木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

初めての小豆栽培

2022年08月30日 05時15分21秒 | 耕作放棄地

マメ科の野菜は好物で、毎年某かの種類を栽培している。但し、皆目手出ししない領域が存在した。それが「小豆栽培」だ。格別な理由があった訳では無い。聞き及んだ話だが、小豆を栽培すると4~5年は畑を休ませねばならない・・・・・・・そんなマメ知識が脳裏をよぎり、手出しを控えさせていた模様だ。つまり4~5年の休養とは「何物をも栽培できない」、という風に理解していた。これがひょんな事から、解釈間違いではと思うようになり、一度チャレンジしてみようと考えが変わってきた。栽培出来ない・・・・・・の内容が、「小豆を栽培できないという意味では無かろうか」との解釈へだ。事実かどうかは後日の話になるだろうが、取りあえず挑戦だ。そう思い立って、6月の中旬頃だったか、小豆の種蒔きを行った。

2ヶ月程が経過し、茎も成長してそこそこ大きくなって来た。何にせよ初めての挑戦だから、間違いも多かろうかと思う。株間・畝間を25センチ程度確保したが、大御所から間隔が狭すぎるとの指摘があった。茎が大きくなるので、もっと幅広く取った方が望ましいのだとか。確かに成長結果をみると、茎間が逼迫しすぎてるようだ。画像をご覧頂いた方が解りやすいかと思うが、ヤブ状態に近いでしょう。これで実が付くのか疑問だが、今更どうこう出来ない。秋の実りを待つしか無いであろう。品種は「丹波大納言」を選んだ。少し粒の大きめな小豆だ。小豆に拘ったのは、赤飯が好物との理由からかも知れない。とりわけ、うるち米と餅米とを半々位で混ぜ合わせたものが好みで、餅米だけよりも美味しいように思う。稲作をやってた頃は餅米も作っていた。その時分は赤飯というより、餅作りに忙しく、電動餅つき機を購入してフル回転させていたものだ。

秋10月頃になると収穫かと思う。うまく実ってくれるかどうか不明だが、楽しみに待っている。夏野菜も終わり、今は収穫物がほとんど無い。小豆とサツマイモが待ってる位だ。小豆の収穫法だが2種類あるようだ。①茶色く変色したサヤを1個づつ摘み取っていく手法、②茎を刈り取って竹竿等で丸ごと乾燥させる手法、の方法論だ。何れを選択するかはまだ決めていない。さて今年の秋は赤飯が賞味できるか否か、小豆後の畑の状況は如何にか・・・・・・・・楽しみなような、不安なような。

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用水路の有効利用

2022年08月28日 07時06分18秒 | 耕作放棄地

師匠が面白い取り組みをやっている。ご紹介しようかと思う。まずもって師匠宅は米の専業農家、といっても最近は出荷はしていないそうな。採算が取れないとかで、専ら自家用や親族宅への配布等に留めているらしい。米栽培は自家薬籠中のものだが、野菜栽培も得意分野だ。それではタイトルの案件について。何処の農村でも同様かと思うが、地域に「水路」を張り巡らしている。当地も例外では無く、数キロ上流の河川から分岐した水流がくねくねと巡り我々の農地に至っている。つまり師匠の田圃や我々の畑が水系の末端に位置するのだ。水路はコンクリートで舗装されているが、長年の使用でかなりデコボコしている箇所もある。師匠はどうやらその点に目を付けた模様で、へこんだ部分には土が堪っており、場合によっては栽培も可能なようだ。いわゆる水耕栽培みたいな状況である。

師匠が着目したのが「クワイ」の栽培、クアイといえば水生植物で当地ではお節料理に欠かせない一品、中国原産で世界中で見られるようだが、飲食に利用するのは中国人と日本人のみだとか。ビー玉に尻尾が生えたような形状で、サイズもビー玉ぐらいだ。師匠宅では毎年お節に欠かせないようで、伝統的な南河内のお節料理を引き継いでおられるようだ。一度部分的に頂戴して食べてみたが、サトイモに似た食感だった。我が家のお節には登場してこない。山の神に聞いてみると、販売している状況もあまり見られ無いとか。栽培は7月頃の植え込みで晩秋の頃の収穫だとか。お節には季節的にも似合ってるのだろう。大阪では吹田市が有名なようだが、当地にまでは余り出回っていないようだ。吹田市の泥田も都市開発で減少して栽培が困難となってきたのかも知れないですね。

公共の水路を私的利用にとは・・・・・・との懸念もあるかも知れないが、上述のように我々の田畑は水系の末端、以後に水路を利用する農家は無い。水路自体を改ざんする訳では無く、水路に堪った土壌を部分的に活用させて貰うだけ、そう目くじらを立てる程の事でも無いだろう。むしろ珍しい植物の出現で、教育効果の方が大きいのでは無かろうか。過去にも小学生が覗き込み、親御さんに尋ねていたが返答に窮しておられた。若い家族にとっては、それほど希少性の高い植物なのかも知れない。

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草刈り三昧?

2022年08月26日 05時11分15秒 | 耕作放棄地

画像上段をご覧頂きたい。午前8時台の、野小屋にぶら下げた「温度計」である。まだ涼しげな8時台なのに、既に35度Cを指している。この調子だと午後2時~3時の最高気温帯では37~38度C位になるのではなかろうか。TVではお天気お姉さんが、「大阪の最高気温は33度」とか宣っているのだが・・・・・・・。風も無く太陽はジリジリ、こうなってくると熱中症の危険性が高まってくる。作業との兼ね合いは状況を確認しながらだろう。やっかいなことに刈払機が不具合で、野小屋に置いた2台とも起動しなくて眠っている。従って草刈りは専ら「鎌による手作業」、何とも非効率なんだが致し方無い。農園は例の流行り病による待機もあってか、雑草のオンパレード。ヤブ状態の現況を何とか改善せんものと苦心している。制限時間を1~2時間程度に設定、体調をみながら刈り取っていく。

刈払機ならアッというまの作業なんだろうが、鎌による手作業だと遅々とした歩みだ。刈り取った雑草をミに詰め込み、一箇所に積み上げていく。乾燥させて焼却処分する予定だ。数日前に刈り取った分に火を付けてみたが、煙が上る程度。暑いとは言え乾燥には不十分なみたい。そうこうしてる内に師匠夫人がご来訪、偵察にこられた模様。差し入れのアイスコーヒーを頂戴しながらしばしの雑談、関心事はやはり健康問題だろうか。畦道の草刈りに手を染めて頂いてるので、謝辞をのべておく。気にはなってるのだが、刈払機が上述のとおりで手が回らないのだ。本来なら例の若き挑戦者の領域なんだが、彼も2足、3足の草鞋でアップアップの状態なんだろう。何れにせよ、暑さが遠ざかるお彼岸過ぎまでは、苦難の道が続くのかも。まあ、倒れない程度に頑張ることにしましょうか。

農作業の基本は草刈り、活躍するのが刈払機だ。どこの農家にも数台は保有しておられるだろう、便利な道具なんだが、しばしば不具合を起こしてくれる。毎回、修理工房に持参するわけにもいかず、基本現場で対応するようにしている。専門家では無いので、ユーチューブを参考に悪戦苦闘してるのだが、手に負えない領域があるのも事実だ。悪戦苦闘のおかげで、刈払機を分解するのに抵抗は無くなった。これだけは大きなメリットだろうか。

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オクラの栽培

2022年08月24日 06時29分14秒 | 耕作放棄地

夏野菜の1種に「オクラ」の存在がある。お好きな方も多いかと思うが、今がシーズンだ。栽培しやすい品目だが、注意すべき点が1点ある。それは成長が際立って速いこと。種蒔きから実を付けるまでは問題無いのだが、留意すべきは実を付け始めてから。とにかく大きくなるのが速い。1日に2~3回は覗かないと収穫適期を逃してしまうほどだ。この早さを嫌って栽培を敬遠する者もある。画像でご確認願いたいのだが、大きな実を付けてるでしょう。個人的な好みもあるかも知れないが、実のサイズが15センチから20センチまで位が美味しいサイズかと思う。20センチ以上ともなると、見た目は立派だが繊維が固くなり、賞味には一寸難があるような気がする。道の駅等では、上述のような立派なオクラが売られてることもあるが、まあ好き好きだから批判はしないけれど、ご苦労だなとも思ってしまう。

仲間内でも栽培にチャレンジする者もあり、すぐ隣では例の若き挑戦者がオクラに挑んでいる。画像も彼の畑から借用したものだが、かなり大きめなのも存在するでしょう。彼は二足のわらじ、三足のわらじ組だから、収穫に通う時間に過不足があるのだろう。収穫を1日伸ばすと、すごく大きくなってしまう。大きくなりすぎて収穫を諦めるケースもあり、もったいない話だ。このオクラ、外来種でアフリカあたりが原産地だとか。幕末の頃我が国に入ってきたようで、以来、栽培が続けられてるようだ。まあ納豆の食文化が存在したのだから、抵抗は無かったかと思われる。

オクラの栽培は、無論、実の収穫にあるのだが、個人的には花を観賞する為だけで栽培するのもアリかと思っている。丸くて淡い黄色の花が咲くが、何とも美しく惚れ惚れするような姿を見せてくれる。朝、早めに出動してオクラ畑を覗いていると、花園を訪ねたような印象・・・・・是非にご訪問あればと。農園では今が開花の盛り、日々オクラの花を眺めながら農作業に勤しんでいる。日差しはきつく、熱中症の可能性に配慮しながらも、農園に通うのを止めれないのはオクラの花の存在にあるのかも。

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森の作業とは

2022年08月22日 05時32分14秒 | 森の果樹園

山の中腹で「森の果樹園」を運営しているとは既述したかと思うが、今回は其処での作業内容についてご紹介しようかと思う。そもそもは、とある果樹栽培農家との出会いからだった。山を切り開いた現場は、結構環境的に厳しく、管理や運営作業は山を登ったり下りたり・・・・・早晩、行き詰まりの状況となり、放置状況へ。ヤブ状態となっていたのを我々が管理を引き継いだ次第。以来、20年位になるかと思うが、メンバーの入れ替わりはあっても運営は続いている。園では単一品種の果樹栽培では無く、多様な樹種が植え込まれている。柿、栗、ビワ、梅、ミカン、八朔、梨、プラム、レモン、ユズ、キウイ、等々であろうか。それに竹林も存在するので、タケノコはイノシシとの取り合いともなっている。無論、所有権は地主殿にあるので、我々は管理運用だけだが収穫は自由に一任されている。但し、「収穫」を得ようと思えば半端な作業では無い。

森の中での作業は多岐にわたるが、大別すると、植樹、草刈り、剪定、支障木の伐採、病害虫対策、肥料散布、枯れ木の処分、等々に分類されるだろうか。夏場の今頃は草刈りがメインである。元々が山地の故か、雑草の伸びは激しい。概ね月に1~2回入山しているが、とてもじゃないが作業が追いつかない。ましてや急な斜面での作業、作業の進捗にも気を遣う。事故の無いのが不思議な位だ。こうしたハードな作業の故か、若い人の新たな参加は少なく、ほぼ固定したメンバーが年齢を重ねながら細々と継続している。子狸も作業に参加しながら取材活動を続けてきたが、昨年中途で断念せざるを得なかった。残念だが、遠くからエールを送るぐらいしか実行出来なくなった。仲間達の健闘を祈るばかりである。

無論、ハードな作業ばかりでも無い。美味しい場面もあって、とりわけ収穫時は楽しみでもある。各種の果樹が実のり放題・・・・・・と言いたいが、早々甘くは無い。やはり専業農家とはいかず、程々の果実が程々に実ってくれる。それでも有り難いものだ。作業に疲れ汗ばんだ身を果樹のつまみ食いで癒やしながら、自分のベースでボチボチと作業を進めている。小鳥たちのさえずりも賑やか、時には猛禽類も空を舞う。汗を流して作業できる事が何と幸せなことか、失ってから始めて気付く貴重な現実なのかも。

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