球は消毒済みで販売されている。個人の収穫物は消毒していない。この差違が大きな影響をもたらしている可能性も否定できない。最後の懸念が現実であるのならどうしようもないが、上述の①と②の結果である事を密かに願っている。

 

 

 

 

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鶏糞の恩恵

2024年01月28日 05時05分58秒 | 耕作放棄地

農産物の栽培には肥料が付き物である。何を使うか、どう使うかで、栽培者のある程度の理念と行動様式が覗えるのかも。中には、無農薬・無肥料といった極端な事例も存在するが、まあ例外としておきましょう。通常は何らかの肥料を使って栽培するのが一般的、肥料は大別すると有機肥料と化学肥料に分類できるかと。これまた化学肥料否定派も存在するが、我々は程よく使っている。メインは有機肥料だが。

元々のスタートは豚糞の使用から始めた。とある養豚農家とのお付き合いがあり、市販用の豚糞を分けて貰っていたのだ。トラックと軽トラを準備して、折々に隣県の吉野の山中まで出向いていた。長年お付き合いさせて貰ったが、諸般の事情が重なり、やがておぼろげな間柄に。我々も遠くまで出向くのも大変だったのだ。其処で肥料の確保に困り、目を付けたのが鶏糞だった。

近場で養鶏場の存在もあったが、ホームセンターに同用品が山積みされており、価格的にも差異は無かった。搬送の利便性を考えるとホームセンターの方が便利だ。そんな事情もあって、何時しか鶏糞がメインの状態に。仲間達の大半が鶏糞使用のようで、一部油糟や牛糞を使用する事例もある。化学肥料の使用も否定はしない、ただ補助的に使用する程度で頻度は少ない。

鶏糞はコスト的に安く付くのと、乾燥鶏糞なので使い勝手に優れている。サラサラした状態なので散布等もお手軽だ。元肥として或いは土壌改良材として割と頻繁に使用している。

肥料の3要素である、窒素・リン酸・カリと言う成分だが鶏糞の場合含有度は少なめな模様だ。化学肥料の場合、低いので8パーセント程度だが鶏糞はそれよりも少ないようだ。一見不十分にも見えるが、逆から見ると余り考慮しなくてバラ蒔きが可能・・・・・・とも取れる。つまり肥料過多の心配なく農作業が可能となり、大雑把な性格でも対処が出来る優れもの、お勧めしたい肥料である。1袋15キロ、乗用車だと大量には積めないが半ダース程度なら可能だ。但し、車内が多少汚れてくるのはやむを得ないのかな、農耕車なんだから。

 

 

 

 

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高畝作り

2024年01月27日 05時07分43秒 | 耕作放棄地

野菜を栽培するには栽培用の耕地すなわち「畝」が必要なんだが、率直に言って畝作りには上手・下手の相違が発生する。今回は仲間内でも最上手な「長老」の畝作りをご紹介してみようかと思う。撮影は少々古いが、事の本質に影響は無いだろう。畝は日照・通風・排水等を考慮すると、「高畝」が望ましい。しかしながら、高畝作りは肉体労働であり高さと疲労度とはほぼ比例する。耕耘機と培土器を使えば別だが、通常は鍬やスコップによる手作業だ。肉体能力と根気が要求されるのは自明の理かと。

仲間内では長老が適任者で且つ上手な担い手だ。疲れる・・・・・とぼやきつつも根気よく作り上げていく。上段画像は彼の耕地、見事な畝が出来上がってますでしょう。彼は鍬1本でこの見事な畝を作るのだ。溝を掘り、耕土を畝上部に載せ、かまぼこ型に整えていく、最後は側壁の固め作業だ。出来上がった畝高は30センチ程あり、上述の日照・通風・排水の期待にも十分応えてくれる。畝高が30センチ程もあるので根の発育も十分で成長も促進傾向がみられるようだ。

子狸はこの畝作りが苦手だ。セオリーどおりに作業はするのだが、体力が追いつかず中途半端となりがちな傾向が。二番手は例の百姓候補生氏だろうか。とにかく体力と根気、それが畝作りに必須の能力だ。

畝高が問題とされるが、とりわけ要求されるのが根菜類の栽培だろう。サツマイモやジャガイモ或いはダイコンやニンジンなど。ダイコンの場合、高畝と共に土壌の柔らかさが要求されるのはご存じかと。直進性が強いが故に固い土や障害物があると捻れてしまうのだ。柔らかめの高畝、難易度は高い。

低い畝も併せて紹介しておきますが、葉物類には適用可能かと。葉物は根が浅く、左程の高畝を要求されません。必要以上の高畝とするのは労力と時間の無駄、臨機応変に使い分けるのが合理的でしょう。子狸はこの理を拡大解釈しがちな悪い癖がありまして・・・・・・・・・。

 

 

 

 

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