バブル時代に日本に来た中国人の大半は単なる出稼ぎ労働者だ。
日本に永住する気もないしもとより出来ないのが日本の法律なのだ。
例外は残留孤児で少なからぬ人が日本へやって来る。
これも非常に問題が大きく親戚一同以外にも友達や近所の人までもが一緒くたになって日本を目指した。つまり偽残留孤児問題だ。
当時の中国はまだ貧しく日本は正に桃源郷、日本へ出た孤児が故郷に仕送りをして寒村に御殿が建つ様子を見ていた農民に日本行きの衝動が高まるのは不思議ではない。
しかし元々の孤児たちは農民でも教育もまともに受けていない人が多く大変な苦労を日本でもするのである。
一番気の毒だったのは孤児たちの子や孫で日本に興味も無いけど連れて来られた人々だ。
彼らは積極的に日本語を学ぶ意欲も乏しい。
日本語が話せないのではまともな教育もそして就職先も無い。
ぐれて当然である。
そんな子達が集まったのが暴走族でも極めて凶悪な集団となる。
怒羅権だ。
この‟怒”は正に自分たちの境遇に対する怒りが発端だろう。