古森病院@福岡市博多区です。
またしても法曹関係の方の話題です。
管理人は当院で経営に関与するまで
弁護士さんとのお付き合いなど、個人的にも皆無でした。
高校の同窓生には何人か 法曹関係者がいるようですが
幸い、弁護士さんに相談するようなことがなかったので
連絡も取っていませんでした。
その後、経営に関与するようになってから
リーガルチェックその他もろもろで 弁護士さんたちとのお付き合いが
始まることになったのですが・・・・
最初は ????の連続でした。
話がかみ合わないことも珍しくなく(弁護士さんに実務経験がないことが理由ですが)、
なぜか、こちらがお願いしたことへの連絡や報告を自分からは
してくださらない、提出期日を守らない、書類が誤字だらけなど
ビジネスマナーの[いろは]のなっていない方も。
外から見る分には その弁護士さんが何が得意分野なのかさっぱりわかりません。
我々の業界では クリニックは一番目(あるいは二番目)に標榜している科目が専門ですが、
弁護士さんの業界では 標榜しているほうが珍しいというか少数派です。
我々の業界では研修医制度を敷いており、現在は
卒後5年はみっちり 研修機関で徒弟制度制で臨床能力を叩き込まれますが、
弁護士さんの業界には司法試験合格後、司法修習が1年ほどあるだけで
その後は 裁判官になるか検事になるか弁護士になるか 自分で決めて
その後の教育は 弁護士さんは
一応弁護士会で単位制でいろいろあるようですが
試験があるわけでもなく、基本的には所属する事務所や自分次第、そこも我々の業界のように
到達目標を決めて云々という感じでは全然ないように思います。
まあ、我々の業界も研修医以降は自分次第ですが。。。。しかし医療業界は研修以降も、わからない事は紹介状に書き、
対診した医師がその後の経過や見解を示してくれたり
等 フィードバックは盛んです。海外論文の検索も
容易で恵まれた環境です。
そういう環境にいますと、弁護士さんの紹介文で 司法試験合格後 短期間の法律事務所勤務を経て
いきなり開業とか過疎地方の法律事務に長年従事し。。。と
書かれている文章を読むと、きちんとした法律事務の教育を受けたんだろうかと不安に思います。
管理人はこういう紹介文を読んだら その方はいい方なのかもしれませんが
少なくとも 依頼する気にはなれないです。尤も
あちこちの法律事務所にいても、きちんとしているとは
限りませんが。
どうも世間的にそこそこありふれている?近隣とのもめごとや離婚とか
相続(しかし税関係は一般的に不得意なようです)交通事故などはどなたでも「見たことある」ものの
ケースによって正解がありすぎて、医学のように
ガイドラインも作りづらいためか(まあガイドラインも善し悪しですが)、
はたまた同業者は皆 ライバルですから、お互いに向上しあうより、相手方代理人は
能力が低いほうが好都合なのか、フィードバックや教育があまり成されないように
見受けられます。
その結果、少なくとも民事事件に関しては、もっとやりようがあったのかなかったのか まったくわからないまま
事が終わるという(結構な報酬を払って・・)何とも脱力な世界が繰り広げられます。
どの世界もそうですが、弁護士さんの世界は特に
あたり外れが激しすぎる印象があります。
医療は皆保険なので、保険に入っておけば
医者を変えたからと言って そう経済的にダメージを負うことは
少ないと思いますが、弁護士さんには少なくない着手金を払わないといけないので
より慎重に選ぶ必要があります。
では、どうやって 弁護士さんを探すかというと
①知り合いの弁護士さんに
こういうジャンルのことを
依頼したいけど、どなたかそのジャンルが得意な方を紹介していただけないかお願いする。
紹介して下さらない方は、信頼できる知り合いもいない方なんでしょうから、
そのような方にお伺いする事自体 考え直したほうが良いかもしれません。
弁護士さんの知り合いはいないという方もおられるでしょうが、
弁護士さんも営業活動の一環でPTA活動や町内会活動などに精を出している人も昨今は少なくありませんし
ある程度以上の規模のある企業であれば、リーガルチェックの関係で 大抵
顧問弁護士さんがいるはずです。
お知り合いの方で役職についている人やご近所の町内会やPTA会長さんなどに聞いてみられてはどうでしょうか。
②①で聞いた方にとりあえず 法律相談
(大体30分 5千円の設定が多いように思います)を
してみて 相性、わかりやすい説明をしてくれるか、一つの問題点に対して 複数の
オプションをしめしてくれるか、そもそも回答が
法的にあっているかどうか
(もちろん予め自分で勉強したうえで聞かないとわかりません。何人かの弁護士さんに同じ質問をぶつけて
腑に落ちる回答が得られた方にお願いするというのでも良いでしょうし、 最近は弁護士ドットコムなどで大体の
傾向を見ることができますし、書籍なども豊富です)確かめる。
当然ながら 横柄な人はやめたほうがよいです。
また 物腰が異様に柔らく、迎合しすぎる人、
質問したらごまかそうとする人
ブランド物で身を固めている人も要注意です。
(こういう人は実力のなさをごまかすために 迎合や安請け合いをしたり、
難しい言葉を使って煙に巻こうとしたり(実は自身もわかっていない)、ころころ発言が変わったり、
華美な装飾品を身につけていたり、高級外車に乗ったりしていることも多々あります。)
相談相手が弁護士会の役職をしていたら、まず
あなたの案件を行う暇などないと考えたほうがよいでしょう。
マスコミに出ている人も同様です。
管理人は質問した時に 自信がなかったら「確認します」というお返事があるかないかで
その方が信用できるかどうか決めています。
もう一点は、書籍をどれだけ持っているかですが、
いわゆる全集系だけでなく、単行本のような本、
また発刊が新しい本を持っていれば、かなり勉強している方と
思って間違いないです。
頼んだ後で 一番大事なことは任せっぱなしにしないこと、何をしてほしいのかはっきりさせること、
弁護士さんと話し合い、
どこまで妥協するかしないか ある程度、腹積もりを
しておくこと、
自分に有利なことも不利なこともきちんと話すこと、
送られてきた書面は自分でもきちんとみること(間違っているところは
書き直して戴くこと)、
わからないことは わかるまで質問すること、
裁判に至った場合は できるだけ裁判に出席すること、
提出しないといけない書類は 自分できちんと整理して 自分でも複写して手元に残した上で
期日までに提出すること、
などでしょうか。
なお、何回お願いしても
誠実に仕事をしない弁護士さんに対しては
福岡県弁護士会に申し出て、懲戒請求をかけることを
お勧めします。
以上、管理人の経験をお話ししました。
本当にいろいろな目にあいましたが、
信頼できる顧問弁護士さんになんでも相談しつつ
法令遵守をモットーに経営を行っております。
皆さんの参考になれば幸いです。
http://komori-hp.cloud-line.com/
またしても法曹関係の方の話題です。
管理人は当院で経営に関与するまで
弁護士さんとのお付き合いなど、個人的にも皆無でした。
高校の同窓生には何人か 法曹関係者がいるようですが
幸い、弁護士さんに相談するようなことがなかったので
連絡も取っていませんでした。
その後、経営に関与するようになってから
リーガルチェックその他もろもろで 弁護士さんたちとのお付き合いが
始まることになったのですが・・・・
最初は ????の連続でした。
話がかみ合わないことも珍しくなく(弁護士さんに実務経験がないことが理由ですが)、
なぜか、こちらがお願いしたことへの連絡や報告を自分からは
してくださらない、提出期日を守らない、書類が誤字だらけなど
ビジネスマナーの[いろは]のなっていない方も。
外から見る分には その弁護士さんが何が得意分野なのかさっぱりわかりません。
我々の業界では クリニックは一番目(あるいは二番目)に標榜している科目が専門ですが、
弁護士さんの業界では 標榜しているほうが珍しいというか少数派です。
我々の業界では研修医制度を敷いており、現在は
卒後5年はみっちり 研修機関で徒弟制度制で臨床能力を叩き込まれますが、
弁護士さんの業界には司法試験合格後、司法修習が1年ほどあるだけで
その後は 裁判官になるか検事になるか弁護士になるか 自分で決めて
その後の教育は 弁護士さんは
一応弁護士会で単位制でいろいろあるようですが
試験があるわけでもなく、基本的には所属する事務所や自分次第、そこも我々の業界のように
到達目標を決めて云々という感じでは全然ないように思います。
まあ、我々の業界も研修医以降は自分次第ですが。。。。しかし医療業界は研修以降も、わからない事は紹介状に書き、
対診した医師がその後の経過や見解を示してくれたり
等 フィードバックは盛んです。海外論文の検索も
容易で恵まれた環境です。
そういう環境にいますと、弁護士さんの紹介文で 司法試験合格後 短期間の法律事務所勤務を経て
いきなり開業とか過疎地方の法律事務に長年従事し。。。と
書かれている文章を読むと、きちんとした法律事務の教育を受けたんだろうかと不安に思います。
管理人はこういう紹介文を読んだら その方はいい方なのかもしれませんが
少なくとも 依頼する気にはなれないです。尤も
あちこちの法律事務所にいても、きちんとしているとは
限りませんが。
どうも世間的にそこそこありふれている?近隣とのもめごとや離婚とか
相続(しかし税関係は一般的に不得意なようです)交通事故などはどなたでも「見たことある」ものの
ケースによって正解がありすぎて、医学のように
ガイドラインも作りづらいためか(まあガイドラインも善し悪しですが)、
はたまた同業者は皆 ライバルですから、お互いに向上しあうより、相手方代理人は
能力が低いほうが好都合なのか、フィードバックや教育があまり成されないように
見受けられます。
その結果、少なくとも民事事件に関しては、もっとやりようがあったのかなかったのか まったくわからないまま
事が終わるという(結構な報酬を払って・・)何とも脱力な世界が繰り広げられます。
どの世界もそうですが、弁護士さんの世界は特に
あたり外れが激しすぎる印象があります。
医療は皆保険なので、保険に入っておけば
医者を変えたからと言って そう経済的にダメージを負うことは
少ないと思いますが、弁護士さんには少なくない着手金を払わないといけないので
より慎重に選ぶ必要があります。
では、どうやって 弁護士さんを探すかというと
①知り合いの弁護士さんに
こういうジャンルのことを
依頼したいけど、どなたかそのジャンルが得意な方を紹介していただけないかお願いする。
紹介して下さらない方は、信頼できる知り合いもいない方なんでしょうから、
そのような方にお伺いする事自体 考え直したほうが良いかもしれません。
弁護士さんの知り合いはいないという方もおられるでしょうが、
弁護士さんも営業活動の一環でPTA活動や町内会活動などに精を出している人も昨今は少なくありませんし
ある程度以上の規模のある企業であれば、リーガルチェックの関係で 大抵
顧問弁護士さんがいるはずです。
お知り合いの方で役職についている人やご近所の町内会やPTA会長さんなどに聞いてみられてはどうでしょうか。
②①で聞いた方にとりあえず 法律相談
(大体30分 5千円の設定が多いように思います)を
してみて 相性、わかりやすい説明をしてくれるか、一つの問題点に対して 複数の
オプションをしめしてくれるか、そもそも回答が
法的にあっているかどうか
(もちろん予め自分で勉強したうえで聞かないとわかりません。何人かの弁護士さんに同じ質問をぶつけて
腑に落ちる回答が得られた方にお願いするというのでも良いでしょうし、 最近は弁護士ドットコムなどで大体の
傾向を見ることができますし、書籍なども豊富です)確かめる。
当然ながら 横柄な人はやめたほうがよいです。
また 物腰が異様に柔らく、迎合しすぎる人、
質問したらごまかそうとする人
ブランド物で身を固めている人も要注意です。
(こういう人は実力のなさをごまかすために 迎合や安請け合いをしたり、
難しい言葉を使って煙に巻こうとしたり(実は自身もわかっていない)、ころころ発言が変わったり、
華美な装飾品を身につけていたり、高級外車に乗ったりしていることも多々あります。)
相談相手が弁護士会の役職をしていたら、まず
あなたの案件を行う暇などないと考えたほうがよいでしょう。
マスコミに出ている人も同様です。
管理人は質問した時に 自信がなかったら「確認します」というお返事があるかないかで
その方が信用できるかどうか決めています。
もう一点は、書籍をどれだけ持っているかですが、
いわゆる全集系だけでなく、単行本のような本、
また発刊が新しい本を持っていれば、かなり勉強している方と
思って間違いないです。
頼んだ後で 一番大事なことは任せっぱなしにしないこと、何をしてほしいのかはっきりさせること、
弁護士さんと話し合い、
どこまで妥協するかしないか ある程度、腹積もりを
しておくこと、
自分に有利なことも不利なこともきちんと話すこと、
送られてきた書面は自分でもきちんとみること(間違っているところは
書き直して戴くこと)、
わからないことは わかるまで質問すること、
裁判に至った場合は できるだけ裁判に出席すること、
提出しないといけない書類は 自分できちんと整理して 自分でも複写して手元に残した上で
期日までに提出すること、
などでしょうか。
なお、何回お願いしても
誠実に仕事をしない弁護士さんに対しては
福岡県弁護士会に申し出て、懲戒請求をかけることを
お勧めします。
以上、管理人の経験をお話ししました。
本当にいろいろな目にあいましたが、
信頼できる顧問弁護士さんになんでも相談しつつ
法令遵守をモットーに経営を行っております。
皆さんの参考になれば幸いです。
http://komori-hp.cloud-line.com/