ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

フリーランスとヤクザ2

2020-08-25 16:55:28 | 三流カメラマン

友達の披露宴に呼ばれたヤクザ三人組。

明らかに場違いな奴らだが何故か余興をする事に!

つるつる頭の岩橋君がマイクを持つと檀上に進み出て歌うのは「テントウ虫のサンバ」

ベタな歌だが彼が歌うと笑っていいのか泣いていいのか多いに戸惑う。

まあ、取り敢えずは笑うしか手はないけどね。

そうしたら新婦側の親戚の子供たちがとんでもない事を言い出した。

「ジャガイモ~!引っ込めぇ!ジャガイモ~!」

ばっかヤロ!お前親戚一同荒川に沈められっぞ!!

子供は怖い物知らずだああああ。

その後も彼らと時々顔を合わせたが一時期板橋区で宅配寿司屋をシノギで始めた時は撮影の手伝いをした事がある。

更に数年後

夕方家でテレビのニュースを見ていると池袋の発砲事件を伝えていた。

マンションの一室で男が拳銃で撃たれたと、名前を聞いて驚いた。

あの三人組の一人Sさんだった。

詳しい話はそっち方面から聞いたが撃ったのは関西のヤクザで金の支払いでもめたのが原因。

Sさんは至近距離から顎を撃ち抜かれ重症だったが口を割らず犯人は捕まらなかった。

数年後にはまた一緒にエロビデオを制作していたというから彼らの関係性は解らないなあ。

 

 


フリーランスとヤクザ

2020-08-23 14:05:16 | 三流カメラマン

30年近く前の話だ。

当時写真を預けていたライブラリー(レンタルフォト)にヤクザがやって来た。

正確に言うとシノギで出版やビデオ制作をしているヤクザでシノギ用の写真を借りに来たのだ。

中年の男二人。

探していたのは神輿の写真である。

中々注文通りの写真が見当たらずいっその事撮影をするかという話になった。

そこでライブラリーが私の友達を紹介したのである。

住吉会系のヤクザで神輿野郎というビデオを作っている。

それ以外にも暴走族やエロビデオも作っていたなあ。

現在"不良評論家”として活動している岩橋君が声を掛けて集まった族の撮影は凄かったそうだ。

スタジオに数十人のとんでもない奴らがひしめき合っての3時間。

ヤクザを殺して海に沈めた自慢話をする奴もいてかなりヤバイ連中だ。

友達は何故か岩橋君や住吉のヤクザと仲良くなって彼らは結婚式にも参列。

私のテーブルにまあ風体のよろしくない奴らがそろった。

そしてなんと余興として岩橋君が歌を!!!

 


仕事って突き詰めれば喰えたらいいって事、しかし…

2020-08-21 11:09:54 | 三流カメラマン

若い頃、年長者のカメラマンはこう言った。

「いいか、仕事は何でもやらなきゃあ駄目なんだ」

まあ先輩の言う事だし一応は聞くがやはり何か違和感はぬぐえない。

やりたくもない、面白くもない撮影をする為にカメラマンになったのか?

そうじゃないだろう?

表現者として撮影したい、誰かに見せたい、伝えたいという欲望は捨てるのか?

そんな仕事をする為にわざわざ大学を中退してまでこの道に飛び込んだのか?

答えは明白だ。

少しも面白みの無い撮影はしない。興味の沸かない撮影はしない。

単純なインタビューカットでも自分は面白いと思っている。

対象者が経済人であろうが、科学者であろうが、、政治家であろうが、芸能人であろうが、自分の知らない世界についての話は聞いていてそれなりに面白いのである。

だからこなせる。

営業写真関係は全くジャンルが違うのでお断りしている。

専門分野が違い過ぎるから致し方ない。

カメラさえ手にすれば良いという訳では無い。

撮影しないものは撮影しないのだ。

それで良い。

仕事が無ければ考える時間。

考えて考えて、次の手を打つ。

そこからしか将来は開けないだろうなあ。

先輩カメラマンはこういう自慢をしていた。

「俺は仕事以外の写真は撮らない、絶対にな。家族の写真も絶対に撮らないんだ!!」

それがプロってもんだと言いたいのだろう。まあ人それぞれ。

私は家族写真山ほど撮るよ。

だって家族なんだから当然!

 

 

 

 


仕事が無くなる理由。

2020-08-20 14:20:38 | 三流カメラマン

若い頃はその時その時をやり繰りするだけで精一杯。

だれも30年後の事なんか考えてはいないし考えても無駄。

フリーランスは尚更その傾向が強いだろうなあ。

フリーに成りたての頃、一緒に仕事をする編集者やライターは殆どが同年代か年上だ。

それが気が付けばいつの間にか年下ばかりになるのが時の流れ。

いやいや年下どころか我が子の年齢と変わらない状況が来る!

余程の専門分野なら兎も角、どうでもいいような雑誌媒体じゃ年寄りに声はかからない。

編集者だって嫌だろう、自分の親世代と仕事するのは。

話の通じる若い奴に仕事を回すのは自然の理って事。

更に付き合いのあった出版社や編プロ、そして媒体が倒産、廃刊、休刊の嵐でごそっと飯の種が消え去る。

これ実際に40半ばで次々に起こった訳で黄色い財布でも買おうかと思ったよ。

一般的にはその頃が廃業を考える最初の時期だろうなあ。

まだ年齢的には何とかなりそうだからね(実際はつぶしが利かないけど)

そこからのリカバリーはかなり難しい。

新たな取引先といっても年寄りはお呼びじゃない。若い奴らがわんさと来てるから入り込む余地無しだ。

まあそんな時にウェブ関係からお誘いが来る。暇だしやってみるかと参加したがとても我慢できるもんじゃあない。

ギャラは安い上に拘束時間は長くおまけにフリーランスを管理したがる。

これはやりたくない仕事の典型で直ぐにやめた。

管理を嫌うからフリーやってるんだよなあ。

今で言えばブルシットジョブ、関わらない方がマシだ。

そう言う訳で嫌な仕事はしない方針で次を考えるのだ!

 


カメラマンからウーバーイーツへ

2020-08-18 20:45:32 | グルメ

今現在、フリーランスで生活するのは楽じゃないだろうなあ。

いや昔も楽じゃあなかったけどねえ。

原稿料がページ単価1万5千円~2万円が相場だったからそんなにあくせくしないでも何とかなった。

現在のギャラじゃあ私程度ではとても生きてはいけないなあ。

ライターが"一円ライター”‟0.5円ライター”なんていわれる時代一体どれだけこなせば生活出来るのか。

一時期問題になったまとめサイトのお粗末なクソ記事(コピペだらけ)でもこなすのはかなり難しい。

全体的に出版業界はシュリンク状態でカメラマンやライターがウェブに随分と流れた。

今でも安いギャラだが当初はもっと酷い。

ウェブは只で見られる媒体だからギャラ無しに近い状態でもOKだよねってのがウェブのスタンスだった。

只じゃないだろ、見られる環境に幾ら払ってるか自分でも解る筈だ。テレビ番組が只で見られるからって番組制作が無料で出来るか?

第一テレビ視聴も只じゃないし。

まあ兎に角ウェブは酷かった、いや今でも酷い。

そこすら難しくなったカメラマンやライターが流れる先は…

もう60過ぎなら「交通誘導員ヨレヨレ日記」みたいなガードマン

若ければウーバーイーツ。

目に見えて増えたなあウーバーイーツ、この炎天下の中走り回ってる。

熱中症が心配だ。無理しないでね。

その昔ならタクシーの運転手になる人が多かった。

売れないカメラマンがハンドルを握るのは珍しくなかった。

今はタクシー業界も厳しいからね。

年寄りカメラマンには辛い時代、尤も年取ると仕事が無くなるのは当然なんだけどねえ。

生きるのは大変だ。