木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

モグラ塚

2023年01月31日 06時05分09秒 | 耕作放棄地

時折、畑の中程にぽっこりと土まんじゅうが出現することがある。不思議に思われるかも知れないが、いわば正常な当たり前の光景と言ってもよろしいかと。実は「モグラ塚」と呼ばれる現象で、モグラが掘ったトンネルの残骸と言ったら良いだろうか。色んなパターンが存在するが、概ねは直径20センチ~30センチ位、高さが10センチ位の円錐形である。非常に柔らかい土が盛り上がっている。多くは連続して見られるようだ。

モグラの主食はミミズ、そのミミズを追って日夜走り回っている。彼らの行動は地下深く、トンネルを掘りつつの前進なのだ。従ってミミズが存在しない農地には「モグラ塚」は無く、別の表現をすると「モグラ塚」が存在する農地はミミズが豊穣な土地と言えるかも。ミミズの役割はブルドーザーに似ている。彼らの存在で土壌が耕され改良され、豊かな耕地として甦ってくる。ミミズの豊富な土地は良い農地なのだ。ミミズをコントロール出来れば耕耘の労も少なくなるかも。結果、ミミズの多い土地にはモグラが出没し、多くの「モグラ塚」が発生する・・・・・との因果関係となる。

ある意味モグラ塚の存在は有り難い現象だが、迷惑な一面も存在する。モグラがトンネルを掘り進むことで栽培物の根が切られたり枯れたりする現象が生じてしまうのだ。従って農家はモグラの存在を嫌がり、モグラ対策を講じることになる.一般的には風車を作って地下に振動を与え、地震の発生のような状況を作り出す。効果としては今一のようだが、無いよりはマシなのかも。畦道にヒガンバナを植え込むのもネズミ対策だがモグラ対策でもある。モグラの掘ったトンエルをネズミが再利用するからだ。

我々の農園にも時折[モグラ塚]が出現する。上述のように有り難くもアリ迷惑でもアリ、足で踏みつけてトンネルの破壊にと舵を切る。やはり作物が死滅するには耐えられない。モグラも死活問題かも知れないが、農家にとっては害獣、「モグラ塚」はいわばその象徴でもあるのだ。

 

 

 

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ニンニクの栽培

2023年01月30日 05時33分54秒 | 耕作放棄地

ニンニクを栽培している。例年続けている栽培品目だが、昨年は酷い目にあってしまった。完全に全滅してしまったのだ。それこそ1個も収穫出来なかった。病気の発生かと思うが、偶然にも「子狸」と例の「百姓候補生」氏の2名だけに同時に発生してしまったのだ。他の仲間は無事だったので、作業手順に不具合があったのだろう。失敗の原因を探ってみると、推測だがどうも「過剰施肥」が原因のようだ、つまり肥料のやり過ぎである。過ぎたるは何とやら・・・・・とは人間社会の教えだが、野菜の栽培にも該当するようだ。

早く大きくなあれ・・・・・・との思いが強すぎたのだろう。しかも化成肥料を使用しすぎた。ご存じだろうが化成は速効性があり効き目が強い。大量に散布しすぎると障害を発生するのは、自明の理であろう。迂闊だったのだ。収穫時の6月を前に、溶けるように茎が消えていった。残った茎も腐ったような状況、病気の発生しか考えられないだろう。

失敗に鑑み、今年は注意を重ねている。まずもって化成肥料を控えめにし、鶏糞等の有機肥料に転換したのだ。しかも少なめに留意している。過去年も、どちらかというと「ほったらかし栽培」に近かった。程々の施肥がかえって適当なのかも知れない。人間社会でいうところの肥満児的な問題なのかも。

画像が子狸のニンニク畑の現況だが、今のところ大きな問題は発生していない。多少、黄色っぽい茎が見られるが、肥料控えめな作戦が効いているのかも・・・・・・と思っている。それにしても、足らずもダメ、過ぎてもダメ・・・・・ここでも中庸の徳が要求されるようで、兼ね合いの調整に苦心している。どちらかというと、過ぎたるよりも足らずの方がまだマシのようだ。

今年は何としてもニンニクの収穫に繋げたい。私宅はニンニクの多用家庭、無ければ生活に支障が生じるのだ。たかがニンニク、されどニンニク、有り難い産物に振り回されている。

 

 

 

 

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ダイコン等は終盤期

2023年01月29日 05時22分59秒 | 耕作放棄地

冬野菜を栽培しているが、どうやら終盤期を迎えたようだ。ハクサイやダイコン或いはキャベツ等は形の立派な大きめな物は無くなってきた。残るのは少々小ぶりで形の悪い品ばかり、最も品質には変わりないので、折々に収穫は続けている。シュンギクやホウレンソウは1番手の収穫は終了して、2番手の成長待ちだ。ミズナやコマツナ等は今期は栽培しなかった。ダイコンの画像をアップしますのでご覧頂いたらお解りかと思いますが、かなり貧相でしょう。小ぶりで形は今一ですが、残った野菜の現状です。

見た目の評価はともあれ、小ぶりな物が便利な場合も存在します。子狸は「大根おろし」が好物ですが、小ぶりなダイコンは便利そのもの。1回分に1本を使いきりで、まるで見計らったような利便性、物は使いようです。

収穫物は粗末にしてはバチが当たるもの、最後まで使い切るのが栽培者としての礼儀でしょう。一番小粒な野菜でも、使い方次第で役に立つものです。ご近所さんにも提供してますが、「買い物難民」への防止にもなり得ます。私宅は山の上の住宅街、買い物には車が必携で、免許証の返上など想定できない土地柄、食料が近くで入手出来るのは生き抜く条件なのかも・・・・ですね。

耕作放棄地の解消を狙って仲間達と始めた活動ですが、意外なところで日常生活にも役だってくれてます。「人間の活動は全てが必要で必然だ」との言葉を聞いたことがありますが、事実なのかも知れませんね。ともあれ恵まれた環境に感謝の日々、せっせと栽培活動を続けて参りますか。

 

 

 

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10年に一度の最強寒波-2

2023年01月28日 05時00分20秒 | 耕作放棄地

27日朝、夜明けまでは平穏だった。風も無く、雨も降らず、静かな冷え込みだけが続いていたのだ。突然、変貌したのは午前7時頃、粉雪が舞いだした。ふと思い出したのが田舎での原体験。子狸はとある寒村で育ったのだが、伝承された経験値があった。「牡丹雪は溶けるが粉雪は積もる」との教えだ。祖父母たちから孫達への言い伝えとして伝承されて来たのだろう。まずいなと思いながら日程の修正にはいる。農作業どころか農園への出動自体が危ぶまれるのだ。大阪人は全般に夏仕様、冬支度の備えなど皆目無きに等しい。チェーンやスタッドレスなど準備のかけらも無いのだ。

降雪は続き、うっすらと積雪状態。これは積もるなと覚悟を決めた頃、氷雨へと天候が変化した。お昼前だったが、雨が続いて積もった雪が溶け出した模様。白い路面が何時の間にか黒っぽいアスファルト地へと様変わりしだした。雨は降り続き、昼過ぎには完全に雪が溶けたようだ。道路はいつもの姿に戻っていた。ラッキー、作業は出来ずとも通行には支障が無さそうだ。

気象変化について過敏になるのも無理が無いかと思う。テレビを点けると、渋滞や事故或いは立ち往生や運休の知らせばかり。確かに画面に映る状況は悲惨だ。物流はトラックに頼っていることが一目瞭然、道路で立ち往生している姿はトラックの大行列ばかりだった。とりわけ高速道路で立ち往生したら悲劇だろう。食料も無く、トイレにも行けず、逃げ場も無い。燃料の心配もあって暖房も満足には使用できないだろうし、生命に関わる事態ともなってくる。高速が早めに閉鎖となるのも致し方ないかと。

当地での雪の心配は少ないが、10年に一度の最強寒波などと表現されると、ビビりまくってくる。幸いにして本日の雪は溶けてくれたので助かったが、降雪も控え目に願いたいものだ。北国の方々もどうかご無事で。

 

 

 

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TVの中の金剛山

2023年01月27日 05時19分42秒 | 余話

地元には名峰「金剛山(1125メートル)」が存在する。府下で一番高く、積雪もある山である。金剛山登山にははまり込む方々が多く、年間の累積数は50万人以上ともなるとか。何でも富士山に次いで2番目に登山者が多い山だそうな。「毎日登山者」も多いようで、登山口には年間契約の駐車場もあり、和泉ナンバー以外の車も数多く止まっている。仲間の「千早の忍者」氏もそうした一人で、彼も駐車場確保組だ。ほぼ日参の登山者だろう。

こうした金剛山で、子狸もかってはその一人であった。体調を崩し、参加できなくなって久しくなるが、金剛山への思いは消えていない。最近は専ら、メディアで山々を覗くだけだが、つい最近、地元の金剛山が取り上げられていた。「にっぽんの百低山」という某国営放送局の番組だ。酒場詩人の吉田類氏が地元の女優さんと、高くは無いが名山、を登るとの趣向のようだ。金剛山も対象に選ばれたらしい。登山口から千早城趾を経て正面道を登るようだ。道中、旧の村長さんや累積登山数が一番の登山者が出現するなど、明らかに演出だろう。解っていながらも、ついのめり込んでしまう。

背景等を鑑みると時期は晩秋のようだ。落ち葉の階段を踏みしめながら1時間40分程を掛け登り切ったところが山頂広場、名物の登山回数の掲示板が迎えてくれる。確か50回以上からの掲示だった模様。トップの方は17000回以上とも成るようだ。子狸は脱落組で930回程でリタイアしてしまった。最低ラインと定めた千回にも及ばなかったのだ。一番好きな場所は9合目付近のブナ林、ヤマガラやシジュウガラと良く遊んでいた。ヒマワリの種を持参すると、手の上にまでついばみにやってくるのだ。癒やしの一時であったのかも。

吉田類氏たちも無事山頂に到着、眼下の大阪平野を望みながら他の登山者たちと談笑しておられた。下山後はいつもの酒場通い、一寸一杯で打ち上げのようだ。画面を見てびっくり、難波あたりの酒場かと思いきや、登山口の茶屋であった。見慣れた光景の山小屋的な茶屋の姿が。まさか居酒屋も兼業しておられるとは。

久方ぶりの金剛山の光景に堪能させてもらった。金剛山の勇姿をTVで眺めるのも、悪くは無いかと。季節は厳寒期、雪山登山を目指す方々が登山口に殺到されるであろうな。

 

 

 

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