厚労省のアンケート調査

古森病院＠福岡市博多区です。

圏域会議の記事を書きましたが、
昨日、今度は厚労省からアンケート調査（委託事業）がありました。

学校も文部科学省、県や市の教育委員会、学校独自のアンケートなど
アンケートづくしで現場は疲弊していると聞きますが、

病院も患者様に出す同意書、紹介状、各種診断証明書、各種指示書、
ケアプラン、意志表示書類、各種説明文書、
保険請求の書類以外に、福岡市や保健所に出す実態調査報告を始め
定期的に入る市や区、消防の監査に対する書類、委員会書類、役員関係書類、会計決算書、
法定保険関係書類、労働関係書類、本当にうんざりするくらい書類がありまして

それ以外も政策に反映するためと称し、国や医師会、病院協会、看護協会などから
おびただしい量のアンケートが舞い込みます。今、年間どれくらいくるのか
取っているところで、そのうち発表しようと思っているところです。
療養病床におけるアンケートの回答回収率は非常に悪いらしく　1割程度らしいです。
そりゃあ　そうでしょう。業務上出さないといけない書類や法定書類提出だけで息切れしています。

しかし。。

今回のアンケートは、療養病床の実態、今後の方向性をさぐるというもので
無視するわけにもいかず、忙しい中、無理をお願いし　提出する方向です。
これがまた簡単なアンケートとはほど遠い、見ただけで吐き気のするような事務量なのですが・・・
珍しく自由記載欄があり、「今後、療養病床が地域包括ケアシステムの中で果たすべき役割は何だと思いますか」
といった趣旨の質問が書かれてありました。

当事者である療養病床に、このような質問は珍しいです。委託事業アンケート調査なので
厚労省でなく、委託事業先が盛り込んだのかもしれません。

「社会的要因にて在宅療養が困難な家庭で、他施設から医療ケアのために
入所を断られた方、、あるいは現時点で医療ケアが少なくても　何か事が起こった際に
何らかの医療処置をご家族が強く希望されている方の紹介が現在大半を占めているので
そのような現在行き場のない方の療養を引き受けることが
果たすべき役割と思われる。」
と回答しました。


今からいろんな医療介護施設の立ち位置を決めていくのでしょうね。
現状を積極的に発信していきたく思います。

病院ホームページ　http://komori-hp.cloud-line.com/

厚生労働省　平成27年度第10回入院医療等の調査・評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000101340.html

委員の方は比較的　的を得たことも言っておられますが・・。