木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

挿し木栽培かな

2022年11月30日 06時20分08秒 | 耕作放棄地

基本的に農園に樹木は植えないのが原則である。根の活動によって耕地を壊してしまうからだ。但し、例外もあって以下のような事情が想定される。①地権者の意思によっての植樹、②果樹畑などへの用途変更の場合、③廃村のような特殊な事情、等々である。今回のお話は①に相当するもので、気がついたら植え込まれていた。実は農園の隅の方に果樹木を植え込んだ一角があり、この地は地主殿の耕作地として区分している。其処に数本の果樹が存在するのだ。植樹の内容は柑橘類の植え込みで、いわゆる「挿し木」という手法で植えられていた。

現場にはユズの樹木があるので、その小枝を利用したものかと推定したが、切り跡は見られ無かった。どうやら自宅から持参されたもののようだ。「挿し木」は「枝挿し」という技術で、いわゆる根から離れた小枝を切り取り、地中に差し込むことによって発根させる方法論である。現場にあるユズが良く実り、毎年収穫においでの模様だから味を占められたのかもしれない。子狸が密かに頂戴する訳でも無く、鳥害に悩む訳でも無いので、安心されたのかも。

「挿し木」は1本かと思ったが、意外と多く数本の小枝が点在していた。全てが発根するわけでも無いので、安全策を取られたのかも。若しもの話だが、植え込みがうまくいって全部が発根したら、一寸窮屈な状況ともなってくる。結果的に数本は処分の可能性もあり、悩ましいところだ。「挿し木」されてから数日たつが、今のところ枯れ果てた様子は無い。無事に育ってる模様かと。

実はこの一角に植樹されると、子狸にとっては一寸悩ましい状況となってくる。子狸の耕地から見ると東の方角に当たり、とりわけ午前中の日照を阻害する原因とも成りかねないのだ。かといって地権者の事情もあり、植えないで、とも言えないだろう。折り合いを付けるしか無さそうだ。まあ柑橘類が実ってオレンジ色の景観が出現するのも悪くは無い。状況をポジティブに考えることにしましょうかな。それにしても植樹の内実はユズかな、温州ミカンかな。

 

 

 

 

 

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そろそろ収穫期かな

2022年11月29日 08時22分56秒 | 耕作放棄地

大量に植え込まれた「下仁田ネギ」だが、どうやら収穫期を迎えた模様だ。思えば長い歳月だった。播種から収穫までが凡そ15ヶ月前後、彼はジッとその長期に耐えたのだ。通常の野菜は3ヶ月から5ヶ月程度で収穫が可能だ。気の短かい者なら15ヶ月も待てないだろうに。彼、つまり若き挑戦者のO氏なんだが、ある種の意図あっての行動だろう。多分、出荷を狙っての栽培かと思うが、この近辺で捌けるのだろうか。販路が気がかりだが、目算合っての栽培なのかな。遭遇したら尋ねてみたいものだが、動く時間帯が異なるようだ。

下仁田ネギはご存じかと思うが、あのぶっといネギである。茎高が20センチ以上、直径が5センチ以上、もあるような太さだ、名称どおりで群馬県の下仁田町周辺で主に栽培されている。仲間内では挑戦者は見当たらず、数年前に子狸が1回栽培した程度だ。やはり長期間の畝占有が嫌われるのかも。ここらでは九条ネギか細ネギ等が主流のようだ。周辺だと余り見られ無い状況をチャンスと捉えたのか、彼は栽培へと挑戦に挑んだ模様だ。若さ故の特権かも知れない。

サツマイモの「安納芋」と同様かと思うが、下仁田ネギも栽培環境に依存する傾向が強いようだ。名称どおりで、群馬県下仁田町周辺の土壌にひどく適合するようで、美味しい下仁田ネギは彼の地以外ではあまり出来ないとか何とか。出荷数が少ないのもそうして傾向故の品種だからなのかも。最近は品種の改良が進んで、各地に適合するような「下仁田ネギ」も開発されつつあるようだが、地元では抵抗感も強いようだ。改良種を下仁田ネギと名乗っては欲しく無いのだろう。市場占有の狙いもあるのかも知れないが、原種への拘りはある意味当然なのかも・・・・・・・と思ってしまう。何にしよ、向き不向きはあるものだし。

さて下仁田ネギの用途だが、余り馴染みが無くて鍋もの位しか思いつかないのだが、一説では300種以上ものレシピが存在するそうな。まあ食いしん坊さんの存在は世界中同様かと、お好みの方には新たなメニュー開発に尽力してもらいましょうかな。

本日の当地は雨模様、どんよりした天候は眠りが深くなるのか、又々寝坊してしまいました。配信が遅れて申し訳ないです。

 

 

 

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彼らも捕まった?

2022年11月28日 05時26分34秒 | 耕作放棄地

「大御所の道楽」は相変わらず続いているようだ。本日も一組の親子が捕まったようで、気の毒にも(?)農園へと誘われた様子。土まみれになりながらもイモ掘りを実践しておられた。かってご紹介したかと思うが、観光で来村の人々を捕捉し、「イモ掘り体験」と称してサトイモ掘りを経験してもらい、農業や山村への関心と興味を深めてもらう・・・・・・のが大御所の趣味なのだ。日々、犠牲者が絶えることなく、何組かのグループが掴まってる模様で、本日はかの親子のようだ。

最も拒否する自由はあるので、応じる方はそれなりに興味をお持ちなんだろう。該当の親子も、聞いてみれば田舎暮らしに関心があって、手頃な物件と環境が入手出来ないかと探し回っておられるとか何とか。堺市内からおいでの模様だ。最近は都市部を脱出する人々も少なく無く、地方への移住と生活というか生き方の変貌が見られるそうな。閉塞感漂う社会環境の中で息苦しさを感じておられるのだろう。同調圧力の強い我が国では、個人の自由な生き方は多くの制約を受けやすい。新天地を求める方々が、農業への興味と関心を深められるのもある意味理解できるかと。但し、便利で快適な生活とは多少縁遠いので、過大な期待を持たれないようにと忠告しておきましょう。

大御所の手助けもあってか、一株のサトイモが掘り上がったようだ。多くの子イモがついており、夕餉の食卓には間に合うのかと。親子も土まみれとなりながらも喜んでおられた。大学生かと思える息子氏にとっても貴重な体験だった模様で、にこやかな笑顔が印象的だった。農業生活も選択肢の中に組み込まれたのかも知れない。大御所の狙いは的中なのかな。

冬場とあって鍋料理や汁物が好評な季節のようだ。サトイモの利用価値は高い。一株分あれば、一軒の家族であると数日は利用可能だろう。暖かい食事を囲みながら、村の生活にも思いを馳せてもらえたらと願っている。サトイモの栽培は既に縄文時代にも始まっていた模様で、いわば日本人にとってのソウルフードとも言えるかも。ご先祖様達が永遠と続けて来られた「サトイモ栽培」、生き方の変革へと繋がる起爆剤となってくれれば望外の幸せなのかも。大御所のしたり顔が覗かれるようだ。

 

 

 

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農園も秋色に

2022年11月27日 05時48分05秒 | 耕作放棄地

季節はもはや晩秋と言うより初冬に入るだろう。各地からの紅葉のニュースで賑わったが、はや、降雪の便りとなった模様だ。農園には遅まきの紅葉が訪れたとみえ、薄く色づいてきた。農園付近は推定で標高150メートル程度、村内では低地の部類に属するだろう。ちなみに最も高いところは標高1000メートル前後、但し金剛山の頂部付近でいわゆる山の中だ。人が住む集落を基準とすれば、標高500メートル前後の「千早地区」が村内で最も高所地帯となるだろうか。朝晩の冷え込みもかなりきつい集落かと思える。この地にある駐車場には随分とお世話になった。金剛登山に熱中していた頃は、日参していたものだ。

さて農園付近だが、周囲を小さな森に囲まれているのはご存じかと思う。村内の特徴でもあるのだが、落葉広葉樹は少なく大半が常緑針葉樹の森だ。従って紅葉にはかなり不利な条件で、色鮮やかとなる箇所は至って少ない。農園周辺も黄色く色づく程度、鮮やかな赤色などは見られ無いのだ。それでも微かに色づいてくると、季節の巡り合わせを実感させられる。農作業の手を休め、しばしの季節感に浸ることも少なく無い。

周辺の森を画像でご紹介しようかと思う。森というよりヤブと感じられる御仁も多いかと。標高が低いこと、寒暖の差が少ないこと、樹種が偏っていること、等々もあって色合いが鮮やかで無いのは上述の如し。それでも秋色をみられるのは嬉しいものだ。

周辺の森は段差によって区切られたり、崖地となった部分が大半だ。従って秋色の森の中を散策するといった楽しみとは無縁だ。あくまでも遠目に眺める程度、小さな森の散歩道・・・・・といった風情は無い。残念だが置かれた環境下で楽しむしか無いだろう。仲間達も思い思いに楽しんでる模様、作業の手が止まるのも屡々だ。

こうした秋色の季節もここしばらくの間、まもなく冬将軍の到来だ。地域柄、降雪は少ないが寒波は激しい。防寒具の準備も必要となってくるだろう。大阪湾から吹き寄せる西風は冷たく寒い、暖かく防寒しての作業準備が必要かと。寒いから、作業が少ないから・・・・・・サボる口実はいくらでも見つかるが、ご本人の決意次第、意思あれば道ありで己に打ち勝つ尽力が必要かとも。

 

 

 

 

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ジャガイモかな

2022年11月26日 05時36分21秒 | 耕作放棄地

農園は冬野菜の収穫もボチボチ始まった模様で、どちらかと言うと「農閑期」に近い状態だ。従って作業も少なく、どことなくのんびりした雰囲気が漂っている。こうした中で、耕耘作業や畝作りを施した一角が存在する。今頃植え付けるような苗や種蒔きするものも無いはずなんだがなあ・・・・・・・と思案して、フト思いついたのがジャガイモのこと。但し、ジャガイモはご存じのように年明けから「芽出し作業」にはいり、植え付けは早くとも2月の中旬のはず。それにしても気が早いのではとの思いもあるが、他に該当するような野菜類も見当たらない。ジャガイモの準備だろうと想定しておこう。

まずは長老の準備畑、畝作りが終わって元肥だろうか、石灰と米ぬかが散布されているようだ。彼の場合、苦土石灰の使用のようでセオリーどおり2週間以上の待機期間を確保している模様。画像でもお解りのように、直線状の綺麗な畝だ。畝高も30センチ近くあり、十分な高さが確保されている。水はけもうまく機能するだろう。彼はクワ1本で、かような見事な畝を作り上げる。畑の魔術師みたいな存在だ。真似をして同様な畝作りにチャレンジするのだが、相も変わらず曲線状の形状で不十分な高さにしかならない。

引き続いて眺めるのはトルコ人のお兄ちゃんの畑、作業の時間帯や出動日が異なるのか滅多に遭遇しないが、綺麗に手当されてるようだ。遠路はるばると畑作りに来訪したとも思えぬが、趣味の領域なのかも。以前、スナップエンドウが大量に出来すぎて彼に声がけしたら喜んで収穫していた。フィリピン人のお姉さん共々摘み取りに必死だった。仲間に分けるとかで、米袋一杯のエンドウを持ち帰っていたっけ。ジャガイモやタマネギだと手間暇が少ないので重宝するのだろう。

最後にご登場頂くのは、通称「校長先生」の畑、正味の校長先生なのかどうかは存じないが、便宜上そう呼ばれている。彼はサツマイモを長い間未収穫のまま放置していたが、どうやら掘りあげた模様だ。畝は掘りあげたままの状態のようで、荒起こしの形状かな。何かを植え付けようにも、新たな畝作りから始めねばならない。ジャガイモだと想定すれば、時間的には十分間に合うだろう。連作障害も生じないはずだ。彼は大阪市内からの遠距離通勤組で、時間条件が厳しいのだろう。手間暇の掛かりにくい作物を選択するのは、上述のトルコ人のお兄ちゃんと同様かな。

かくして三者三様だが、着々と「ジャガイモの植え付け準備(?)」が進行中のようだ。お前さんはどうなんだ・・・・・との疑問の声が発動されそうだが、準備はしてないが該当畝は確保中とお答えしておきましょう。子狸にとってもジャガイモは必需品、ある程度の備蓄が可能なのでタマネギともども毎年栽培する予定です。

 

 

 

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