木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

その後のリュウゼツラン(1)

2023年07月31日 06時38分45秒 | 余話

先般、「リュウゼツランの開花」としてレポートしたが実際には開花前だった。つまり花は蕾状態だったのだ。以来、数日待って再訪したら見事に咲き始めていた。数十年に一度という大イベントが始まったのだ。情報が伝わってるようで、何台かの車が止まっていた。各員カメラをお持ちなので、聞き及んでの来訪なんだろう。邪魔にならないように端に車を止め、仲間入りする。ポジションの確保が難しそうだ。花は花茎の下から順に咲くようで、一番下のと3段目ぐらいの蕾までが開花していた。

あれこれ説明するより画像でご覧戴いた方が早いのだが、蕾と開花の状態がさほど変わらない。つまり花自体に華やかさは無いのだ。ユリやノウゼンカズラみたいな立派な花を想定していたので、少々がっかりだった。まあ、該当のリュウゼツランが名称はランとは言え、どちらかというとサボテンの仲間に近いのかも知れない。

ご確認願いたいが、蕾が少しだけ開いたような状態でしょう。これが正常な姿なのかも知れないが、少々残念な気持ちは否めません。おそろいのカメラマン氏達も同様な感慨らしく、早々に引き上げていかれました。最も該当のリュウゼツランにとっては数十年を掛けた一世一代の檜舞台なんでしょう。外野の喧しさは関係ないようです、静かに咲き誇っています。

朝早めの時間帯とはいえ、太陽は灼熱状態、ギラギラと照りつけてきます。夏場を選んで開花するのは、熱射を好む性質があるのでしょう。そういえば出自は熱帯地域だとか、サボテンに近いと感じたのも、案外遠からずの見方なんでしょうね。ともあれ数十年に一度の開花イベント、結実したら生涯を全うするのだとか。どの程度の日数なのか不明ですが、もうしばらくつきあってみようかと思っています。

 

 

 

 

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カラス説浮上

2023年07月30日 06時36分13秒 | 耕作放棄地

先般レポートしたスイカ畑襲撃事件だが、新たな見解が浮上してきた。犯人像はアライグマでは無くカラスでは無いか、との説だ。確かに大御所のスイカ畑は、側面は防御されてるが上空が空いている。一面合理的にも思えるが、果たしてどうだろうかとの疑問も。鳥類はヘリのようなホバリングが出来ない。海自御用達のF35B戦闘機のような垂直離着陸は不可能なのだ。側壁を防御された空間にどうやって着陸して攻撃を・・・・・・との疑問も湧いてくる。提唱者はスイカの破片を見ての判断のようだ。

鳥類の特徴として、水平若しくは斜めに滑空し目的地に到着する。急降下爆撃機のような垂直に近い降下はほぼ見られ無い、一部の猛禽類ぐらいだろうか。若しも犯人像がカラスならば、垂直着陸を行ったのだろうか。事件の動機は考えられる、スイカはカラスの狙う大好物なのだ。行き詰まったら現場へ戻れ・・・・・が捜査の鉄則らしい。名探偵よろしく再び現場へ。もう一度現場検証を行う。

見落としていたが、すぐ横に背丈の高い竹や杉の木が存在するのだ。これらを支点に使ったら若しかして・・・・・・・、と考えてみた。つまり、一旦竹や杉に止まり、そこから斜面に滑空すれば該当地へ着陸できるのでは無かろうか。三角定規の頂点と斜辺の位置関係である。カラスの賢さはアライグマ以上かも、数理計算も四則演算から三角関数の領域にまで到達しているのかも知れない。若しも仮説が正しければ、恐るべき相手との抗争となってくる。

ともあれ被害状況はスイカの食い散らかし、つまりスイカ割りの如くスイカをたたき割った状態での食害だ。アライグマであればスイカの玉に穴を開け、手を突っ込んでの食害が多い。今回の犯人像は新たな説、カラス犯人説が濃厚になってきた。

若しも犯人像をカラスと仮定すれば、上空を開けたままだった設計ミスが原因ともなってくる。防御壁で害獣の襲撃を阻止したのは大きいが、上空にまでは配慮が及ばなかったのだろう。もう一枚、防鳥ネットを張り巡らしていたら・・・・・・・・と悔やまれてくる、後の祭りなんだが。

 

 

 

 

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地盤沈下の恐れ

2023年07月29日 05時10分00秒 | 耕作放棄地

治山治水は為政者の責務・・・・・・古来より重視されてきた地政学上の視点である。何時の時代に於いても、支配下の地形を重んじ、維持管理に努めてきたのはある意味当然かも知れない。信玄公の出番が続くが、彼が領内の治山治水に努め「信玄堤」と呼ばれる工作物を20年余掛けて作り上げたのは有名な話だ。それほど大規模な事例では無いが、似たような話は近隣でも発生する。かなり小規模だが、子狸の耕地でも水流のからみか地盤沈下の可能性があり、難儀している。

画像で図解した方が早いかと思うが、上段画像の赤線が水流の正当な流れである。本流から分岐し、受け枡へと流し込んで溜め池へと導入している。地下の事情なので証拠は見当たらないが、どうも黄色の線の如く流れが生じているみたいなのだ。現象面では地盤がユルユルとなり、部分的には沈下が始まった。あわてて砂利4袋を詰め込んで応急処置を行ったが、不安が生じている。水の力は強大だ。時間の経過で地形を作り替えるのは朝飯前、各地での豪雨被害でご想像はつかれるかと思う。

現場は師匠の領域と子狸耕地との境界線、いわば両者が関わっている分水嶺みたいな場所なのだ.お互いに協力しあって解決しなければならない。現場が崩壊すると、畦道の通行が不可能となり、奥地への出入りが妨害される。多くの人々に迷惑をかけてしまうのだ。とりあえず砂利を再度4袋購入してきた。推測だが、地下を黄色線の如く水が走り、土砂を少しづつ流しているものと思われる。土砂を投入しても同じ事、やはり砂利で無いと対応困難かと判断したのだ。砂利は何種類か積み上げてあったが、一番大きめな物にした。沈下を受け止め地盤を支えてくれると思ったからだ。

当面は監視を続けるが、徐々に叉沈下が始まるだろう。搬送した砂利で対応の予定だが、根本的には石垣の組み直しが必要かも。当該地の地主殿はそうした事情には無関心のようだ。とりあえず子狸で出来る範囲での対処が求められるかな。

 

 

 

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スイカ畑の壊滅

2023年07月28日 05時20分12秒 | 耕作放棄地

スイカが全滅だ・・・・・無念そうに呟く大御所の表情を見ていられなかった。どうやら彼のスイカ畑が害獣に襲撃され、スイカが壊滅した模様。暑苦しい日々だが、機嫌良く出勤していた。本日はスイカ回りの雑草を刈り取ろうと、意気揚々と刈払機の準備にはいったようだ。ネットを眺めて異変を感じ、スイカ畑を覗き込んだら食い散らかした残骸が彼方此方に。状況から見て犯人はアライグマかと思われる。今回は長老のトウモロコシ畑と異なり、ネットの裾をめくり上げて侵入した模様だ。部分的には竹の丸太で押さえ込んでるとはいえ、持ち上げられない重量では無い。多分だが、竹を持ち上げ固定されて無いネットをめくって潜り込んだのでは・・・・・・・・と推測している。

画像でもお解りかと思うが、赤い点々が散らかってるでしょう。熟したスイカを狙い撃ちしたようで、食い散らかされたのは完熟直前のスイカ、いわば甘くなった物を適切に見極めて襲撃しているのだ。見事な判断である。別の画像では丸いままのスイカが転がっているが、こちらは完熟前の未熟な状態。無視して見向きもしていない。

それにしても彼らの判断能力はどうやって身につけるのだろうか.生きる術だから当然との発想もあるかも知れぬが、状況は人間様も同じ事。収穫時の見極めなど、ポンポン叩いて音を聞く程度、適切な判断は困難だというのに。残されたスイカの残骸は赤く色づいた物ばかりだった。大御所が悔しがるはずである。多分、あと2~3日で収穫と楽しみに待っていたのだろう。

其の速きこと風の如く 其の静かなること林の如く 侵略すること火の如く・・・・・・・正に信玄公の教えを受け継いでいるのは、彼らの方では無かろうか。戦略面でも戦術面でも負け戦の連続、何とも情けないのだがこれが現実なのだ。前回のトウモロコシ、今回のスイカ、次なる対象は今のところ無事である長老のスイカ畑であろう。彼は捕獲罠を設置しているが、どうやら見透かされてるようで接近の気配も無い。彼らも必死、数匹の仲間達の犠牲者を出して経験知を積み上げているのだろう。

それにしても、アライグマ対策の秘策は無いものだろうか。当面考えられる手法は駆使してるつもりなのだが。熊や鹿やサルそれにイノシシと言った特定生物の襲撃が無いだけマシなのだろうが、被害の発生は同じ事。無事なる収穫が期待できなければ、栽培しても意味が無くなる。連戦連敗の惨めさから抜け出したいものだが、今のところ適切な防御策が見当たらないのだ。

 

 

 

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トマト栽培の終焉

2023年07月27日 05時36分52秒 | 耕作放棄地

今が盛りの夏野菜だが、早々と終焉期を迎えた物も。食害されたトウモロコシを別格とすれば、トマトが1番手であろうか。赤い実を豊富にみのらせてくれたが、次第に実りが小粒となり、腐食の状態をも目撃する事に。茎に勢いが無くなってきたので、人間で言うところの高齢期に入ったのだろう。実の付きも早かったが終焉期の到来も速いようだ。残すところは撤収しかあるまい、そう決心し作業に取り掛かる事に。トマトはご存じのように結構茎が大きい。撤収するにはスコップで根を掘り返す必要があり、その前に邪魔となるネットを処分しなければならない。

赤い防鳥ネットは今回大活躍の模様で、鳥害に悩まされた形跡はほぼ見られなかった。茎類の上部に被せただけの単純な構成だったのだが、鳥類に取っては大きな警告となったようだ。それと留意したのが、1日前収穫の原則、例のアライグマ対策のセオリーだ。つまり茎上で完熟を目指せば美味しいのだが、鳥類に発見されやすい。従って少し早めに収穫し、自宅で熟成を実施したのだ。多少は効果があったものかと推測している。

ネットは再利用も考えられるが、回収の手段が手間暇だ。もったいないが時間と労力とを優先することに。早い話、切り裂いて茎毎処分する手法だ。これまた焼却できるまでは数週間の日数が必要だろう。待機する乾燥期間、何処で保管するかの問題はあるが、即座に処分できないのは難儀な事態、どうやって工夫すべきか悩ましいところだ。畑には空きスペースというか、自由な空間が必要なんだが、大半の仲間達には困難な状況だ。耕地の一部を転用するしか無いだろうな。

お隣の例の「百姓候補生」氏は既に撤去済みのようで、明るく開けた空間が広がっている。器用に撤去した模様で、支柱とネットだけが寂しく取り残されていた。どちらにせよ耕耘作業が必要なので、支柱も撤去対象だと思うが、時間調整中かな。次なる予定は、来月末から始まる冬野菜の種蒔きや植栽だ。それまでに耕耘作業も終えなければ為らないが、彼の場合トマトの病気発生もあって土壌改良を実施するとか何とか。秘策を考慮中の模様だ。長年、同じような場所で似たような作物を作っているので、土壌が疲弊しているのだろう。人間で言うところの免疫力不足かも.しっかり食べて休養して体力の回復を目指すべきは、人間様も同様かな。タンパク質の摂取も必要、くれぐれも「朝食抜き」などは実施しては為りませんぞ。

連日35度前後の厳しい暑さが続いている。出来ることなら、出動停止でエアコンの効いた部屋で昼寝でも為さったら・・・・・・そんな思いも出てくる先輩方だが、ほぼ連日のご出勤の様子、何ともはや。作業時間は従来より短くなったとはいえ、労働環境の厳しさは同じこと、熱中症等で倒れないように、ご注意を願います。

 

 

 

 

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