迷子

仕事をしていたら、小学1年生の男の子と女の子が職場の前で
ずーっと話し込んでいました。
早くお家に帰ればいいのに・・・と思っていたのですが、ふっと気づくと
職場の中に入って、他のパートさんに何やら話しかけています。

「どうしたの？」と聞くと、「お家への帰り道が分からなくなっちゃったんだって」

ぬゎ～んでぇ～すとぉー
寄り道でもして1本道を間違えたか？？？
帰り道が分からなくて職場の前でずっと話し込んでいたのか

「お家の住所、分かる？」　首を振る2人。
「電話番号は？」　やっぱり首を振る2人。

となると、後はあれしか方法がないな・・・

「お名前は？」と聞くと、ちゃんと答えました。
「何組？」と聞くと『3組』と2人とも答えました。

クラスと名前が分かれば十分です。
2人を事務所に連れていき、学校の電話番号を調べて電話しました。

学校に電話することを子供たちに伝えると、男の子が
『でもね。担任の先生、忙しいから電話に出れないと思うよ。』
「大丈夫だよ。その時は他の先生にお願いするから」と言うと
『でも・・・。でも・・・。』と男の子。
学校に連絡されると怒られると思ったのかな？
でも、これしか方法が思いつきません。

学校に電話して、担任の先生に事情を説明しました。
保護者に連絡を入れた後に、自分も職場へ向かうと先生がおっしゃるので
「分かりました」と言って電話を切りました。

「お家の人に連絡してくれるから、お迎えに来てくれるよ。
ここで待っていようか。」と言うと、2人も大人しくうなずきました。

10分くらいして、担任の先生がお迎えにして子供たちを連れて行きました。
そして、職場の前で子供たちの話を聞いていました。
保護者が迎えに来るまで、職場の前で待機しているようでした。

どうも男の子の方が女の子の方を誘って、家と反対方向の方へ
歩いてしまったようです。
そのことで、男の子は注意を受けていました。

しばらくして、保護者が迎えに来て、2人は保護者と一緒に帰っていきました。

無事に帰れて良かった～

でも、先生に注意されていたし、家ではお家の人にも怒られちゃうだろうし、
これで、大人に頼ったら、学校やお家の人に叱られる、と思って
これから何かあった時に、誰かに頼ることが出来なくなる、なんてことに
ならないといいな・・・と思ったのでした。

おそらく寄り道をしたと思われますが、それに関しては反省はしても
困った時に大人に頼ったのは機転の利いた対処だと思うので、これからも
何かあれば頼ってほしいです。








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