サンピラー。とうとう見ることができました。屈斜路湖の外輪山・藻琴山に
登る途中、突然谷間の一部が白く輝きだしました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 太陽柱・sun pillar ★
朝7時30分ごろ、気温-19度、風がほとんどありません。屈斜路湖側に落ち
込む谷筋から空気中に舞い上がってくる氷の結晶・ダイアモンドダストが尾根筋
に向かいキラキラしていました。
太陽が硫黄山の方から登ってきます。雲の切れ間から顔を見せ、下の方から山筋
を照らし出しました。光が空気を温め、上昇気流ができています。
それに乗って氷の結晶がふわふわ尾根の方に漂ってきているところです。そこに
光りが当たり、結晶がダイアモンドダストになり輝いてきました。
脚を止めて見ていると谷間に真っ白な柱が上に向かい現れました。大きな柱です。
上に向かい真っ直ぐに伸びています。憧れていた太陽柱です。
「sun pillar」
これまで写真でしか見たことがなかった光の柱です。イメージは谷筋にできる
細い光りの柱です。それが太くて、周りの山筋を超えています。
消えるかなとあわててカメラを連写し、絞りやシャッター速度を調整して見て
いても消えません。かえって太くなり、目立ちだしました。
スノーモンスターができていないか探しに来ましたが、尾根筋には今季はがっ
ちりと雪が張り付いたモンスターは見られませんでした。
ダルマのような形の雪の張りぼてはさっぱり。眼下に全面凍った屈斜路湖。
遠くに硫黄山から出る煙がくっきりしていました。
太陽柱はしばらく愉しめました。