ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

犬の生涯 死ぬまで繋ぎっぱなし

2021-01-17 11:26:57 | 

子供の頃は犬を家の中で飼うのは非常に珍しい事だった。

特に地方では考えられない飼い方。

家の中で小型犬を飼うのは大抵水商売の女性である。

高知県生まれの西原理恵子さんは”水犬と私”という漫画を描いている。

この水犬は水商売の女性が飼っている犬の意味だ。

状況が大きく変わって来たのは30年程前からかなあ。

大型犬でも狭いマンションで同居するようになったのは。

それ自体は非常に良い事で、人との距離が近づけばお互いに相手の状況をよく理解が出来るようになる。

とは言えド田舎は違う。

各地の農村では昔ながらの死ぬまで繋ぎっぱなしという犬を多く見る。

番犬の役割で散歩もしない。

3メートル程の綱が動ける範囲なのだ。

糞尿もその範囲、勿論フィラリア予防等の薬投与もしない。

死んだら新しい犬を保健所から連れて来るだけなのだ。

それでも飼い主が来ると喜ぶから健気である。

一番酷いと思ったのは人里離れた山の畑の犬だ。

粗末な小屋と水の入ったたらい、二匹の犬が炎天下繋がれていた。

彼らの役目は獣を威嚇する事。

可愛がられる事も無くただ畑の中に繋がれていた。

願わくば初冬に彼らを殺処分して春に新しい犬を連れて来る、そんな非道な事をしない飼い主である事を願ったのである。



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