北極方面から強力な寒気が降りてきたせいで、風蓮湖の氷がさらに厚さを増し
ました。割れ目から這い上がってきた水はがっちり凍り、とても歩きやすく
なりました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 氷下待ち網の漁師は期待されています。 ★
漁師夫婦がスノーモービルに乗り、仕掛けた待ち網を点検にやってきます。すで
に朝からやってきて待ち受けているワシたち。氷の上に点在して、視線を送って
います。
今日はどれだけのおこぼれが出てくるのか、ご夫婦の作業を見守っています。
今日は日曜日で、網揚げに来る漁師の数が疎らです。それ故にワシたちの注目度
が高いのです。
手馴れた作業で氷を切断し、ロープを引き、網を手繰り上げます。袋状になり魚
が入った網が上がってきます。持ってきたカゴに魚を回収します。
ワシたちは魚の量をしっかり見ています。野次馬のように集まり、距離をおいて
見ています。
作業中は近寄る様子はありません。真剣にじっと見つめています。再び、網を
ロープで引き、もとに戻します。夫婦2人で声をかけながら、作業はすぐに終
わります。
カゴに戻り、雑魚を外へ投げます。カジカやカワガレイ、ギンポなどの褐色肌
の魚。氷の上に山になって行きます。ワシたちにとり当たりが良くなります。
期待度満載。夫婦は淡々とかたずけ、奥さんは後ろ向きに乗り、スノーモービ
ルは次の網へ。その後の争いは知ったことではありません。